【ビットコイン原論文15】Timestamp Server:タイムスタンプ・サーバ
タイムスタンプ(Timestamp)とは、その行動が起こされた日付・時刻などを証明する文字列で、古くは郵便物や証書などの紙に押印する日付スタンプに始まり、その後は電子情報(デジタルデータ)において作成/更新された、日時の情報を指す(区別すると「デジタル・タイムスタンプ」)ようになりました。
さらに、ここで言うタイムスタンプとは、その時刻に確実にその電子情報が存在していたこと(時刻保証/存在証明)と、それ以降にその情報が改ざんされていないこと(原本性保証)を、電子的に証明/保証する技術を指します。
当ホワイト・ペーパーが提案する「二重支払/消費」問題の解決策は、タイムスタンプサーバから創めます。
タイムスタンプサーバは、ひとつ前に生成された(複数の項目から成る)ブロックのハッシュ値を受け取り、そのブロックに現在のタイムスタンプを付加して最新のハッシュ値を生成します。その後、例えれば新聞やUSENET(ニュースグループ)への投稿のように、そのハッシュ値を広く配信し公開します。
タイムスタンプは、情報の塊(ブロック)を適切にハッシュ化するために、その情報が、その時点において存在してきたことを証明/保証します。
各タイムスタンプには、当該ハッシュ値より以前のタイムスタンプも含まれています。つまり、チェーンを形成するごとに、新しいタイムスタンプには、そのチェーン形成以前の全てのタイムスタンプも含まれているということです。これにより、チェーンが増えていくに従って、当ブロックチェーンの証明/保証性が高まっていく仕組みとなっています。
[ビットコインのホワイトペーパー原文は、bitcoin.org様より転載させていただきました。
Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System]
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