ビットコイン円、ボラタイルな値動きが継続。中国はデジタル通貨DCEPを公表
昨日の概況
昨日(10/28)の仮想通貨(暗号資産)市場でビットコイン円相場は上昇後に反落。①中国の習近平国家主席による「ブロックチェーンを積極的に推進する」との発言(10/25)や、②第13回全国人民代表大会の常務委員会(第14回会議)にて「暗号法」が可決されたこと(10/26)、③中国国家外為管理局(SAFE)の陸磊副局長が「リスク管理を重視しながらブロックチェーンと人工知能をクロスボーダーの貿易金融に応用することを検討している」と発言したこと(10/27)、④中国からの相次ぐ報道を受けて、チャイナマネーの流入期待が高まったこと、⑤仮想通貨オプション市場におけるMM(マーケットメイカー)のショートガンマが更なる「BTC買い」を誘発したこと等が材料となり、10/28日本時間10時頃には、一時107.4万円まで上昇しました。しかし、10/26に記録した高値112.4万円に届かず失速すると、その後は俄かロング勢のストップやオプション勢のショートガンマを巻き込む形で再び反落。安値100.9万円まで下押しする場面も見られました。もっとも、中国当局がデジタル通貨「DCEP(Digital Currency Electric Payments)を発表すると下げ渋り、本稿執筆時点(日本時間10/29午前5時頃)では、102.3万円付近まで持ち直しつつあります。
本日の見通し
ビットコイン・円相場は、「量子コンピュータ」を巡るヘッドラインに過剰反応する形で10/23に約5カ月ぶり安値79.7万円まで下落するも、中国の習近平国家主席による「ブロックチェーン技術を推進する」との発言を契機に112.4万円まで暴騰する動きとなりました。全てのトレンド系テクニカル指標にて「下落→上昇」のトレンド転換が見られること、心理的節目100万円を突破したこと、強い買いシグナルを表す三役好転が点灯したこと等を踏まえると、テクニカル的にみて、ビットコイン・円相場のモメンタムは「強い」と判断できます。10/26に記録した上髭を解消することが出来れば、9/6高値117.0万円、8/6高値130.6万円を試すシナリオも十分視野に入ります。但し、オシレータ系インジケータに過熱感が見られることから、高値掴みには注意が必要です。昨日もそうでしたが、高値更新後の「下押し」が想像以上に深く、ハイレバレッジ勢のロングポジションはどうしてもロスカットに追いやられてしまう状況です。ボラティリティの異常な高さに鑑み、ポジションエントリーは、「押し目買い」且つ「現物ロング(or低レバレッジロング)」に徹底した方が良さそうです。(本日の予想レンジ:100.0万円ー110.0万円)
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