ビットコインの価格分析『フィボナッチ半値押しで底固め。上昇トレンド再開に期待』(19/11/4)

11月前半はビットコイン価格が10/26高値112.4万円を試す展開を想定いたします。

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ビットコインの価格分析『フィボナッチ半値押しで底固め。上昇トレンド再開に期待』(19/11/4)

フィボナッチ半値押しで底固め。上昇トレンド再開に期待

1. 概況(ファンダメンタルズ分析)

ビットコインの対円相場は、約3ヵ月に亘り続いた弱気の三角保ち合い(ディセンディング・トライアングル)を9/24に下放れすると、①G7やG20より「ステーブルコインは世界の金融システムにとって脅威」との見解が示されたこと、②量子コンピュータがスーパーコンピューターを超えたとのヘッドライン、③FacebookのザッカーバーグCEOが議会証言で「米規制当局の承認を得るまでリブラを導入しない」「状況次第ではFacebook社がリブラ協会を脱退することもあり得る」と述べたことをトリガーに、10/23には、約5ヵ月ぶり安値となる79.7万円まで急落しました。

フィボナッチ半値押しで底固め。上昇トレンド再開に期待

しかし、④中国の習近平国家主席による「ブロックチェーンを積極的に推進する」との発言を契機に反発に転じると、10/26には、一時112.4万円まで暴騰するなど、わずか2日で33万円急騰する大相場が繰り広げられました。もっとも、その後は、短時間で上げ過ぎた反動から「利食い売り」が優勢となったこと、ロスカット者が相次いだことで市場全体に「戦意喪失感」が生まれたことで、直近1週間は心理的節目100万円を挟んでの膠着商状が続いております。

本稿では、以下、テクニカル分析の観点で、ビットコイン相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、10/25から10/26の大暴騰を経て、市場参加者が注目する200日移動平均線の上抜けに成功しました。足元では、25日移動平均線(短期EMA)と、75日移動平均線(中期EMA)、200日移動平均線(長期EMA)が上から順番に並ぶパーフェクトオーダーも実現するなど、テクニカル的にみて、上昇トレンドの継続が確認されます。心理的節目100万円で底固めできれば、年末に向けての上値トライが期待できます。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、10/25から10/26の大暴騰を経て、トレンドの方向性を示唆するミッドバンドが右肩上がりの傾斜に変化しました。10/25以降、一度も同ラインを割り込んでおらず、トレンドの方向性は引き続き「上方向」と判断できます。また、ボラティリティの大きさを表すバンドワイズチャートを確認しても、トレンドの始まりを示唆する「スクィーズゾーンからの上放れ」が実現しており、ビットコイン円相場が「下落トレンドの終焉」→「底入れ・底打ち」→「上昇トレンドの始まり」に突入したことを示唆しております。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

10/25から10/26の大暴騰を経て、強い売りシグナルを表す「一目均衡表・三役逆転」は終了しました。足元では、①遅行線のローソク足突破、②転換線の基準線上抜け、③ローソク足の一目均衡表雲上限上抜けが全て揃う「三役好転(※強い買いシグナル)」が出現するなど、テクニカル的に見て、ビットコイン円相場の上昇モメンタムは極めて強いと判断できます。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは、瞬間風速的(終値ベースでは無く日中のザラ場)に、一時70%を超える水準(買われ過ぎ感)へ突入しておりましたが、足元では59.5%付近まで低下しました。短期間で上げ過ぎた反動(利食い売りや、高値掴みの振るい落とし)に一巡感が見られることから、やや上昇余力が生まれたように感じられます。

6. まとめ

以上の通り、ビットコイン・円相場は、中国の習近平国家主席による「ブロックチェーンを推進する」との発言を契機に、「下落トレンドの終焉」→「底入れ・底打ち」→「上昇トレンドの始まり」が意識されるようになりました。足元では短時間で上げ過ぎた反動から100万円前後でトレンドレスな状態が続いていますが、トレンド系テクニカル指標、オシレータ系テクニカル指標、ファンダメンタルズ面(主に中国発の良好なファンダメンタルズ)のいずれで見ても、一巡後の再上昇が期待されるチャート形状となりつつあります。事実、ここ数日は、ハッシュレートの低下や、中国当局による仮想通貨(暗号資産)投機を牽制する発言、Deribitのフラッシュクラッシュ、BitMEXのメールアドレス不正流出事件など、ネガティブな材料が相次いだにも係わらず、ビットコイン価格は底堅い動きを堅持しました(10/23安値79.7万円と10/26高値112.4万円のフィボナッチ50%押し96.0万円ラインを死守することが出来た)。

仮想通貨(暗号資産)オプション市場でもトップサイドのストライクを物色する動きが再開するなど(個人投資家によるトップサイドコールの買いは、MMのデルタヘッジを通じてビットコイン価格を押し上げる効果あり)、フロー面での上昇期待も強まりつつあります。当方では、「下落局面の終了・本格的な上昇トレンド突入」をメインシナリオに据えており、11月前半はビットコイン価格が10/26高値112.4万円を試す展開を想定いたします。
11月前半の予想レンジ:96.0万円−113.0万円

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