公的デジタル通貨とビットコインの関係性(19/11/7)

昨日(11/6)の仮想通貨(暗号資産)市場でビットコイン円相場は方向感に欠ける展開。

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公的デジタル通貨とビットコインの関係性(19/11/7)

公的デジタル通貨とビットコインの関係性

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時

ビットコイン:9325.0ドル(-0.53%)
イーサリアム:189.56ドル(-0.25%)
リップル:0.30190ドル(+0.39%)
ビットコインキャッシュ:302.98ドル(+3.47%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが小幅に下落しての推移です。その他のコインはまちまちでの推移であり、全体的には方向感の見えにくい様子見ムードが強まったということができそうです。株式市場や債券市場は米中貿易摩擦に対する警戒感が再燃したことでややリスク回避的な動きが意識されましたが、ダウは下値を拡大する動きにはなっておらず、引けにかけて下値を削ってほぼ変わらずの水準まで押し戻しています。ダウは史上最高値圏での推移であり、米国債利回りも早期利下げ観測の後退から上昇基調です。こうした中でビットコインは方向感の見えにくい展開が継続している状況となっています。

リスク志向の動きが強まる場面においては米国債利回りが上昇し、それがドルに対する買い意欲を強めてビットコインの上値を抑えるといった動きは十分に考えられる動きであり、その点に関しては警戒すべきところかと思います。ただ、ここでも何度も述べていますが、仮想通貨(暗号資産)と株式市場などとの相関性はまだはっきりしないところではあり、慎重に見極めていく必要があるでしょう。

さて、昨日『EUがECBに公的デジタル通貨発行検討を提言』したことについて述べましたが、少し補足していこうと思います。個人的にはリブラよりも中国の動きに対する警戒感が強いといったことを書きましたが、いずれも中央集権的な仮想通貨(暗号資産)とみられており、それが懐疑的な視線を向けられる要因の一つではないかと考えています。

中央集権的なデジタル通貨は中央銀行などが発行体となるのであれば、ある意味においては信頼されるものとなり得るでしょう。日本円がなぜ価値があるのかと言えば、日本政府・日銀に対する信頼があるからであり、仮に日銀が公的デジタル通貨を発行ということになれば、価値という点では信頼を得ることができるかもしれません。そして、そういった信頼が価格の乱高下などを防ぐことになるかもしれません。

その一方で、資金の流れが管理されることとなる点が懸念されています。ビットコインなどの特徴として匿名性を挙げることができますが、そういった動きに逆行するものです。マネーロンダリングなどの問題はあるものの、過度な管理に対する反発は今後も続くものと思われます。となると、公的デジタル通貨とビットコインはうまくいけば補完しあう関係となるかもしれません。

ただ、資金の流れを管理出来れば国家としては都合がいいことは事実であり、公的デジタル通貨を導入ということになればビットコインが邪魔となる可能性もあるでしょう。そうなった場合、規制がより強化されることもありうるでしょう。このあたりの先行きは現状では不透明であり、そこまで意識する必要はないかと思っていますが、公的デジタル通貨導入は必ずしも仮想通貨(暗号資産)市場にとってプラス材料とは言い切れないと考えています。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σからの調整の動きですが、下値の堅さが意識されており、ほぼ横ばいでの推移です。レンジとしてはバンドの+2σである10170ドル前後の水準と中心線である8800ドル前後の水準が意識されています。現状はこのレンジを意識しての動きとなりそうで、さらに10000ドルが上値として意識されているといったところでしょう。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの+2σから調整の動きが入っています。ただ、下値の堅さが意識される中で横ばいでの推移でとなっています。バンドの±2σが上昇基調となっていることから、トレンドそのものは上向きで、再度バンドの+2σに向けて上昇する可能性が高いのではないかとみています。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいものの、底堅い動きが意識されそうです。

またストキャスティクスを見ると、%Kがじり安基調を維持しています。方向感が見えにくいところではありますが、このまま下落基調を維持するかどうかに注目です。一方、%Dはじり高基調です。底堅い動きも意識されますが、全体的に方向感の見えにくい状況であり、様子見ムードが強まる可能性もありそうです。特に%Kが大きく動き出すのを待つほうが無難かもしれません。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σと中心線で挟まれた、狭いレンジでの動きが継続しています。バンド幅は狭く、市場にはエネルギーが蓄積されているものと思われます。バンドの+2σもしくは-2σでの動きには注意が必要ですが、目先はバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感の見えにくい状況が継続しています。動き出した場合は大きくなる可能性が高いので、方向感を見定めながらの対応となりそうです。

ストキャスティクスで見ると%Kは下落基調から目先は反転しています。これが上昇基調を維持できるかが問題です。一方、%Dは下落基調です。流れの悪さが意識されるところであり、これが下落基調を維持した場合はバンドの-2σまで下落する可能性が高まるでしょう。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

10170ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
10000ドル:心理的な節目

9330ドル:現在値

8800ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
8000ドル:心理的な節目
7430ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
7000ドル:心理的な節目

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