ビットコインの価格分析『半年ぶり安値圏から持ち直すも戻りは鈍い。一巡後の反落に要警戒』(12/1)

もう一段下値を模索する展開をメインシナリオとして予想しております。

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ビットコインの価格分析『半年ぶり安値圏から持ち直すも戻りは鈍い。一巡後の反落に要警戒』(12/1)

1. 概況(ファンダメンタルズ分析)

ビットコインの対円相場は、約3ヵ月(6/25から9/24)に亘り続いた「三角保ち合い(ディセンディング・トライアングル)」を9/24に下放れすると、①量子コンピュータがスーパーコンピューターを超えたとのヘッドラインや、②Facebookリブラに対する風当たりの強さが重石となり、10/23には、約5ヵ月ぶり安値となる79.7万円まで急落しました。しかし、③中国の習近平国家主席による「ブロックチェーンを積極的に推進する」との発言を契機に反発に転じると、10/26には、一時112.4万円まで暴騰するなど、わずか3日間で33万円急騰する大相場が繰り広げられました。

もっとも、その後は、④マイニング勢によるBTC売り(含む輸出レンジフォワードの取り組み)の活発化や、⑤1年に1度のリップルの祭典「SWELL」閉幕を受けた材料出尽くし感、⑥中国による仮想通貨(暗号資産)投機牽制の動き(国営テレビCCTC1による仮想通貨(暗号資産)批判や、上海での仮想通貨(暗号資産)取り締まり強化の報道など)、⑦仮想通貨(暗号資産)オプション市場におけるダウンサイドのショートガンマが重石となり、11/25には、約6ヵ月ぶり安値となる71.1万円まで急落しました。結果として、10/23から10/26にかけて3日間で33万円暴騰した後、10/26から11/25の1ヶ月間で41.3万円暴落する「壮絶な往って来い(全値戻し)」を演じる結果となっております。足元でやや持ち直すも上値は重く、本稿執筆時点では81.5万円前後で推移しております。

1.	概況(ファンダメンタルズ分析)

本稿では、以下、テクニカル分析の観点で、ビットコイン相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、ここ数週間の急落を受けて、①市場参加者が注目する200日移動平均線(赤線)の下抜け、②75日移動平均線(緑線)の下抜け、③25日移動平均線(青線)の下抜けを全て達成しました。足元では、④単純移動平均線の弱気のパーフェクトオーダー(下から順番に短期・中期・長期移動平均線が並ぶ状態)が成立するなど、テクニカル的(移動平均線)に見て、「地合いの弱さ」が確認されます。11/29に一時86.0万円付近まで上昇する場面も見られましたが、結局25日移動平均線88.7万円を突破するには至らず。暫くは25日移動平均線をバックに「戻り売り」が強まりそうです。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、10/26に記録した高値112.4万円をトップに反落に転じると、11/25に約半年ぶり安値71.1万円まで急落しました。この間、①トレンドの方向性を示唆するボリンジャーミッドバンドの下抜け(且つ右肩下がりへの傾斜転換)、②強い下落トレンド入りを示唆するバンドウォークの発生(ボリンジャーバンド下限に沿って下落を続ける現象=オシレータ系インジケータが機能し辛い状態)、③トレンドの始まりを示唆するバンドワイズチャート(バンド幅)のスクィーズゾーン(極度に狭まった状態)からの上放れ(ボラティリティの急拡大)が全て実現するなど、テクニカル的に見て、「下落リスク」が強く意識されるチャート形状となりました。11/26以降にBTC相場が持ち直したことで、上記②のバンドウォークは解消されましたが、ボリンジャーミッドバンド(赤線)突破には至っておらず、リスクは依然下向きと考えられます。来週はミッドバンドを巡る攻防に注目が集まりそうです(ミッドバンドトライ失敗なら急反落の恐れも)。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、ここ数週間の急落を受けて、強い売りシグナルを表す「一目均衡表・三役逆転」が点灯しました(①一目均衡表転換線の同基準線下抜け、②ローソク足の雲下限下抜け、③遅行線のローソク足下抜けが全て揃う状態)。テクニカル的(一目均衡表)に見て、「地合いの弱さ」が確認されます。11/26以降のBTC相場の反発局面においても一目均衡表基準線に確りキャップされており、リスクは依然下向きと判断できます。一巡後の反落リスクに警戒が必要でしょう。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは、11/25の急落時に過熱感(売られ過ぎを示唆する30%割れ)が見られておりましたが、11/26以降の反発(ショートカバー)を受けて、現時点では、ニュートラルゾーン(中立圏)へ回帰しました。俄かショートポジション(安値圏での突っ込み売りポジション)は今回の反発(11/25安値71.1万円→11/29高値86.0万円)で一掃された可能性が高く、一巡後の反落リスクに警戒が集まります(ポジションが軽くなったことで新規のショートが入り易くなっている)。

6. まとめ

以上の通り、ビットコイン・円相場は、トレンド系指標、オシレータ系指標共に、ショートポジションを作り易い地合いが整いつつあります。背景には、上方向に多くのチャートポイントを控えていること(ロスカットポイントが明確なこと)で、トレーダーの心境として「戻り売り」でのエントリーが楽なことが挙げられます(オシレータ系指標が過熱感を示していれば、ショートエントリーを躊躇しますが、現在はRSIもボリンジャーバンドも過熱感が見られておらず、ショートエントリーが誘発され易い地合い)。11/25に記録した約半年ぶり安値71.1万円をクライマックスセリングと見る向きもありますが、当方ではもう一段下値を模索する展開をメインシナリオとして予想しております。仮想通貨(暗号資産)オプション市場では引き続きダウンサイドがショートガンマ(下がれば下がるほどマーケットメイカーがBTCを売らなければならない状態)と見られ、今週は一巡後の反落リスクに警戒が必要でしょう。

12月前半の予想レンジ:74.0万円−86.0万円

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