仮想通貨(暗号資産)週報 「短期的には上下とも見て、やや押しが入りやすい」(12月第3週)

今週のビットコインは週初からずるずると水準を下げ、18日には6400ドル台前半にまで売り込まれ、その直後には7400ドル台前半へと急騰を見せました。

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仮想通貨(暗号資産)週報 「短期的には上下とも見て、やや押しが入りやすい」(12月第3週)

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

時価総額が大きい3つの仮想通貨(暗号資産)の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜正午までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

Cypto Index=仮想通貨(暗号資産)インデックスの詳細は、サイト右側にあるメニューのカテゴリ「その他」から「仮想通貨インデックス」をクリックしてご覧ください。
算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。
上記レンジに含まれていない前週金曜午後~日曜午前9時の間も表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

今週の振り返りと来週の見通し

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)
今週のビットコインは週初からずるずると水準を下げ、18日には6400ドル台前半にまで売り込まれ、その直後には7400ドル台前半へと1000ドルもの急騰を見せました。ビットコイン以上にアルトコインの下げも目立ちましたが、量子コンピュータと中国のブロックチェー技術支援の時のように大きな材料というほどのものは無かったように思えます。
じり安で地合いが悪かったところにクリスマスを前に大きめのポジション調整が入ったというほうが現実に近いようですが、11月安値を誤差程度で下回った後は急反発していることもあって、投げ終わった後に大口買いが入り水準を大きく持ち上げたという感じです。
チャート的にはダブルボトムっぽいパターンとなり、ビットコインに関しては目先の底を付けた感じもします。4時間チャートで拡大して見てみます。

今週の振り返りと来週の見通し 2枚目の画像

*ここからの見通し(4時間足)
日足チャートに示したピンクの太線の下降ウェッジを同様に示してありますが、こうして見るとそれでもレンジとしては広すぎる印象ですし、今週の下げと上げの動きで短期的には安値と高値も見てしまっているチャートと言えます。特に高値はレジスタンスラインで止められていますので、来週は7400から7300ドル後半が上値の重たい水準となってきそうです。
いっぽう下値ですが、安値からの反騰が急すぎることもあって半値押し程度の調整は考えた方がよいでしょう。半値押しの水準6900ドル台前半は下げ始める前の水準とも重なることを考えると、一度は押しが入っても不思議ではありません。来週はクリスマスウィークですから仮想通貨(暗号資産)取引も流動性が普段よりは低下することが考えられますので、急な動きにも注意はしつつ、6900ドルをサポートに、7350ドルをレジスタンスとする一週間を見ておこうと思います。

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨(暗号資産)関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週はこの1週間(前回執筆時以降)で気になったニュースを国内から2本取り上げます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

今週の主なトピックス

*筆者コメント
警察庁がまとめた「犯罪収益移転危険度調査」(発行は国家公安委員会)によると、2018年に仮想通貨(暗号資産)交換業者が不正アクセスを受けて外部に不正送金された金額は677億円と前年比で100倍以上とのこと。ちなみに記事では件数が167件となっていますが、報告書では件数が169件となっているので、日経の記事は読み間違いでしょうか。他にも気になるので実際に報告書を読んでみたところ、タイトルにある危険度については、匿名性や国際的な広がり等を筆頭に引き続き危険度は高いままと指摘されています。
また、他の犯罪収益移転についても、種類ごとに細かく記載されていますが、お年寄りを騙す特殊詐欺による被害額は383億円だそうです。しかも件数は17844件ですから、犯罪主体(主に暴力団、特殊詐欺グループ、外国人犯罪グループ)からすれば効率よく見えることも間違いありません。いろいろな観点から仮想通貨(暗号資産)交換業者は狙われやすい傾向は今後も続きそうですから、業者には出来得る限りの対策をしていただきたいものです。

今週の主なトピックス 2枚目の画像

*筆者コメント
仮想通貨(暗号資産)の自主規制団体である日本仮想通貨交換業協会によると交換業者の顧客メールアドレスが流出した可能性があるようです。協会のサイトに行くと昨日づけて「注意喚起のご案内」と以下のニュース(全文まま)が掲載されています。

今週の主なトピックス 3枚目の画像

こちらも日経の記事では不正流出した可能性と書かれていますが、そうではないようですね。ただ、不正で無い流出とは逆に何なのか、そのあたりきちんと説明してほしいところです。仮想通貨(暗号資産)取引をしている人が少ないことや、おそらく流出件数が少ないので小さな記事にしかなっていませんが、こういうところもきちんとしないと当局に規制強化の理由を与えることにもなりかねません。

個人的に今週のニュースは、内容以上にオリジナルの報告書やニュースと日経新聞の記事に違いがあるほうが気になってしまいました。どのような記事でも鵜吞みにせず出来る限り確認することは重要だと思いましたが、これが海外の記事だったりすると確認自体が困難なことも多く悩ましいところです。

今週のコラム「ビットコインとアルトコインの比較」

毎朝更新しているインデックス日足を見ていただいてもわかるのですが、ビットコインとアルトコインでは明らかに今週の動きが異なっています。シンプルにビットコイン、イーサリアム、リップルの日足チャートを並べてご覧ください。

今週のコラム「ビットコインとアルトコインの比較」

(上:ビットコインドル,中:イーサリアムドル,下:リップルドル)
ビットコインは下げる前の水準以上に回復しましたが、イーサリアムとリップルは下げる前の水準を回復するかしないかという水準で留まっています。さらに前月安値を下回った値幅も明らかにアルトコインが大きく、11月以降の下げトレンドもアルトコインのほうが明らかに強い状況です。

仮想通貨(暗号資産)を取り囲む規制強化は、アルトコインにより悪材料として捉えられやすいということなのだと見てよさそうです。

ディスクレーマー

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--年末年始のスケジュールですが、仮想通貨(暗号資産)週報につきましては、年内は12月27日(金)が最終、年始は1月10日(金)から再開となります。1月3日(祝)の週報はお休みとさせていただきますので、ご了承ください。--

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