仮想通貨(暗号資産)週報 「年末年始は横方向のもみあいも上値は重い」(12月第4週)

今週のビットコインは22日から上昇を始め23日には一時7689.4ドルの高値をつけました。

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仮想通貨(暗号資産)週報 「年末年始は横方向のもみあいも上値は重い」(12月第4週)

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

時価総額が大きい3つの仮想通貨(暗号資産)の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜正午までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

Cypto Index=仮想通貨(暗号資産)インデックスの詳細は、サイト右側にあるメニューのカテゴリ「その他」から「仮想通貨インデックス」をクリックしてご覧ください。
算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。
上記レンジに含まれていない前週金曜午後~日曜午前9時の間も表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。
このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)

今週のビットコインは22日から上昇を始め23日には一時7689.4ドルの高値をつけました。これは前週に6400ドル台前半で11月安値とともにダブルボトム状の底打ちパターンを見たことに加え、トピックスで取り上げる流出NEM関係者を立件する動き、そしてレジスタンスラインを上抜けたテクニカルな動きも重なったというところですが、その後は後が続かず12月高値をトライしきれずに下押しする展開となりました。
レジスタンスラインは、先週はピンクの太線で引いていたラインですが、上抜けたことで今週は青のラインとして参考ラインでのみ残してあります。ただ、このラインを抜けても12月高値を抜けられなかったことで、現在のレジスタンスラインは、11月29日高値と先週高値を結んだラインとして、新たにピンクの太線で示すこととしました。4時間チャートで拡大して見てみます。

*ここからの見通し(4時間足)

*ここからの見通し(4時間足)

日足チャートに示した各ラインはそのまま残した上で、先週安値と今週高値のフィボナッチ・リトレースメントも表示してあります。先週安値が安値となったことと同様に今週高値も目先の高値を付け、その後は調整の下げが明らかに強い状態です。昨夜NY市場で一時的に買いが強まった際にも7400ドル台に乗せた程度ですから、上値は7500ドルが重たくなってきていると見てよいでしょう。
いっぽうで下値ですが、フィボナッチ・リトレースメントの半値押し7062ドルが7000ドルの大台と近いことから、当面は7000ドルがサポートになってくると見てよさそうです。年末年始の動きが比較的穏やかなものであれば、来週から再来週にかけては7000ドルをサポートに、7500ドルをレジスタンスとするコアレンジになるものと考えられます。

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨(暗号資産)関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週はこの1週間(前回執筆時以降)で気になったニュースを国内から2本取り上げます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

今週の主なトピックス

*筆者コメント
同記事にもある通りで、株式市場が活況な中で仮想通貨(暗号資産)市場は盛り上がりに欠け、じり貧であることは誰の目にも明らかですが、やはりアセットクラスとしての評価が確立しない中で、不正流出といった安全面での問題やリブラ構想以降急速に広がった規制強化も逆風となっていますので仕方がないですし、そもそも打つ手というような既存の金融市場の常識は通用しない世界です。
そして最大の問題としてブロックチェーン技術は今後も発展していくでしょうが、それに付随したビットコインやアルトコインの価値というのは市場参加者が勝手に作り上げたもの以外の何物でもありません。ましてや、アルトコインにいたっては無価値のコインがほとんどだと考えられます。現時点でアルトコインは約5000種類がありますが、その中でもそれなりに価値が伴うものはごく一部でしょう。そうしたことを考えると仮想通貨(暗号資産)の動きは来年もあまり期待はできないように思えてきます。

今週の主なトピックス 2枚目の画像

*筆者コメント
コインチェックから580億円相当のNEMが流出したのは昨年の1月ですが、警視庁サイバー犯罪対策課はその後も捜査を続けていたようで、NEMをダークウェブ上でビットコインに交換した男らの関係先を21日に家宅捜査し近く立件するとのこと。流出後のNEMは昨年3月時点でほぼすべてが交換されていたようで、その交換に応じた男らを特定し、今後も全容解明に向けて捜査を進める方針だそうです。
事件そのものもショッキングでしたが、その後の警視庁の捜査も大したものです。流出したお金は戻ってこないでしょうが、これまでの複数回の流出で業界全体としてセキュリティ強化は行われてきましたし、優秀な技術者が捜査側にもいると映画っぽい感じもしますが、多少は抑止力になるかもしれません。ただ、こうした犯罪は金額に反して捕まった場合の罪が軽いですから、金額比例で罪をかなり重くするほうがよいと個人的には思います。

今週のコラム「続ビットコインとアルトコインの比較」

先週はシンプルにビットコイン、イーサリアム、リップルの日足チャートを並べて見ましたが、一年の最後ということでこれら3つの動きとインデックスの動きを過去1年半ほど並べて見てみましょう。

今週のコラム「続ビットコインとアルトコインの比較」

ビットコイン(青)は安値圏の倍程度の水準にいますが、イーサリアム(ピンク)は安値圏に着実に近づいていますし、リップル(紫)は安値を切り下げています。こうした動きを見ると、ビットコインはまだしも主要なアルトコインは明らかにじり貧という状況としか思えません。それぞれの仮想通貨(暗号資産)によってピークの時期は異なるものの、今年に関してはイーサリアムとリップルが先に高値をつけ、その後ビットコインが高値を付けたものの相場全体の低調を覆すほどの勢いには至らなかったという流れです。

やはりG20大阪サミット後の主要国における規制強化とリブラ構想に対する政府中銀の懸念が大きかったと思えます。今のままでは簡単には仮想通貨(暗号資産)市場が盛り返すとは思えませんが、果たして来年はどのような一年になるでしょうか。通常の金融市場では米国大統領選挙、ブレグジットと政治的なイベントが目立ちますが仮想通貨(暗号資産)市場の主要トピックスが何になるのか。

それでは、よい年をお迎えください。

ディスクレーマー

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仮想通貨(暗号資産)週報は、年内は本日が最終、年始は1月10日(金)から再開となります。
1月3日(祝)の週報はお休みとさせていただきますのでご了承ください。

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