ビットコインの価格分析:『地政学リスクと半減期織り込みで2020年は堅調スタート』(1/12朝)

ビットコイン円相場は、テクニカル的に見て「中立→上昇」へのトレンド転換が意識されます。

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ビットコインの価格分析:『地政学リスクと半減期織り込みで2020年は堅調スタート』(1/12朝)

1. 概況(ファンダメンタルズ分析)

1.	概況(ファンダメンタルズ分析)

直近3ヶ月間のビットコイン円相場は、①中国の習近平国家主席による「ブロックチェーンを積極的に推進する」との発言を契機に、10/26に一時112.4万円まで急騰しましたが、その後は、②中国当局が仮想通貨(暗号資産)投機を牽制する姿勢を見せたこと(国営テレビCCTC1による仮想通貨(暗号資産)批判や、上海での仮想通貨(暗号資産)取り締まり強化の報道など)や、③マイニング勢による潜在的なBTC売り圧力、④1年に1度のリップルの祭典「SWELL」閉幕を受けた材料出尽くし感、⑤仮想通貨(暗号資産)オプション市場におけるダウンサイドのショートガンマ顕在化、⑥米中合意期待の高まり(=中国からの逃避需要が後退するとの思惑)、⑦仮想通貨(暗号資産)ヘッジファンドやマイニングファームの相次ぐ撤退報道が重石となり、12/18には、約7ヵ月ぶり安値となる70.5万円まで急落しました。結果として、10/23から10/26にかけての3日間で32.7万円暴騰(79.7万円→112.4万円)した後、10/26から12/18までの53日間で41.9万円暴落(112.4万円→70.5万円)する値動きの荒い3ヶ月間となりました。

もっとも、年明け以降(2020年入り後)は、⑧米国によるイランの司令官殺害に端を発した地政学的リスク(中東情勢の緊迫化→リスク回避ムード→逃避目的としてのビットコイン買い需要)や、⑨5月中旬頃に予定されているビットコインの半減期を見据えた期待感、⑩騰勢を維持するハッシュレートを材料に持ち直す展開に。1/8には、11/18以来、約1ヶ月半ぶり高値91.5万円まで上昇しました。足元では中期レジスタンスラインの突破を伺うなど、市場参加者の間で楽観的な見方が増えつつあります。
本稿では以下、テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを見通したいと思います。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、2020年入り後の急伸を受けて、①21日移動平均線(青線)の上抜け、②90日移動平均線(緑線)の上抜けに成功しました。足元では引き続き、弱気のパーフェクトオーダー(移動平均線が下から順番に短期・中期・長期で並ぶ状態)が続いてはいるものの、21日移動平均線と90日移動平均線のゴールデンクロスはすぐそこまで迫ってきており、仮に実現すれば、パーフェクトオーダー消滅→売りシグナル消滅を通じて、上昇期待が高まる可能性があります。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、2020年入り後の急伸を受けて、ボリンジャーミッドバンド(赤線)の突破に成功しました(ミッドバンドの傾きも上昇方向にシフト)。足元では強い上昇トレンド入りを示唆するバンドウォーク(上限)も発生するなど(添付チャート中段の%Bが1.00を超えている状態)、地合いの強さが確認できます。また、ボラティリティの大きさを表すバンド幅も極度に狭まったスクィーズゾーンから反発に転じており、足元の上昇モメンタムの強さ(上昇トレンドの始まり)を確認することが出来ます。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、2020年入り後の急伸を受けて、一目均衡表雲下限、一目均衡表基準線、一目均衡表転換線の突破に成功しました。足元では、最後の関門となる一目均衡表・雲上限突破をトライするなど、地合いの強さが確認されます。仮に一目均衡表雲上限を突破できた場合には、強い買いシグナルを表す一目均衡表・三役好転(①一目均衡表転換線の同基準線上抜け、②ローソク足の雲上限上抜け、③遅行線のローソク足上抜けが全て揃う状態)が2ヶ月半ぶりに点灯することから、ビットコイン円相場のモメンタムが一段と強まる可能性があります。もっとも、同水準を突破できなかった場合には、失望感から一転して反落に転じるリスクがある点には留意が必要でしょう。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは、引き続き中立圏内(30%から70%の範囲)での推移が続いておりますが、じわじわと70%ラインに近づいてきており、やや過熱感(買われ過ぎ感)が出つつある点には注意が必要です。但し、上述の通り、ボリンジャーバンド上限に沿って上昇を続けるバンドウォークが発生中であることから(オシレーター系インジケータがワークし辛い相場環境=トレンド相場が始まる初動の可能性)、RSIが70%を超えたからといって安易に逆張るのは危険と判断致します。

6. まとめ

以上の通り、ビットコイン円相場は、テクニカル的に見て「中立→上昇」へのトレンド転換が意識されます。日足ローソク足で見ても、11/25安値71.1万円、12/18安値70.5万円、1/3安値74.2万円のトリプルボトムからの上放れ(ネックライン突破)が実現しており、市場参加者の間で「70万円前後をボトムに反発」とのコンセンサスが出来上がりつつあるようにも感じます。移動平均線のパーフェクトオーダー消失(21日線と90日線のゴールデンクロス)や、一目均衡表三役好転の点灯が実現すれば、上昇モメンタムが一段と強まり、ビットコイン円相場が心理的節目100万円に迫るシナリオも十分想定されます。ボリンジャーバンドやRSIなどで買われ過ぎ感が出ているものの、トレンド相場が始まる初動の段階では買われ過ぎシグナルが延々と出続ける傾向がある為、安易な逆張りは危険と考えられます。当方では引き続き、12/18の急落(安値70.5万円)をクライマックスセリングと判断しており、短期的にも、中長期的にも、ビットコイン円相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします。

来週の予想レンジ(BTCJPY): 83.0万円−100.0万円

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