ビットコインの価格分析『100万円到達後に反落するも下値は堅い。春節後の上昇期待高まる』(1/25)

ビットコイン円相場は、テクニカル的に見て「中立→上昇」へのトレンド転換が期待されます。

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ビットコインの価格分析『100万円到達後に反落するも下値は堅い。春節後の上昇期待高まる』(1/25)

ビットコイン円相場は、テクニカル的に見て「中立→上昇」へのトレンド転換が期待されます。

ビットコイン円相場は、テクニカル的に見て「中立→上昇」へのトレンド転換が期待されます。

ビットコインの対円相場(直近3ヶ月間のレビュー)は、①中国の習近平国家主席による「ブロックチェーンを積極的に推進する」との発言を契機に、一時112.4万円(10/26)まで急騰するも、②中国当局による仮想通貨(暗号資産)牽制の動きや、③マイニング勢による潜在的なBTC売り圧力、④仮想通貨(暗号資産)オプション市場におけるダウンサイドのショートガンマ顕在化、⑤米中合意期待の高まり(=中国からの逃避需要が後退するとの思惑)、⑥仮想通貨(暗号資産)ヘッジファンドやマイニングファームの相次ぐ撤退報道が重石となり、12/18には、約7ヵ月ぶり安値となる70.5万円まで急落しました。結果として、2019年後半は、10/23から10/26にかけての3日間で32.7万円暴騰(79.7万円→112.4万円)した後、10/26から12/18までの53日間で41.9万円暴落(112.4万円→70.5万円)する不安定な相場展開が継続しました。

もっとも、年明け以降(2020年入り後)は、⑦米国によるイラン司令官殺害に端を発した地政学的リスクの高まり(中東情勢の緊迫化→リスク回避ムード→逃避目的としてのビットコイン買い需要)や、⑧5月頃に予定されている「半減期」を見越したビットコインの上昇期待(マイニング報酬の減少=供給減に伴う価格上昇期待)、⑨ヘッジファンドやアセットマネジャーのビットコイン先物建玉の急増、⑩CMEオプション市場ローンチに伴う機関投資家参入期待が支援材料となり、1/19には、心理的節目100万円を突破し、約2ヶ月半ぶり高値となる100.9万円まで上昇しました。今週は中国春節(1/24から1/30)を前にしたBTC売りアノマリーや、相次ぐ中銀デジタル通貨の発行検討報道(中銀デジタル通貨の台頭は仮想通貨(暗号資産)の競合と見なされる傾向が強まりつつある)を受けて反落するも下値は堅く、90万円付近で下げ渋ると、週末にかけて持ち直す展開に。本稿執筆時点(1/25午前6時30分時点)では92.9万円付近で推移しております。

本稿では、以下テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、2020年入り後の急伸を受けて、ローソク足の、21日移動平均線(青線)上抜け、90日移動平均線(緑線)上抜けに成功しました(※200日移動平均線(赤線)の上抜けは失敗)。加えて、今週は、21日移動平均線と90日移動平均線のゴールデンクロスも実現し、昨年11月中旬以降続いてきた弱気のパーフェクトオーダー(移動平均線が下から順番に短期・中期・長期で並ぶ状態)がついに消失しました(※下落トレンドの終焉を示唆)。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、2020年入り後の急伸を経て、ボリンジャーミッドバンド(赤線)の突破に成功しました(ミッドバンドの傾きも上昇方向にシフト)。今週は100万円到達後の調整売り(利食い売り)を受けて、強い上昇トレンド入りを示唆するバンドウォーク(添付チャート中段の%Bが1.00付近に張り付く状態)こそ終了となりましたが、下がったところではボリンジャーミッドバンドに確りサポートされるなど、テクニカル的に見て、「地合いの強さ」が確認できます。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、2020年入り後の急伸を受けて、約2ヶ月半ぶりに、強い買いシグナルを表す三役好転(①一目均衡表転換線の同基準線上抜け、②ローソク足の雲上限上抜け、③遅行線の26日前のローソク足上抜けが全て揃う状態)が点灯しました。ビットコイン円相場の「モメンタムの強さ」が確認できます。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは、一時過熱感(買われ過ぎ感)を表す70%ラインを突破するも(昨年6/28以来、約6ヶ月半ぶり)、足元の反落を受けて、56.4%近辺(中立圏)まで低下しました。本稿執筆時点で過熱感は見られておらず、新規のポジション(ロング)構築を誘い易い状態となっております。

6. まとめ

以上の通り、ビットコイン円相場は、テクニカル的に見て「中立→上昇」へのトレンド転換が期待されます。①11/25安値71.1万円、12/18安値70.5万円、1/3安値74.2万円を起点としたトリプルボトムからの上放れや、②移動平均線のパーフェクトオーダー消失(売りシグナルが消失)、③強い買いシグナルを表す一目均衡表三役好転、④ボリンジャーミッドバンドの上昇継続などを考慮すれば、ビットコイン円相場が心理的節目100万円を再び突破し、10/26に記録した直近高値112.4万円を試す展開が視野に入ります。当方では引き続き、12/18に記録した安値(70.5万円)をクライマックスセリングと判断しており、短期的にも、中長期的にも、ビットコイン円相場の上昇(中国春節後に心理的節目100万円を再び突破し、上昇基調を強める展開)をメインシナリオとして予想いたします(目先は96.9万円付近に位置する200日移動平均線を早期に上抜けられるか否かがポイント。時間がかかり過ぎると見切り売りが出てくる恐れも)。
来週の予想レンジ(BTCJPY): 90.0万円−100.0万円

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