【ビットコイン原論文20】Proof-of-Work:プルーフ・オブ・ワーク4
プルーフ・オブ・ワークは、新しいブロックを作るデータに、ノード達がナンスを付加してハッシュ値を生成し、予め決められた条件を満たすハッシュ値を探す壮大な作業です。
ノード達は、指定された数の「0」が頭に並ぶハッシュ値を、ナンス値を入れ替えて探すわけですが、この「ナンス値」と「ハッシュ値」の関係に何だかの法則があるわけではありません。よって、公式を探すということはできず、全探索・総当りで探すしか方法がありません。従って、頭を使って「算出/計算する」という言い方よりも、運任せの「くじ引き」の方が言葉としては合っており、たくさんくじを引いた方が当たりを引く可能性が高いという仕組みになっています。
そして、このハッシュ値を探す作業を一般的に「マイニング(採掘:Mining)」と呼び、マイニングを行っているノード達のことをマイナー(採掘者:Miner)と呼んでいます。ただし、当ホワイトペーパーには「Mining」「Miner」という言葉は出てきません。
CPU(ノード)がエネルギーを費やして作業を行い、proof-of-workの条件を満たして一旦ブロックが生成されると、過去に遡ってこれと同じ作業がもう一度繰り返されない限り、このブロックの内容変更/取り換えを行うことはできません。
また、生成され続けるブロック達は、チェーン化されて過去のブロック達と一体化していきます。従って、過去のどこかのブロックの一部分を内容変更/取り換えようとしたとしても、そのブロック以降全てのブロックに対して、それまでと同様の作業をもう一度遡って書き換えなければなりません。
[ビットコインのホワイトペーパー原文は、bitcoin.org様より転載させていただきました。
Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System]
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