仮想通貨(暗号資産)週報 「ビットコインは上昇トレンドに回帰」(2月第1週)

5日には2月に入ってからの高値を上抜け、その後も底堅い流れとなっています。

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仮想通貨(暗号資産)週報 「ビットコインは上昇トレンドに回帰」(2月第1週)

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

時価総額が大きい3つの仮想通貨(暗号資産)の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜正午までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

Crypto Index=仮想通貨(暗号資産)インデックスの詳細は、サイト右側メニューの「仮想通貨(暗号資産)分析情報」から「仮想通貨(暗号資産)インデックス」をクリックしてご覧ください。算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。
上記レンジに含まれていない前週金曜午後~日曜午前9時も表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)

今週のビットコインは週前半までは上値が重たい展開となっていましたが、下値も底堅く5日には2月に入ってからの高値を上抜け、その後も底堅い流れとなっています。この間、米国株も大きく上昇していますが、米国株上昇の背景は新型コロナウイルス感染拡大によるリスクオフの巻き返しが、さらには楽観へと繋がったことによるものですが、そうした動きが仮想通貨(暗号資産)にも入ったということではないかと考えています。
仮想通貨(暗号資産)ではリスクオフの時に買われるとする見方もありますが、今回は米国株を中心とした株式市場の上昇要因と似た部分があると思います。仮想通貨(暗号資産)
のマイニングや技術的な分野では中国が強いのですが、感染拡大は続いているものの楽観が支配しているための上昇相場というイメージです。個人的には2002~3年に流行したSARS(従来型コロナウイルス)を振り返っても冬の間は楽観できないと思っているので、10000ドルの大台は心理的にも大きなレジスタンスになるのではないかと見ています。より細かく4時間チャートで見てみましょう。

*ここからの見通し(4時間足)

*ここからの見通し(4時間足)

日足チャートに示した上昇チャンネルは現行水準からやや離れていますので、ここでは1月26日安値と2月4日安値を結んだサポートラインとそれに平行に引いたラインとで上昇チャンネルを引き、現在はこの中で改めて上昇トレンドを継続中と見ることを考えました。
また上値のターゲットとしては、1月24日安値を起点とした上昇N波動を考えると61.8%エクスパンションが9919、78.6%(61.8%の平方根)エクスパンションが10144となっていて、大台10000ドルはその間となっていることからも、上値については10000を考えたいところです。
いっぽうで下値はサポートラインが位置しているのが9500ドルとなっていて、大きく上昇する前の高値圏ともほぼ重なっています。来週のビットコインは改めて上昇トレンドに回帰したと見て、9500ドルをサポートに、大台10000ドルをレジスタンスとするレンジを見ておきます。

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨(暗号資産)関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週はこの1週間(前回執筆時以降)で気になったニュースを国内と海外から1本ずつ取り上げます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

今週の主なトピックス

*筆者コメント
ブロックチェーン関連のスタートアップ企業に対する投資が鈍り、2019年の資金調達額は前年に比べて3割減少(米ドルベース)となったそうです。これは、スタートアップ企業に対する投資家の目が以前に比べて厳しくなってきていることを示しているからですが、その理由として多くのブロックチェーンのサービスがいまだ顧客の満足する商品としては提供されていないとしています。
たしかに、ブロックチェーン技術はメリットばかりが大きく記事となって来ましたが、実際に一般消費者がメリットを受けているといった記事はほとんど目にしません。中国政府ではありませんが、仮想通貨(暗号資産)取引ばかりが先行していて、ほとんどの人には投機の対象としか見えていない印象です。ただ、本来的にブロックチェーン技術は様々な分野でコスト削減につながると言われていますし、2020年は実際に使えるサービスとしての記事を多く見たいものだとは思います。

今週の主なトピックス 2枚目の画像

*筆者コメント
他人のPCパワーを利用し仮想通貨(暗号資産)を無断で採掘するプログラムをコインハイブと呼びますが、このコインハイブを自身のサイトに設置しアルトコインのモネロを得ていた男性に対しての控訴審判決がでました。この事件は当初、2018年3月に横浜簡裁で罰金10万円の略式命令が出ていました。しかし、男性はそれを不服とし横浜地裁で争ったところ地裁判決ではコインハイブを閲覧者の意図に反するとしながらも、不正なウイルスにはあたらないとし無罪判決を得ていたものです。
その後、検察側がそれを不服とし東京高裁で争っていましたが、高裁判決では原判決を破棄し有罪(罰金10万円)としました。東京高裁はコインハブを閲覧者の意図に反し、社会的に許容すべき点は見当たらず不正なウイルスに当たると認定しました。
おそらく今度は男性側(というよりバックの弁護士か)が不服として最高裁まで争うような気もしますが、法的な主張は別として何も明示せずに他人のPCパワーを利用するというのは、限りなくクロに近いと思うのですがどうなんでしょうね。

今週のコラム「ビットコインの合成ドル円」

随分以前にビットコイン円とビットコインドルを合成してドル円レートを生成することができることを書きました。

初期の頃は国内の投資家がビットコイン円ばかりを買うために裁定が出来そうなほど為替レートがゆがんでいる時期があり、その後は歪みは減ったもののビットコイン円とビットコインドルのスプレッドが広いため、ドル円レートとしてはビッド・アスクが広がり過ぎるという時期もありました。

今ではドル円のスプレッドも0.3銭以下が当たり前となって来て、あえてビットコインから合成レートを作る意味はどうしても週末にドル円レートを作成したいといった特殊な理由以外ありえないことですが、どんなものなのかを久しぶりにチェックしてみました。

上段が合成ドル円、下段がドル円そのものです。どちらもイメージをわかりやすくするため、あえてラインチャート表示としました。どちらも30分足チャートです。

今週のコラム「ビットコインの合成ドル円」

ほぼ同様の形状とはなっているものの、ビッドを使った計算となっていますので、上のビットコインで合成したレートが常に低いかと思いきや、その時々で同レートから50銭ほどの乖離までむらがあります。やはり、ビットコインではまだまだ為替レートなど気にせず、その時の対円レートでの取引をしている典型的なOTC市場だなということは今回でも変化は無かったという印象です。

ディスクレーマー

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