仮想通貨(暗号資産)週報 「上昇トレンドからいったん踊り場に」(2月第2週)

今週のビットコインは週末に上昇後はいったん下押しする場面も見られたのですが、11日のNY市場で大きく買われた後は高値圏でのもみあいを続けています

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仮想通貨(暗号資産)週報 「上昇トレンドからいったん踊り場に」(2月第2週)

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

時価総額が大きい3つの仮想通貨(暗号資産)の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜正午までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

Crypto Index=仮想通貨(暗号資産)インデックスの詳細は、サイト右側メニューの「仮想通貨(暗号資産)分析情報」から「仮想通貨(暗号資産)インデックス」をクリックしてご覧ください。算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。
上記レンジに含まれていない前週金曜午後~日曜午前9時も表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)

*中長期の動きと今週の振り返り(日足)

今週のビットコインは週末に上昇後はいったん下押しする場面も見られたのですが、11日のNY市場で大きく買われた後は高値圏でのもみあいを続けています。11日のNY市場では短い時間に大きく買われましたので、大口の買いが出たことだけは確かなのですが、何を材料にしたのかとなると、パウエルFRB議長の議会証言など後付けとしか思えないニュースが目立ちます。
もともと仮想通貨(暗号資産)では需給以外のいわゆるファンダメンタルというものは基本的に存在していないと思いますので、今回もビットコイン、その他アルトコインで買いが出たという事以外には確実なことは言えません。ひょっとすると、今週のコラムで扱った為替の動きも絡んでいたのではないかと感じています。
なお、その後の動きを見ていると、短時間での上下の振れが大きくなってきているため、これまでの上昇に対していったん踊り場を迎える可能性が高くなってきたと言えそうです。4時間チャートで見てみましょう。

*ここからの見通し(4時間足)

*ここからの見通し(4時間足)

日足チャートに示した上昇チャンネルよりも短期的には4時間足チャートで示した1月下旬からの上昇チャンネルの方が妥当に思えます。引き続きこのチャンネル内で上昇トレンドを続けてはいるものの2月11日以降のローソク足の長さや形から判断すると、今週いったん高値をつけた可能性が出てきているかと思います。
そうは言っても10000ドルの大台以下では買いたい向きもいるでしょうから、高値圏でのもみあいで若干上値が重たい程度の踊り場という見方で良いかと思います。来週は大台10000ドルをサポートに、今週の高値圏10500ドルをレジスタンスとするレンジを見ておきます。

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨(暗号資産)関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週はこの1週間(前回執筆時以降)で気になったニュースを海外から2本取り上げます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

今週の主なトピックス

*筆者コメント
フィンテックにより安い手数料による国際送金が急速に増え、市場規模が7000億ドルを突破したとのこと。現時点ではまだ銀行を経由した送金のほうがスマホやネットよりは多いものの、2022年頃に逆転する見通しだそうです。
キャッシュレス決済の急速な浸透を見ていると、資金の移動はますます便利になっていますので、この見通しよりも早期に逆転する可能性の方が高いのではないかと考えられます。今の日本では高額送金(100万円超)は銀行しか提供できませんが、資金移動業の法改正(準備中)が行われれば、一気に日本でも送金額が増加することは間違いありません。
以前は銀行しかできないビジネスも多かったのですが、着実に周辺業界に銀行の扱ってきた業務が移転してきています。昔は栄えていたという業種は数えればきりがありませんが、銀行は斜陽産業候補の筆頭になってしまったのかもしれません。元銀行員としてはちょっと寂しい気もします。

今週の主なトピックス 2枚目の画像

*筆者コメント
予想されたことではありますが、中国の先端10分野(AI、再生医療、ブロックチェーン等)における出願件数で中国が9分野でトップになっているとのことです。同記事では2005年と2017年の比較と直近のデータが若干古い気もしますが、2005年には中国はゼロで米国が5、日本が4だったことに比べると中国の躍進が目立ちます。直近で日本がゼロというのも残念ですが、こうした状況を見るにつけ米国のファーウェイに対する必要以上の警戒感がわかる気もします。
ちなみに出願数でも中国が13万件と全体の4割を占めていますが、現在の中国では先端分野への国の補助金などもあり、米中通商協議の第2段階では国による補助金といった構造改革もテーマに含まれています。これがあって、元々の協議から第1段階と規模を縮小しての合意となった面もありますので、今後も米中による双方の牽制は続くでしょう。

今週のコラム「ビットコインの合成ドル円(2)」

先週はビットコインによる合成ドル円(ビットコイン円÷ビットコインドル=ドル円)の話をしましたが、なんと今週は久しぶりに裁定取引が出来る水準にまでの歪みが観察されました。2月11日NY市場の5分足チャートをご覧ください。

今週のコラム「ビットコインの合成ドル円(2)」

まさにビットコインが急上昇した11日の動きなのですが、この日のNY市場のドル円高値は110.12でした。しかし、ビットコイン円(対ドルよりもさらに速く上昇)とビットコインドルとの上昇スピードの差からNY市場に入ると同時に乖離が始まり、午前1時には理論値が115円台後半にまで大幅な乖離を見せました。

さすがに、ここまで乖離するとスプレッドを考えても利ザヤが抜け裁定取引が可能です、その後の1:35には本来の為替レートの水準に戻っていることを考えると、この日のビットコインの上昇は何らかの為替差益を狙った動きがあったのかもしれないと感じています。

ディスクレーマー

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