ビットコインの価格分析:『半減期前後の乱高下を経て、ビットコインは再び100万円の大台回復』

当方では引き続き、ビットコイン円相場の堅調推移をメインシナリオとして予想いたします

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ビットコインの価格分析:『半減期前後の乱高下を経て、ビットコインは再び100万円の大台回復』

1. 概況(ファンダメンタルズ分析)

1.	概況(ファンダメンタルズ分析)

ビットコインの対円相場(直近3ヵ月間)は、①新型コロナウイルスの感染拡大に端を発した投資家心理の急速な悪化や、②ハッシュレートの急低下に伴う大手マイニングファームの撤退観測、③暗号資産オプション市場におけるダウンサイドのショートガンマ顕在化、④マーケットメーカーの体力低下とそれに伴う流動性ショック(現物市場・先物市場・オプション市場の出来高が軒並み急減)が重石となり、3/13には、一時約1年ぶり安値となる44.2万円(2019年3月28日以来)まで急落しました。

しかし、⑤世界各国による財政出動を背景にリスク回避ムードが後退すると、⑥主要中銀による大規模量的緩和を受けた世界的なインフレ懸念の高まり(過剰流動性→インフレ懸念→インフレヘッジを目的としたビットコイン買い需要への波及)や、⑦デジタル人民元に関する相次ぐポジティブ報道(新センや蘇州などでデジタル人民元のテストを開始するとの報道や、スターバックスやマクドナルドが中国雄安新区で実施されるデジタル人民のテストに参加するとの報道、DCEPがローンチ間近との報道など)、⑧改正金商法・改正資金決済法施行に伴うマーケットの健全化期待、⑨外出規制緩和に伴う投資家心理の改善期待、⑩4年に1度の半減期を前にしたビットコイン買い需要の高まり(希少性向上+マイナーによる売り圧力減退)が支援材料となり、5/7には、2/25以来、約2ヵ月半ぶり高値となる107.2万円まで急伸しました。その後は、ポジション調整主導で乱高下しつつも、5/12に無事半減期を通過したことに伴う安堵感も重なり、本稿執筆時点(日本時間5月17日午前9時00分現在)では、100.1万円前後で底堅い動きが続いております(節目100万円の大台を維持)。
本稿では以下、テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、4/29にゴールデンクロス(※ローソク足と中長期移動平均線)が実現し、その後上昇トレンドに突入しました。半減期前後で長い下髭を作った局面でも、200日線が確りサポートとして機能するなど、「地合いの強さ」が確認されます。短期線とローソク足の乖離も縮小しており(※押し目を作りつつも確り底固め)、上昇トレンドの継続が見込まれます。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、4/23から5/7にかけて強い上昇トレンド入りを示唆するバンドウォーク(※ボリンジャーバンド上限に沿って押し目を作らず上昇トレンドが続く状態)が発生しましたが、半減期前後の乱高下を経て、過熱感は幾分収まりました(%Bが0.50−1.00ゾーンまで低下)。但し、トレンドの方向性を示唆するミッドバンドを割り込むには至っておらず、テクニカル的に見て、「上昇トレンド」は継続中と判断できます。尚、4年に1度の一大イベント「半減期」を通過したことで(不透明感の後退)、バンド幅は縮小に転じております(ボラティリティが低下)。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、引き続き強い買いシグナルを示唆する三役好転(①遅行線のローソク足上抜け、②転換線と基準線のゴールデンクロス、③ローソク足の一目均衡表雲上限突破)が続いております。半減期前後に下髭を作った局面でも、一目均衡表基準線にサポートされて反発に転じるなど、「地合いの強さ」が確認されます。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

半減期前後の乱高下(俄かロングのポジション調整=大規模ロスカット)を受けて、オシレータ系インジケータのRSIは、過熱感(買われ過ぎ感)を示唆する70%超の状態から中立圏を表す30%−70%ゾーンへ回帰しました(ここから先はポジション調整主導の動きが見込みづらく、ボラティリティの低下が予想されます)。

6. まとめ

ビットコインの対円相場は、3/13に記録した約1年ぶり安値44.2万円をボトムに反発に転じると、5/7には約2ヵ月半ぶり高値となる107.2万円まで急伸しました(半減期を通過した現在も節目100万円の大台を維持)。強い買いシグナルを示唆する一目均衡表三役好転や、上昇トレンドを示唆するミッドバンド上方での推移、短期線(21日線)と中長期線(90日線・200日線)のゴールデンクロス、下落局面において200日線や一目均衡表基準線など主要テクニカルポイントで止められて下髭を形成するなど、テクニカル的に見て、「地合いの強さ」を強く印象付けるチャート形状となっております。

ファンダメンタルズ的に見ても、①新型コロナウイルスに端を発したグローバルなリスク回避ムードの後退(世界的な外出規制緩和ムード)や、②原油先物価格や株式市場の反発を受けた投資家心理の改善期待、③4年に1度の半減期を無事通過したことに伴う安堵感、④世界的な金融緩和拡大に伴うインフレヘッジを目的としたビットコイン買い需要、⑤中国のデジタル人民元に絡むポジティブな報道、⑥本邦の大手暗号資産取引所bitFlyerのCM再開、⑦CMEにおけるビットコイン先物・オプションの出来高増加(機関投資家参入期待)、⑧ヘッジファンドや米大手金融機関による暗号資産ビジネスへの参入観測など、ビットコイン円相場を押し上げる材料が増えつつあります。
ブロック報酬半減に伴うハッシュレートの不安定化(5/14に1億TH/sを割り込んだものの、5/15に1億TH/sを回復)など気がかりな点は見られるものの、当方では引き続き、ビットコイン円相場の堅調推移をメインシナリオとして予想いたします(5/7高値107.2万円や、2/13高値115.0万円を試すシナリオを想定)。
来週の予想レンジ(BTCJPY): 92.5万円−112.5万円

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