仮想通貨(暗号資産)週報「1万ドルに乗せきれず調整局面入り」(5月第4週)

水・木の2日で1000ドルを超える下げとなったことから、より10000ドルの上値が当面の高値となった感が強くなっています。

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仮想通貨(暗号資産)週報「1万ドルに乗せきれず調整局面入り」(5月第4週)

「1万ドルに乗せきれず調整局面入り」

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

時価総額が大きい3つの仮想通貨(暗号資産)の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜正午までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

「1万ドルに乗せきれず調整局面入り」

Crypto Index=仮想通貨(暗号資産)インデックスの詳細は、サイト右側メニューの「仮想通貨(暗号資産)分析情報」から「仮想通貨(暗号資産)インデックス」をクリックしてご覧ください。算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

「1万ドルに乗せきれず調整局面入り」 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。上記レンジに含まれていない前週金曜午後~日曜午前9時も表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。使用チャートは、ドル円とユーロの週報で使っているものと同じものです。
このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

今週の振り返りと来週の見通し

ビットコインは5月7日に1万ドルの大台乗せを見たものの、半減期後の底堅い動きの中では1万ドルの大台に戻せなかったことから、短期的にビットコイン買いに動いていた向きの利食いに押されたという動きとなっています。水・木の2日で1000ドルを超える下げとなったことから、より10000ドルの上値が当面の高値となった感が強くなっていますし、テクニカルにも年初来安値からの上昇チャンネル下限トライとなっていることで、ここを抜けてくると半減期前に利食いが入った際の安値を視野に入れる展開にもなってきそうです。4時間足チャートで拡大してみましょう。

今週の振り返りと来週の見通し 2枚目の画像

日足チャートに示したラインにフィボナッチ・リトレースメントのターゲットを加えてあります。チャートのパターンとしても先週今週と9900ドル台でラウンドトップのようなトリプルトップのようなリバーサルパターンを形成し、ネックラインを下抜ける動きとなっています。年初来安値からのサポートは明確に抜けたとは言い難いですし、先週安値と今週高値の61.8%押しで止められているため、目先は8800ドルを維持できるかどうかが注目です。
ただ、地合い的にはあまりよくないことから、次のターゲットとなる78.6%(61.8%の平方根)押しとなる8545ドル水準を目指す可能性が高いのではないかと見ています。来週は若干レンジを下方向にシフトするイメージでフィボナッチのターゲットに近い8500ドルをサポートに、9500ドルをレジスタンスとする週を見ておきます。

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨(暗号資産)関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週はこの1週間(前回執筆時以降)で気になったニュースを国内と海外から1本ずつ取り上げます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

今週の主なトピックス

*筆者コメント
なかなか良いニュースです。米国の大学が進める新型コロナウイルスの構造解析プロジェクトに世界から100万台を超えるボランティアが参加し、1台ごとの能力は低くても全体では世界トップのスーパーコンピュータであるIBMのサミットの12倍を超える計算能力で現在もボランティアの増加により計算能力は高まるいっぽうとのことです。
これで新型コロナウイルス向けの新薬開発が進むということになるのですが、いったい仮想通貨(暗号資産)業界とどこでこのニュースは繋がるのかと思ったら出てきました。仮想通貨(暗号資産)のマイニングには高性能マシンが必要ですが、そのマシンパワーで貢献しようという動きがあるらしく、貢献度に応じて仮想通貨(暗号資産)を配布する取り組みが始まったそうです。
コロナショック後の世界は多くの業界に変化を強要することとなりそうですが、こういう変化は望ましい変化です。

今週の主なトピックス 2枚目の画像

*筆者コメント
 早稲田大学戸村淳教授の論文です。これまでも中銀デジタル通貨は中国の構想から主要国で急速に研究が進んでいますが、リブラ構想以降は金融政策の主導権といった既得権益を守る方向での議論ばかりが目立っている印象でした。そうした中で本来の機能に焦点を当てた内容です。
 いくつかのポイントが上がっていますが、金融危機の際に銀行間決済システムが機能不全に陥った場合には現金が重要となり、その現金の代わりに中銀デジタル通貨による決済システムを構築すること。今回の新型コロナウイルスで一部産業の生産停止発生時に資金を供給するインフラとして機能すること等が重要との説明です。
 そして、この中銀デジタル通貨利用の際の口座や本人確認といった部分は中銀事態にそのリソースが不足しているため民間に任せるといったあたりまでが示されています。おそらく今後数年内に具体的な構想がまとまってくると思いますが、今回のコロナショックは各方面に大きな犠牲を強いたものの、次の時代へのきっかけとして必要悪だったと思える日も近そうな感じがしてきます。

今週のコラム「仮想通貨インデックス100に近づく」

これまでも何度も紹介している日足仮想通貨インデックスですが、今月一時的に大台100を割り込みましたがすぐに元に戻す動きが見られました。日足チャートでは終値で計算していますので、安値は101程度ですがザラバでは試しています。

今週のコラム「仮想通貨インデックス100に近づく」

そして、いったん買われて今週後半にまた下げる動きで現状は104~106水準での推移となっています。ビットコインの対ドルの動きの上値が重くテクニカルにも調整が入りやすいとすると下段インデックスも100(グレーの水平線)を再トライする可能性が出てきます。

そして、過去の観察からインデックスは100を境に上か下で動く時間が長引くことが多いため、十分な注意が必要な段階にあると言えるでしょう。

ディスクレーマー

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