大雨の影響(20/7/7)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大きく上昇しての推移です。

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大雨の影響(20/7/7)

大雨の影響

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:9281.9ドル(+2.85%)
イーサリアム:238.39ドル(+5.52%)
リップル:0.18629ドル(+5.45%)
ビットコインキャッシュ:238.67ドル(+7.80%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大きく上昇しての推移です。その他のコインも大幅上昇となっており、買い優勢の流れが強まっています。経済指標の好調を背景に米株なども上昇しており、リスク志向の動きが強まる中で仮想通貨(暗号資産)市場にも買い意欲が強まる展開となっています。ドルインデックスの軟調なども意識された可能性がありそうです。

さて、日本においても大雨による被害が拡大している状況ですが、中国においては三峡ダムが決壊するのではないか、といったニュースが入ってきています。三峡ダムは中国の長江中流域にある、世界最大のダムです。仮にこのダムが決壊した場合、上海市や武漢市などの下流域の大都市に大きな被害をもたらすと予想されており、中国経済に深刻な打撃を与えるとみられています。

現状においても大雨による洪水で倒壊家屋が1万棟以上、被災者1400万人近く、74万人超が緊急避難といった報道があり、直接的な経済損失は日本円にして約4230億円前後の上ると言われています。この状況に加えて三峡ダムの決壊というブラックスワンが発生すれば、コロナウィルスで打撃を受けている世界経済にとっても未曽有の危機が訪れる可能性が高まるでしょう。世界の株式市場が急落する可能性が高まり、仮想通貨(暗号資産)も大幅に下落する流れとなるでしょう。

そして、仮想通貨(暗号資産)市場にとって三峡ダムの決壊は中国のマイニング事業の継続を脅かすものであることは認識しておくべきでしょう。つまり、三峡ダムの発電能力が失われることによるハッシュレートの急低下です。三峡ダムは上述の通り世界最大の水力発電ダムであり、その発電能力も桁違いのものとなっています。データが少し古いですが、2014年の年間発電量は988億kWhであり、原子力発電所や大型火力発電所16基分に相当すると言われています。また、中国の消費電力の2%前後を賄っているとされています。この電力がストップすることになれば、停電などが発生する可能性が高まり、マイニングにも大きな影響を与える懸念が高まります。

さらに、政府としてもそういった非常事態において、一般家庭や工場などへの電力供給を優先し、マイニングなどを取り締まる可能性は十分にあるでしょう。中国はマイニングプールの多くを占めており、ハッシュレートに占める影響力は甚大です。三峡ダム決壊による電力供給の低下に加えて政府からの取り締まりの強化というダブルパンチが仮想通貨(暗号資産)市場に甚大な影響を与える可能性は十分にあるでしょう。

三峡ダムに関しては現在、放水などによって決壊を防ぐ努力がなされているようですが、大雨が今後も続くようであればリスクは高まっていくでしょう。米国の経済指標が持ち直していることで楽観的な見方が広がっていますが、コロナウィルスの第2波に対する警戒感なども依然としてくすぶる中で、予断を許さない局面ということができるのではないかと懸念しています。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの-2σである8920ドル前後の水準とバンドの中心線である9270ドル前後で挟まれたレンジを動いていましたが、目先バンドの中心線を抜ける動きとなっています。このまま上昇すれば+2σである9620ドル前後の水準が上値として意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-1σを挟んでの動きから上昇してバンドの中心線に到達しています。中心線をブレイクする動きを見せていますが、まだはっきりとしないところであり、ここから抑えられる可能性がないわけではありません。ここからの方向感には注意が必要であり、中心線をはっきりとブレイクすればバンドの+2σまで上昇といった動きとなりそうです。逆に現状の水準から伸び悩めば、再度バンドの-2σを目指す動きとなるでしょう。バンドの±2σがじり安基調であり、まだ上値は重そうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dはゴールデンクロスから持ち直す動きです。このまま上昇基調を維持することができるかに注目です。上値余地は十分にあるので、目先は買い優勢の展開であり、このままバンドの中心線をブレイクしてバンドの+2σまで上昇する動きが展開されてもおかしくはないでしょう。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから一気に上昇してバンドの中心線を抜け、バンドの+2σもブレイクして上値を拡大する展開となっています。目先はバンドの+2σからの乖離が大きくなったことから調整の動きが入っていますが、バンド幅は依然として拡大基調であり、再度バンドウォークとなって上値を拡大する可能性もあるでしょう。バンドの-2σの方向感を見極めながらの展開となりそうで、これが横ばいから上昇となれば調整の動きが強まるでしょう。

ストキャスティクスで見るとゴールデンクロスから上昇して高値圏に入っていましたが、目先はデットクロスからの下落となっています。まだ%K、%Dは高値圏での推移ですが、ここから下落基調を維持すれば下値余地は十分に残っており、下落基調が強まる可能性もあるでしょう。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

10490ドル:2020年の高値
10000ドル:心理的な節目
9620ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
9320ドル:昨日の高値

9280ドル:現在値

9270ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
9080ドル:昨日の安値
9000ドル:心理的な節目
8920ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
4000ドル:2020年の安値

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