ビットコイン 「下降トレンドから上昇トレンドへと転換」(週報7月第4週)

来週は引き続き底堅い展開を想定し、9300ドルをサポートに最初のターゲットに近い9800ドルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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ビットコイン 「下降トレンドから上昇トレンドへと転換」(週報7月第4週)

ビットコイン 「下降トレンドから上昇トレンドへと転換」

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

時価総額が大きい3つの仮想通貨(暗号資産)の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜正午までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。
Crypto Index=仮想通貨(暗号資産)インデックスの詳細は、トップページのサイト右側メニューの「仮想通貨(暗号資産)分析情報」から「仮想通貨(暗号資産)インデックス」をクリックしてご覧ください。算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

ビットコイン 「下降トレンドから上昇トレンドへと転換」

以下のチャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。上記レンジに含まれていない前週金曜午後~日曜午前9時も表示されています。

ビットコイン 「下降トレンドから上昇トレンドへと転換」 2枚目の画像

1時間足・週7日のチャート

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨(暗号資産)関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週はこの1週間(前回執筆時以降)で気になったニュースを国内と海外から1本ずつ取り上げます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

7月19日(日)朝刊
*海外ニュース
 「ツイッター乗っ取り 攻撃130件」

*筆者コメント
 先週書いた件で続報が入っていましたので、簡単に触れておきます。公表された調査結果によれば攻撃を受けたアカウントは130件、ビットコインの振り込め詐欺などに悪用されたアカウント45件だそうです。今回のニュースで驚きだったのは、件数ではなくハッカーが侵入した手段ですが、ソーシャルエンジニアリングであったことです。
 ソーシャルエンジニアリングとは、総務省の広報ページによると「ネットワークに侵入するために必要となるパスワードなどの重要な情報を、情報通信技術を使用せずに盗み出す方法です。その多くは人間の心理的な隙や行動のミスにつけ込むものです。」とあります。
 耳を疑うような話ですが、従業員がハッカーにパスワードを教えたから侵入できたということで、単純なミスなのか弱みを握られていたのか、詳細はわからないものの、こうしたことが理由で防ぐこと自体が別の次元の話で、担当者の管理体制の甘さを指摘していますが、それ以前に担当者の意識の問題で、警察に知らせる等やるべきことはいくらでもあったはずです。ちょっと残念な理由でした。

7月20日(月)電子版20:30
*国内ニュース
「デジタル通貨の検討、日銀がグループ新設」

*筆者コメント
 日銀は20日にデジタル通貨グループを新設し、10人程度が所属しグループ長には局長級が就いたとのこと。これまでもデジタル人民元の実用化を来年中に控え、CDBC(中銀デジタル通貨)の検討が各国で急速に動いている印象でしたが、日銀も正式な部署として立ち上げることで一気に検討が進んでいくこととなりそうです。
前週17日には骨太方針が決定され、行政のデジタル化等と併せてデジタル通貨の検討も含まれていたことを受けての動きとなりますが、これまでもちょっとした判断の遅れで日本が他国から遅れを取ったということは数えたらいくらでも出てきます。今回のコロナ禍でもハイテク関連で一気に伸びたという企業は海外の企業がほとんどのように思います。
金融関連分野での遅れは最終的に全ての業界に悪影響となって現れますので、トップダウンで一気に進めていくくらいの勢いを見せて欲しいものだと思います。

今週の振り返りと来週の見通し

 今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。使用チャートは、ドル円とユーロの週報で使っているものと同じものです。

 *中長期の動きと今週の振り返り(日足)

ビットコイン 「下降トレンドから上昇トレンドへと転換」 3枚目の画像

*このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

今週のビットコインは週前半は膠着相場となっていましたが、EUサミット後にユーロ買いをきっかけとした全般的なドル売りの動きの中で、ビットコインも対ドルで買われる動きが続いています。この動きによってテクニカルにも6月高値から高値を切り下げてきた動きに変化が出ました。
 6月高値から今週火曜までは赤のラインで示したレジスタンスラインが効いていて、同ラインの下での動きとなっていて、また6月安値からのサポートラインと合わせて見るとトライアングル(三角もちあい)を形成していました。このトライアングルを上抜けたことで、それまでの下降トレンドから上昇トレンドへの転換となり、当面は次の上値を模索する動きとなります。4時間足チャートで拡大してみましょう。

 *ここからの見通し(4時間足)

ビットコイン 「下降トレンドから上昇トレンドへと転換」 4枚目の画像

日足チャートで引いたトライアングルのレジスタンスを上抜けてからは直近では青の平行線で示した上昇チャンネル内での動きとなっています。しかし、さすがにこのチャンネルは急角度なので、このまま維持されるとは思えず、下抜けた場合にはいったん抜けてからの押しが9300ドル水準となっていますので、下値の目途としては同水準を考えておくべきでしょう。

次に、ここから上がって次のターゲットとしてどの水準を考えるかですが、シンプルには日足チャートに示した6月高値と6月安値の61.8%戻しとなる9775ドル、そしてその上では同様に78.6%(61.8%の平方根戻し)となる10030ドルが大台の1万ドルとも重なり、中期的にはターゲットとなってきます。

ただ、今週の上げがやや大き目で来ていることを考えるとその手間のターゲットも検討する必要がありそうです。ピンクの上昇N波動は6月安値を起点に7月前半の高値までの上げ、その後の7月半ばの押しを3点としています。この上昇N波動からフィボナッチ・エクスパンションを計算すると127.2%(161.8%の平方根)エクスパンションが9862ドルとなり、同水準がいったんは止まりやすいところです。これも値幅的にはやや距離がありますので、61.8%戻しで止まらなかった場合のターゲットという見方でよいでしょう。
来週は引き続き底堅い展開を想定し、9300ドルをサポートに最初のターゲットに近い9800ドルをレジスタンスとする週を見ておきます。

今週のコラム「総務省・国民のための情報セキュリティサイト」

今週のトピックスでの取り上げた総務省の広報ページのひとつに「国民のための情報セキュリティサイト」というものがあります。
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/index.html

トップページのインデックスを見ると、はじめにという部分に情報セキュリティの基礎知識があり、その基礎知識がさらに展開して「基礎知識」としてまとめられています。情報セキュリティなんてわからないという人でも、「はじめに」~「基礎知識」までを読めば概要は理解できるようになっています。

さらに、発展して「一般利用者の対策」、「企業・組織の対策」というものがあり、一般利用者は前半部分を、企業に属する人は後半まで一通り目を通しておくべきです。実例として「事故・被害の事例」もよくまとまっていますし、ソーシャルエンジニアリングに関しては「企業・組織の対策」の「社員・職員全般の情報セキュリティ対策」という部分に書かれています。

PDF版をダウンロードしておくのも良いと思いますし、PDF版には「キッズのためのじょうほうセキュリティたいさく」というものまで用意されています。これなどはこどもにも読ませておきたいものとなっています。このサイトを見る限り、省庁のサイトもなかなかよく出来ていると感じますね。

ディスクレーマー

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