ビットコインの価格分析:『年初来高値を一気に突破し、約1年ぶり高値圏へ急上昇』(20/8/2)

本稿執筆時点(日本時間8月2日午前8時30分現在)では、約1年ぶり高値となる125.6万円まで急伸しております。

関連通貨:

ビットコインの価格分析:『年初来高値を一気に突破し、約1年ぶり高値圏へ急上昇』(20/8/2)

1. 直近数ヶ月の動向(ファンダメンタルズ分析)

1.	直近数ヶ月の動向(ファンダメンタルズ分析)

ビットコインの対円相場は、新型コロナショックに端を発した世界的なリスクアセット暴落の流れを引き金に、3/13に約1年ぶり安値となる44.2万円まで急落しました。しかし、その後は、①世界的な外出規制の緩和に伴う楽観ムードの広がり(新型コロナ収束後のV字回復期待→株高・原油高を受けたリスク選好ムード)や、②世界各国による新型コロナ対策への期待感(金融政策と財政出動を組み合わせた景気対策→投資家心理の改善→リスク選好ムード)、③歴史的な量的緩和を背景としたインフレヘッジ需要の高まり(大規模量的緩和→過剰流動性相場→法定通貨のインフレ懸念→インフレヘッジを目的としたビットコイン買い需要。金価格が史上最高値を更新したことも、デジタルゴールドと称されるビットコインへの資金流入を誘発)、

④4年に1度の半減期通過に伴う安堵感(マイナーによる撤退観測の後退+マイナーによる売り圧力減退)、⑤米中対立激化を背景とした逃避需要の高まり、⑥トランプ米大統領の支持率低下、⑦上記②③⑤⑥を背景としたドル独歩安の流れ(米ドル安を背景に中国勢が直近3年間、OTC経由で蓄えてきたUSDTをBTCに交換するのではないかとの思惑)、⑧暗号資産オプション市場におけるトップサイドを織り込む動き(リスクリバーサルがBTCコールオーバーへ急拡大)、⑨アルトコイン相場の堅調推移(特にDefi銘柄)、⑩ハッシュレートの急上昇が支援材料となり、本稿執筆時点(日本時間8月2日午前8時30分現在)では、約1年ぶり高値となる125.6万円まで急伸しております。

本稿では、以下テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、21日移動平均線及び90日移動平均線にサポートされると、7月末にかけて急伸しました。現在は強い買いシグナルを示唆するパーフェクトオーダー(上から順番に短期線・中期線・長期線が並ぶ状態)が成立するなど、「地合いの強さ」を印象付けるチャート形状となっております。但し、ローソク足と短期線の乖離が極度に広がっていることから、短期的なポジション調整(利食い売り)には常に注意が必要でしょう(やや深めの押し目が到来する恐れがある為、高値掴みには要警戒)。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、7月後半以降の急伸を受けて、強い上昇トレンド入りを示唆するバンドウォーク(ボリンジャーバンド上限に沿って上昇を続ける状態=オシレータ系インジケータが機能しづらい力強いトレンド)が発生しました。バンド幅も極度に狭まったスクィーズゾーンから大きく上放れしており、歴史的膠着相場の過程で溜められたエネルギーの発散が確認されます。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、7月下旬以降の急伸を受けて、強い買いシグナルを示唆する三役好転(①転換線の基準線上抜け、②遅行線のローソク足上抜け、③ローソク足の雲上限上抜けが全て揃う状態)が成立しました。同タイミングで「雲のねじれ」も出現するなど、テクニカル的にみて「中立→上昇」へのトレンド転換が意識されます。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは過熱感を示唆する70%レベルを突破し、約1年ぶり高水準となる84.1%まで急伸しました。短期間で急速に上げていることから、ポジション調整(利食い売り)主導の反落リスクには常に警戒が必要でしょう(高値掴みに要警戒)。

6. まとめ

ビットコインの対円相場は、3/13に記録した安値44.2万円をボトムに反発に転じると、本日朝方には約1年ぶり高値となる125.6万円まで急伸しました(4ヵ月半で184.2%の急騰劇)。この間、心理的節目100万円や1万ドル、年初来高値115.0万円を突破した他、強い買いシグナルを示唆するパーフェクトオーダーやバンドウォーク、三役好転も成立するなど、テクニカル的にみて、「地合の強さ」を強く印象付けるチャート形状となっております。

ファンダメンタルズ的に見ても、①歴史的量的緩和を背景としたインフレヘッジ需要の高まり(法定通貨の減価懸念→ゴールド及びビットコインへの資金流入)や、②米中対立激化を背景とした逃避需要の高まり、③米政治不安の高まりを受けたドル独歩安の流れ(USDTからBTCへの資金流入を想起)、④暗号資産オプション市場におけるトップサイドを織り込む動き、⑤アルトコイン相場の堅調推移など、ビットコイン円相場の上昇を連想させる材料が増えつつあります。

以上の通り、ビットコイン円相場は、テクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも、「地合の強さ」が確認されます。新型コロナ第2波リスクを巡るヘッドラインや、欧米株及び商品市況(主に金価格)の動向、米大統領選に関する各種報道やそれに伴う米ドルの動き、米中対立リスクやUSDTの動向(含む新規発行)、先物市場やオプション市場の動向を睨みながらも、当方では、ビットコイン円相場の堅調推移をメインシナリオとして予想いたします。但し、短期間で大きな上昇を見せていることから、ポジション調整主導の反落リスクには常に注意が必要です。高値掴みを避けつつ、オプション等(スマイルカーブ上割安と見られるBTCプット)でヘッジしながら、押し目を慎重に拾う戦略を心掛けたいです。
来週の予想レンジ(BTCJPY): 115.0万円−132.5万円

関連記事

ページトップへ戻る