ビットコイン14000ドル乗せ
先の記事で書いた通り、ビットコイン先物の上場がいよいよ来週CBOEから始まり、再来週には本命のCMEでも始まります。更に今後の本命はETFとも言われ、ビットコインETFにまで行けば、これまでは一部の人の取引だった仮想通貨が通常の金融商品の地位を得る流れになりますが、最大の問題点は流通量に限りがある上に、将来的な発行上限まで決まっているという点です。
もちろん株式でも発行株式数は決まっていますが、比較的容易に増資が行えますし、主要株価指数ETFなどはニーズに応じて構成銘柄の裏付けがあればいくらでも増やすことが可能です。しかし、ビットコインの場合、かなり限定された市場であるがゆえに、ETFにまで行くことは、ビットコインの需給バランスを崩し急騰を招く結果となります。
そうした思惑からここ1週間のビットコインは狂乱相場となりました。
ドルビットコイン日足 対数軸チャート
対数軸の日足チャートですが、対数軸であるにもかかわらず急騰チャートとなっています。それもそのはず、11月末に9500ドル台だったところから、わずか1週間で14400ドル台と4900ドル、率にして50%を超える上昇を見せています。
先物、ETFの思惑とこれまでは上げいっぽうのビットコインでしたが、先物の上場により資金力のあるファンドがお金に物を言わせて空売りを行うのではないかとの懸念も出ています。実際に一部のヘッジファンドは空売り環境が整う12月18日を待って、大きな仕掛け売りに向かうことも考えているとのこと。急騰、急落といった動きがこれまで以上のものとなるのか、こちらも見ものではあります。
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