ビットコインの価格分析『ポジション調整主導で反落するも下値は堅い。高値更新は射程圏内』(8/9)

米CFTCが8/7に発表した8/4時点のビットコイン先物ポジションによると、投機筋のロングポジションが過去最高水準に達したことが確認できます

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ビットコインの価格分析『ポジション調整主導で反落するも下値は堅い。高値更新は射程圏内』(8/9)

1. 直近数ヶ月の動向(ファンダメンタルズ分析)

1.	直近数ヶ月の動向(ファンダメンタルズ分析)

ビットコインの対円相場は、新型コロナショックに端を発した世界的なリスクアセット暴落の流れを背景に、3/13に約1年ぶり安値となる44.2万円(2019年4月以来)まで急落しました。しかし、4月以降は、①世界的な外出規制の緩和に伴う楽観ムードの広がり(新型コロナ収束後のV字回復期待→株高・原油高を受けたリスク選好ムード)や、②世界各国による新型コロナ対策への期待感(金融政策と財政出動を組み合わせた景気対策→投資家心理の改善→リスク選好ムード)、③歴史的な量的緩和を背景としたインフレヘッジ需要の高まり(大規模量的緩和→過剰流動性相場→法定通貨のインフレ懸念→インフレヘッジを目的としたビットコイン買い需要。金価格が史上最高値を更新したことも、デジタルゴールドと称されるビットコインへの資金流入を誘発)、

④4年に1度の半減期通過に伴う安堵感(採算性悪化に伴うマイナーの早期撤退観測が後退)、⑤米中対立激化を背景とした逃避需要の高まり、⑥トランプ米大統領の支持率低下、⑦上記②③⑤⑥を背景としたドル全面安の流れ(中国勢が直近3年間、OTC経由で蓄えてきたUSDTをBTCに交換するのではないかとの思惑)、⑧暗号資産オプション市場におけるトップサイドを織り込む動き(リスクリバーサルがBTCコールオーバーへ急拡大)、⑨アルトコイン相場の堅調推移(Defi銘柄を中心に暗号資産全体の時価総額が上昇)、⑩ハッシュレートの急上昇が支援材料となり、8/2には一時127.4万円(2019年8月以来)まで急伸しました。

その後は、短期間で上昇した過熱感(買われ過ぎ感)から、一時116.8万円まで下押される場面も見られましたが、一目均衡表転換線付近で下げ渋ると、週後半にかけて再び持ち直す動きとなりました。本稿執筆時点(日本時間8月8日午後4時00分現在)では、123.2万円付近での底堅い動きが続いております。尚、米CFTCが8/7に発表した8/4時点のビットコイン先物ポジションによると、投機筋のロングポジションが過去最高水準に達したことが確認できます(※ネットショートは2ヵ月ぶり水準へと縮小)。

本稿では、以下テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、強い買いシグナルを示唆するパーフェクトオーダー(上から順番に短期移動平均線・中期移動平均線・長期移動平均線が並ぶ状態)が継続するなど、「地合いの強さ」が確認されます。但し、ローソク足と短期線の乖離が極度に広がっていることから、短期的なポジション調整(ハイレバロング勢を振るい落とす動き)には常に注意が必要です(高値掴みに要警戒)。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、7月後半以降の急伸を受けて、強い上昇トレンド入りを示唆するバンドウォーク(ボリンジャーバンド上限に沿って上昇を続ける状態=オシレータ系インジケータが機能しづらい力強いトレンド)が発生しました(現在はバンドウォークが終了済み)。バンド幅も極度に狭まったスクィーズゾーンから大きく上放れに転じており、歴史的膠着相場の過程で溜められたエネルギーの発散状態が続いております。ボリンジャーミッドバンドも右肩上がりの傾斜を維持するなど、上昇トレンドの継続が示唆されます。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、7月下旬以降の急伸を受けて、強い買いシグナルを示唆する三役好転(①転換線の基準線上抜け、②遅行線のローソク足上抜け、③ローソク足の雲上限上抜けが全て揃う状態)が成立しました。8/2にポジション調整主導で急落に転じた場面でも一目均衡表転換線がサポートとして機能するなど、「上昇トレンドの継続」が示唆されます。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは8/1に約1年ぶり高水準となる84.3%まで急伸しましたが、その後の大規模なポジション調整を経て、現在は70%近辺まで低下しました。ポジション調整が一巡したことで、ここから先は短期筋による新規ロングエントリーに期待が集まります。

6. まとめ

ビットコインの対円相場は、3/13に記録した安値44.2万円をボトムに反発に転じると、8/2には約1年ぶり高値となる127.4万円まで急伸しました(4ヵ月半で188.2%の急騰劇)。この間、心理的節目100万円や1万ドル、年初来高値115.0万円を突破した他、強い買いシグナルを示唆するパーフェクトオーダーやバンドウォーク、三役好転も成立するなど、テクニカル的にみて、「地合の強さ」を強く印象付けるチャート形状となっております。

ファンダメンタルズ的に見ても、①歴史的量的緩和を背景としたインフレヘッジ需要の高まり(法定通貨の減価懸念→ゴールド及びビットコインへの資金流入。金価格は節目2000ドルを突破し、史上最高値を記録)や、②米中対立激化を背景とした逃避需要の高まり、③米政治不安の高まりを受けたドル全面安の流れ(USDTからBTCへの資金流入を想起)、④暗号資産オプション市場におけるトップサイドを織り込む動き、⑤アルトコイン相場の堅調推移、⑥CME先物市場における投機筋のロングポジション増加など、ビットコイン円相場の上昇を連想させる材料が増えつつあります。

以上の通り、ビットコイン円相場は、テクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも、「地合の強さ」が確認されます。新型コロナ第2波リスクを巡るヘッドラインや、欧米株及び商品市況(特にビットコインとの相関性が強い金価格)の動向、米大統領選に関する各種報道やそれに伴う米ドルの動き、米中対立リスクやUSDTの動向(含む新規発行)、先物市場やオプション市場のポジショニングを睨みながらも、当方では引き続き、ビットコイン円相場の堅調推移(buy on dip)をメインシナリオとして予想いたします。
来週の予想レンジ(BTCJPY): 117.5万円−127.5万円

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