ピアース委員の任期延長(20/8/11)

週末の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが小幅なレンジでの推移となっています。

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ピアース委員の任期延長(20/8/11)

ピアース委員の任期延長

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:11840.0ドル(+1.47%)
イーサリアム:393.87ドル(+0.30%)
リップル:0.29402ドル(+1.72%)
ビットコインキャッシュ:301.11ドル(+0.90%)

【概況】

週末の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが小幅なレンジでの推移となっています。一時12000ドルを突破して年初来高値を更新する場面もありましたが、目先はそこから押し戻されています。月曜日の米国株式市場はダウが350ドル高となるなど、リスク志向の動きが意識されています。追加経済対策の実施発表が好感される状況です。この動きを受けてビットコインにも買いが意識されましたが、大きな動きにはなっていません。その他のコインも週末に上値を抑えられ、月曜に持ち直すといった動きになっています。全体的にはやや様子ムードが強まる状況ということができそうです。米国債利回りの上昇やそれに伴うドルの堅調などが上値を抑える要因となっているのかもしれません。

さて、先日米SECはヘスター・ピアース委員の任期が米議会上院での公聴会を経て25年6月まで延期されることが決まったと発表しています。ピアース委員は『クリプトママ』と呼ばれるほど仮想通貨(暗号資産)業界に対する融和的な姿勢をとる人物であり、仮想通貨(暗号資産)業界は今回の任期延長を好感しています。

確かにピアース氏はビットコインETFの承認に関しても前向きであり、これまでSECがビットコインETFを非承認とするたびに反対の声明を出しています。今後もこういった姿勢は維持されるものと思われるため、規制緩和に向けた動きが加速する可能性もあるのではないかといった期待感が高まっています。

しかし、最終的な決定権をピアーズ氏が有しているわけではありません。である以上、その他の委員の中にも仮想通貨(暗号資産)に対する融和的な考えを持つ人が増えてこないことにはこれまでの流れに変化は生じないでしょう。現状では仮想通貨(暗号資産)業界に対して融和的な人物が減らなかっただけであり、増えたわけではありません。

現状、SECは意見が極端に偏らないようにしているのではないかとみています。米国としての仮想通貨(暗号資産)に対する対応はそこまで前向きといった状況にはないように思われます。トランプ大統領をはじめ、FRBも積極的に仮想通貨(暗号資産)の普及を推進するといったものではないように思われます。とはいえ、中国のデジタル人民元へ対抗する必要があり、全く無関心ではいられないのが実情です。SECの委員として仮想通貨(暗号資産)推進派のピアース氏の任期を延長するというのはそういった事情があったのではないかと考えています。つまり、ピアース氏の任期延長が即、仮想通貨(暗号資産)市場にとってポジティブな材料と言えるのかは疑問が残るところではないかとみています。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σから調整が入っていますが、底堅い動きが維持されています。12000ドル前後の水準が上値として意識されているように思われますが、さらにバンドの+2σである12590ドル前後の水準が上値のポイントとなりそうです。下落した場合は11000ドルやバンドの中心線である10980ドル前後の水準が節目として意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σから調整の動きが入っています。ただ、目先は横ばいでの動きであり、下値の堅さが意識される状況です。こういった動きの時はバンドの+2σまで上値を拡大することがよくあるので、その点は意識しておいたほうが良いでしょう。ただ、バンドの+2σの上昇の勢いは落ちてきているので、バンドの+2σまで上昇しても抑えられる可能性が高いのではないかとみています。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dが高値圏での推移を続けています。目先は%Kが緩やかに下落していますが、まだ積極的に売り込むといった動きにはなりにくいところです。高値圏から転落といった動きになった場合に売りを考えるといったところではないでしょうか。%Dも高値圏での横ばいとなっていることから、基本的には底堅い動きが意識されそうです。

今日は週初ですので、週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σを意識しての動きであり、狭いレンジでの動きとなっています。このまま横ばいでの動きとなるのか、バンドウォークが展開されるのかで流れが変わってきそうです。バンドの-2σは上昇に転じており、バンドの±2σが上昇する形であり、トレンドそのものは上向きながら、調整を入れながらの展開となるのではないかとみています。つまり、現状では調整の入りやすい、上値の重さが意識されやすいところではないかとみています。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dは上昇して高値圏での推移です。ただ、%Kは天井打ちからじり安基調です。このまま下落基調を継続するかどうかに注目が集まります。%Dは上昇基調となっていますが、上値余地はほとんどありません。これからの方向感には注目ですが、ただ、高値圏での推移であり、基本的にはまだ底堅い動きが意識されやすい状況と言えそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

12590ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
12020ドル:2020年の高値
12020ドル:昨日の高値
12000ドル:心理的な節目

11840ドル:現在値

11680ドル:昨日の安値
11000ドル:心理的な節目
10980ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
10000ドル:心理的な節目
9370ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
4000ドル:2020年の安値

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