ビットコイン、テクニカル的なポイントで支えられて持ち直し
主要仮想通貨価格(日本時間6時)
ビットコイン:6506.3ドル(+2.91%)
イーサリアム:363.18ドル(+1.55%)
リップル:0.34682ドル(+3.89%)
ビットコインキャッシュ:606.32ドル(2.54%)
【概況】
昨日の仮想通貨取引は持ち直しての推移です。ここまで急激な下落を見せていましたが、その調整の動きが意識されています。ETF承認判断の延期に関しては懸念が残るものの、とりあえずは織り込んだ格好となっています。売られ過ぎ感が意識されたことに加え、売り方の利益確定の動きが展開されているのではないでしょうか。昨日チャート上でも指摘した6200ドルの水準で支えられたことが好感される一方で、逆に6200ドルを割り込む動きをここから見せた場合は下値を拡大しやすくなるでしょう。
『噂で買って真実で売る』といった格言を先日紹介しましたが、ここからしっかりと押し戻す動きを強めれば、逆のパターンではありますが、今回の動きはその格言に沿った動きということになるでしょう。ただ、結論としては延期が決定している状況ですので、すぐに下落のスタート地点まで押し戻すのは難しいかもしれません。
ETF承認に関してですが、来年まで延期されるといった意見も散見されます。依然として承認に関しては可能性が高いといった見方が現状では強そうですが、承認されないという意見も根強く残っています。ポジショントークなどもあり判断が難しいところではあります。
【ビットコイン節目】
ビットコインは、日足でボリンジャーバンドの-2σを意識しての動きです。昨日指摘した6200ドル前後で支えられる動きを見せており、このまま持ち直す可能性は十分にあるでしょう。そうなった場合はバンドの中心線である7530ドル前後の水準が目標となりそうです。一方、ここから再度売りといったことになれば6200ドル、そして年初来安値である5760ドルが節目となりそうです。
【ビットコインチャート分析】
ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの+2σから調整が意識され、そのままバンドの中心線を抜けて-2σまで下落する展開です。バンドの-2σを依然として意識していますが、調整の買い戻しが入っており、ここから上昇基調を維持することができるかがポイントです。バンドの+2σは上昇基調を継続しており、バンド幅は拡大基調です。流れとしてはバンドウォークが継続される可能性も十分に残っています。逆に言えば、バンドの+2σが上昇基調から横ばい、そして下落に転じれば調整の動きが強まるでしょう。
また、ストキャスティクスを見ると、下値圏でゴールデンクロスが意識されています。%K、%Dともに上昇しており、形が好転している点は頭に入れておきたいところです。ここから両線が上昇基調を維持すれば買い意欲が強まるでしょう。
一方でビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、昨日の上昇で陰線に下ヒゲが付きましたが、形は依然として悪い状況が続いています。このままバンドの-2σまで下落してもおかしくありません。現状の-2σは5450ドル前後の水準です。ただその前に年初来安値である5762ドルがあるため、やはりまずはそこを突破できるかがポイントになりそうです。形としては年初来安値を突破し、バンドの-2σまで下落してもおかしくはなさそうです。持ち直した場合はバンドの中心線である7520ドル前後の水準が意識されそうです。
ストキャスティクスで見ると%Dが下落に転じているのが懸念されるところです。売り圧力が強まる展開となっており、形の悪化が意識されています。依然として売り圧力がくすぶる局面ということが出来そうです。
【ビットコイン価格の注目ポイント】
9580ドル:ボリンジャーバンド週足の+2σ水準
9000ドル:心理的な節目
8500ドル:5月中旬の水準
8000ドル:5月中旬の安値水準・心理的な節目
7530ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
7520ドル:ボリンジャーバンド週足の中心線
7000ドル:心理的な節目
6780ドル:7月上旬の高値水準
6500ドル:現在値
6320ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
6200ドル:6月13日・7月13日の安値水準
6080ドル:7月12日の安値水準
6000ドル:2/6の安値水準・心理的な節目
5760ドル:年初来安値
5450ドル:ボリンジャーバンド週足の-2σ水準
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