欧州の動向(20/9/15)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大きく上昇しての推移です。

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欧州の動向(20/9/15)

欧州の動向

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:10712.4ドル(+3.72%)
イーサリアム:378.19ドル(+4.01%)
リップル:0.24688ドル(+2.10%)
ビットコインキャッシュ:227.79ル(+3.23%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大きく上昇しての推移です。その他のコインも上昇しており、仮想通貨(暗号資産)市場全体に買いの流れが意識される局面となっています。米株が大きく上昇した一方、ドルが軟調地合いとなるなどビットコインにとっては買われやすい地合いであったということができるでしょう。米国債利回りは上昇していますが、その上げ幅は限定的なものとなったことも好感されたのではないでしょうか。

さて、独仏を含む欧州5か国の財務相がステーブルコインやリブラなどに対して厳格な規制を策定するように欧州委員会に要請する声明を発表しています。そして、規制が策定されるまではEU加盟27か国での利用を禁止する必要があるとしています。これは消費者保護の観点もありますが、金融市場の安定を維持するために金融政策の主権を保全する必要性に言及しています。通貨の発行に関して中央銀行のみに許されるべきであり、それが弱体化されることがあってはならないと指摘しています。

その一方、ECBのラガルド総裁はデジタルユーロの発行によりユーロ圏はイノベーションの最先端を行くことが可能になるが、海外の競合にリードを奪われていると述べています。また、ラガルド総裁はデジタルユーロは現金に取って代わるものではなく、現金を補完するものとなるだろうとし、通貨の発行は依然として行われると述べています。

ECBは金融機関のみが利用できるホールセール型のデジタルユーロではなく、一般の人がモノやサービスの購入に使用できるデジタルユーロを検討しており、それにより金融取引の決済の効率化などが期待できると考えています。ただ、ラガルド総裁はこれまで銀行業界が経済にお金を供給してきた方法やECBが通貨政策を実施する方法が変わることに対するリスクを指摘するなど、デジタルユーロ導入に向けての課題が残っており、それを解消できるような設計をしなければならないとしています。

こうした一連の動きを見る限り、欧州としては中央銀行デジタル通貨に関してはそこまで否定的ではないように思われますが、それと競合するような通貨、例えばステーブルコインやリブラなどには否定的な見方をしているのではないかと思われます。リブラに関しては個人的にもうまくいかない可能性が高いとみていますが、アメリカに続き欧州でもこういった動きが出ている以上、先行きに対する懸念は強まっていくのではないでしょうか。

中央銀行デジタル通貨に関しては各国地域で発行の流れが強まっていくのではないかとみています。その一方でそれと競合する通貨は各国地域からの規制が強まっていくものと思われます。そうした中で生き残る仮想通貨(暗号資産)は限られてくるのではないかと考えています。もちろん、中央銀行デジタル通貨に対する懸念などからビットコインなどは一定以上の需要があるとみていますが、その他のコインに関しては慎重に先行きを見極める必要があるのではないかと考えています。

【ビットコイン節目】

ビットコインは10000ドルを挟んでの動きからやや上昇基調を強める展開です。日足のバンドの中心線である10820ドル前後の水準を目指す展開となっています。そこをブレイクした場合は11000ドル前後の水準が意識されそうですが、逆に抑えられた場合は10000ドルやバンドの-2σである9570ドル前後の水準が意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから持ち直し、中心線を目指しての動きです。そろそろバンドの中心線に到達しそうで、そこをブレイクするかどうかに注目です。ただ、バンドの±2σが下落基調となっており、トレンドそのものは依然として下向きです。バンドの中心線で抑えられる可能性は高く、再度バンドの‐2σを目指す流れが意識されそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがゴールデンクロスから上昇す売る動きです。買いの流れが強まる中でさらに上値を拡大する気配です。上値余地を残しており、このまま上昇基調を維持した場合はバンドの中心線を抜けて上昇といった展開となるので、ここからの方向感に注意したいところでしょう。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σをブレイクしての動きで、上値を拡大する展開です。ただ、バンドの‐2σの下落の勢いが弱く、ここからさらに上昇となるかは不透明です。バンドの-2σの方向感に注意しながらの対応となりそうです。仮に-2σが持ち直した場合は調整の動きが意識されやすくなるでしょう。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはゴールデンクロスから上昇し、高値圏での推移です。上昇基調は維持されていますが、上値余地はほとんどないので、この水準を維持できるかどうかに注目です。ただ、現状では買い優勢の流れであり、上値を拡大する可能性は十分にあるでしょう。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

12460ドル:2020年の高値
12070ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
12000ドル:心理的な節目
11000ドル:心理的な節目
10830ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
10710ドル:昨日の高値

107100ドル:現在値

10330ドル:昨日の安値
10000ドル:心理的な節目
9570ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
4000ドル:2020年の安値

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