ハッカーとの戦い(20/9/29)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが底堅い動きとなって推移しています。

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ハッカーとの戦い(20/9/29)

ハッカーとの戦い

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:10867.9ドル(+1.23%)
イーサリアム:362.54ドル(+2.56%)
リップル:0.24529ドル(+1.60%)
ビットコインキャッシュ:229.68ドル(+1.42%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが底堅い動きとなって推移しています。米国株式市場でダウが大きく上昇したことや、ドルに対する売り圧力の強まりなどを背景に、仮想通貨(暗号資産)市場に買いの流れが強まる展開。その他のコインもしっかりとした動きとなっており、上昇基調が強まる流れとなっています。

さて、先日Kucoinでハッキング事件が発生しましたが、仮想通貨(暗号資産)事業者が協力して流出資金を取り戻す動きを続けている状況となっているようです。例えば、Tether社のCTOを務めるPaolo Ardoino氏はツイッターで今回のハッキングで流出した可能性がある疑わしい取引に関連した34億円相当のUSDTを凍結したことを発表しています。イーサリアムの取引データを確認できるEtherScan.ioも該当する仮想通貨(暗号資産)にフラグを立てて資金の移動先のアドレスを明確にしています。

その他にもバイナンスなどの取引所もハッキング資産の凍結に協力を表明しています。また、Kucoinも情報提供協力者への報奨金制度を用意し、問題解決への有効な情報に対して10万ドルの報奨金を出すと発表しています。

その一方でハッカーも盗み出した仮想通貨(暗号資産)の現金化を試みており、一部はすでに売却されてしまったのではないか、とみられています。各方面でハッキングなどの犯罪に対する対策は進んできているものの、ハッカーの技術もまた進化しており、まさにいたちごっこの様相を呈しています。ただ、グローバル規模の協力体制が構築されてきており、被害を最小限にとどめようとの仕組みができてきていることもまた事実でしょう。

少し話は変わりますが、『白昼の死角(高木彬光・著)』という小説があります。これは戦後の混乱期を舞台にした経済犯罪を題材とした推理小説ですが、その中で主人公が『証券を盗むことよりも現金化することのほうがよほど難しい』と考えており、犯罪に失敗するのは盗み出すことに気を取られ、現金化することに注意を払わなかったからだ、といったことを話しています。

もちろん、小説の中の話とハッキングの問題が同じというわけではありませんが、戦後の混乱期を舞台としたこの小説と現在の仮想通貨のハッキングの問題は通じるところがあるように思います。実際、仮想通貨(暗号資産)を盗み出すのがどの程度難しいのかはハッカーでないのでわかりませんが、取引の流れがブロックチェーン上に記載される仮想通貨(暗号資産)を現金化することはやはり難しいところもあるのではないかとみています。

とはいえ、上記の通り犯罪も日々進化しています。こういった犯罪が頻繁に起こり、しかも解決が難しいということになれば仮想通貨(暗号資産)に対する信用は急激に低下するでしょう。そうならないために取引所などが連携して対応しているものと思われますが、信頼向上のため、より一層の対策の強化を推進してほしいものです。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの中心線である10650ドル前後の水準が下値として意識されており、このままバンドの+2σである11170ドル前後の水準が意識される可能性が高まっています。この二つの価格と11000ドル、10000ドルが意識される状況が継続しています。バンド幅が緩やかに縮小しており、動き出したら大きなものとなる可能性が高まってきているため、これらの価格帯は十分に注意したいところです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線を挟んでの動きからじり高基調となっています。バンドの中心線で支えられる動きであり、ここからバンドの+2σまで上昇することができるかに注目です。直近の流れとしては底堅い動きが展開されているため、上値余地はありそうです。ただ、直近の高値とバンドの+2σが同水準にあるため、そこでは抑えられる可能性が高いのではないかとみています。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがゴールデンクロスからの上昇基調を維持しています。このまま高値圏まで上昇していく可能性も高まっており、%Kの方向感には注意が必要ですが、目先は買い優勢ということができそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線で支えられてバンドの+2σまで上昇したものの、そこからはやや伸びを欠く展開となり、上値を抑えられています。積極的に売り込む動きになっているわけではないため、狭いレンジでの動きです。バンドの±2σが上昇基調となっているため、トレンドそのものは上向きです。一時的には調整の動きが入ってもおかしくはありませんが、下値は堅く、バンドの+2σまで上昇して上値を更新しやすい形となっています。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dともに80を挟んでの動きとなっており、比較的しっかりとした動きが意識される状況となっています。底堅い動きが意識されやすい状況ではありますが、%Kの方向感には一応注意しておいたほうが良さそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

12460ドル:2020年の高値
12000ドル:心理的な節目
11170ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
11000ドル:心理的な節目
10950ドル:昨日の高値

10870ドル:現在値

10780ドル:昨日の安値
10650ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
10130ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
10000ドル:心理的な節目
4000ドル:2020年の安値

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