次世代金融システム構築競争(20/10/09)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが上昇しての推移です。

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次世代金融システム構築競争(20/10/09)

次世代金融システム構築競争

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:10891.8ドル(+2.12%)
イーサリアム:351.42ドル(+2.94%)
リップル:0.25169ドル(+1.46%)
ビットコインキャッシュ:233.64ドル(+4.76%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが上昇しての推移です。米国の景気対策に対する思惑に株式市場同様振り回されている感じは否めませんが、株式市場の堅調地合いが維持されたことを好感して買いの流れが意識されています。さらには米Square社が5000万ドル相当のビットコインを購入したとの報道が好感され、買い意欲が強まっています。その他のコインも堅調地合いとなっており、市場全体に買いの流れが強まっています。

ただ、米国の景気対策案がどういった決着となるかで相場は乱高下しやすいところであり、先行きに対する警戒感は依然として残っている局面ということができそうです。

さて、リップルの共同創設者のラーセン氏が『米国は中国とのブロックチェーンなどの技術開発競争において後れを取っている』と発言しています。そして、ラーセン氏は米国の規制に対する不満を表明し、リップルが米国以外の地域に移転することを検討していると述べています。

リップルの移転に関してはここでは特に触れませんが、中央銀行デジタル通貨をはじめ、仮想通貨(暗号資産)への取り組みに関して、中国は確かに米国よりも先を行っているように見えるところです。中国はデジタル人民元を用いてドル覇権への挑戦をしているように思われるところであり、こうした動きが順調に進めばドルの優位性が損なわれる可能性もあるでしょう。

しかし、実際問題としてデジタル人民元が次世代の金融システムの中心として存在できるか、という点には疑問を抱いています。ラーセン氏は仮想通貨(暗号資産)のマイニングにおける中国の支配についても発言していますが、これこそがデジタル人民元が中心として存在しえない要因となるのではないかと考えています。

ラーセン氏は仮想通貨(暗号資産)のマイニングは中国によって支配されており、中国のマイナーは中国共産党のコントロール下にある、と指摘しています。こうした状況は今のところ問題とはなっていませんが、仮にマイナーが履歴の書き換えやトランザクションのブロックなどを中国共産党の意向で行うようなことになった場合、その仮想通貨(暗号資産)に対する信用は急落するでしょう。既存の仮想通貨(暗号資産)でそこまで露骨なことをやることはないかもしれませんが、デジタル人民元においては疑惑の目が注がれる可能性は高いとみています。

そうなった場合、デジタル人民元がドルを超えて用いられる可能性は低いのではないでしょうか。現在は経済力を背景に親中国の国も多いところですが、経済的な規模の比較的大きい西側諸国でデジタル人民元に対する警戒感が強まるのではないでしょうか。そうなった場合、やはりドルが基軸通貨としての役割を果たす可能性のほうが高いのではないかと考えています。

とはいえ、中国が米国などよりも仮想通貨(暗号資産)に関する技術が進んでいるように思われます。これに関してはトップダウンで出来る中国などとの政治システムの違いが要因として大きく、解消はなかなか難しいでしょう。ただ、逆に中国でもトップの考えが変更されればガラッと方針が変わる可能性もあるだけに、今後の展開を見通すのが難しいところです。

いずれにせよ、デジタル人民元が基軸通貨となる可能性は現状の体制では難しく、10年20年で大きな変化は起きないのではないかとみています。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの中心線である10690ドル前後の水準を挟んでの動きとなっています。現状はバンドの中心線を上抜けており、このまま心理的な節目である11000ドルやバンドの+2σである11050ドルまで上昇するかがポイントとなりそうです。再度バンドの中心線を下抜けた場合はバンドの-2σである10330ドル前後の水準や10000ドルが意識されることになりそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線を挟んでの小動きです。やや上値の重い展開が続いていましたが、昨日の上昇でバンドの中心線を上抜けており、このまま上昇基調を維持することができるかに注目です。バンド幅が狭い状況となっているだけに、動き出したら大きなものとなる可能性が高まっています。バンドの+2σもしくは-2σに到達した際はそこからの動きに注意が必要でしょう。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dが上昇しての動きです。%Kは高値圏に入っており、この水準を維持することができるかどうかがポイントとなりそうです。一方、%Dはじり高基調であり、上値余地を残しての動きです。しっかりとした動きが意識されそうで、目先は買い優勢ということができそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線で抑えられる動きから一気に上昇してバンドの中心を抜けてバンドの+2σをブレイクする動きとなっています。ただ、目先はバンドの+2σからの乖離が大きくなったことから修正の動きが入っています。とはいえ、バンドの-2σは下落基調を維持し、バンド幅の拡大を伴いながらの動きとなっています。ここからバンドウォークとなって上値を拡大する可能性も十分にあるので、安易な戻り売りはリスクがありそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはゴールデンクロスからの上昇で、高値圏での動きです。%Kは一時下落する場面もありましたが、再度小幅に持ち直しており、しっかりとした動きが意識されています。このままこの水準を維持することができるかに注目です。%Kが高値圏での動きを維持すれば、バンドウォークから上値拡大といった動きになりそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

12460ドル:2020年の高値
12000ドル:心理的な節目
11050ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
11000ドル:心理的な節目
10950ドル:昨日の高値

10890ドル:現在値

10690ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
10550ドル:昨日の安値
10330ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
10000ドル:心理的な節目
4000ドル:2020年の安値

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