中央銀行デジタル通貨実証実験(20/10/13)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが上昇しての推移です。

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中央銀行デジタル通貨実証実験(20/10/13)

中央銀行デジタル通貨実証実験

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:11565.9ドル(+1.96%)
イーサリアム:387.17ドル(+3.64%)
リップル:0.25622ドル(+0.49%)
ビットコインキャッシュ:242.09ドル(+1.34%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが上昇しての推移です。米株が上昇基調を強めていることを背景に、仮想通貨(暗号資産)市場にも資金が流入しています。昨日は米国がコロンブスデーの祝日で、債券市場が休場となっていたこともあり、ドルは小動きとなっています。その他のコインもしっかりとした動きが展開されており、先行きに対する楽観的な見方が強まっています。

さて、先週の9日に日銀が中央銀行デジタル通貨の実証実験を来年度早期に開始すると発表しています。まずは日銀がインターネットに構築したシステム上で実験環境を整え、発行や流通などの基本機能を検証し、その後により高度な実験に取り組むとのことです。日銀はデジタル円の発行を現状では考えていないようですが、中国の動向などをにらみながら準備をしていくようです。

また、同日にFRBや日銀、ECBなど7つの主要な中銀と国際決済銀行が中央銀行デジタル通貨に関する報告書を発表しています。報告書の中で中央銀行デジタル通貨の特性として、強靭で安全であることや、適切な基準や明確な法的枠組みに支えられていることなどが挙げられています。

その一方で、中国では南部の広東省で一般の市民がスマートフォンを持ちデジタル通貨の支払いを行う実証実験を開始しています。中国人民銀行がデジタル人民元を広く一般の市民に配布して実証実験を行うのは初めてのことであり、注目を集めています。段階的に検証を進め、本格的な発行に向けて準備を加速させたい思惑がありそうです。

このように中央銀行デジタル通貨に関しては中国が先行し、日米欧などは遅ればせながらも研究を進め、実証実験を行うといった状況となっています。日本の財務省の岡村健司財務官は8日、中国はデジタル通貨の開発に向けた取り組みで先行者利益を得ようとしていると指摘し、先行者利益は恐るべきものと語り警戒感を強めています。

デジタル人民元に関しては9日の『次世代金融システム構築競争』でも述べていますが、先行しているのは中国共産党の一党支配によるところが大きく、普及に関してはその一党支配が障害となるのではないかと考えています。しかし、カンリフBOE副総裁は『どの中央銀行デジタル通貨も世界を席巻することはない』と述べるなど、明らかにデジタル人民元を意識した発言をしています。

個人的には9日にも述べたようにデジタル人民元が基軸通貨となる可能性は現状の体制では難しいと考えていますが、日米欧などで中央銀行デジタル通貨が発行されないということになれば、利便性などの点でデジタル人民元の優位性が意識される可能性はあるでしょう。そうならないためにも、中央銀行デジタル通貨の研究・開発は必須であり、急務であるといえるでしょう。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σをバンドウォークしており、ここからさらに上値を拡大する可能性も十分にあるでしょう。上値のめどが見えにくいところですが、12000ドルが心理的な節目として意識されそうです。一方、調整が入った場合はバンドの+2σである11410ドル前後の水準や11000ドルが意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σをバンドウォークして上値を拡大する流れです。バンドの-2σが下落基調であり、バンド幅の拡大を伴いながらの動きです。このままさらに上昇する可能性も十分にあり、安易な戻り売りはリスクがありそうです。バンドの-2σが横ばいから上昇といった形になってくれば、一時的には調整の動きが入りそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dが高値圏での推移です。一時的な上げ下げはあるものの、しっかりとした動きが継続しており、目先は%K、%Dいずれも上昇しています。上値余地はほとんどないものの買い優勢の流れが維持されています。%Kが下落して高値圏から転落するといった動きにならない限りは底堅い動きが維持されそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σから調整の動きが入り、バンドの中心線まで下落したものの、そこで支えられて再度バンドの+2σまで上昇する形となっています。バンドの±2σが上昇基調となっており、トレンドそのものが上向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった展開にはなりにくく、一時的には調整の動きが入ってもおかしくなさそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dは上昇して高値圏での推移です。上値余地はほとんどありませんが、買い優勢の流れが維持されています。高値圏での推移を継続することができるかどうかがポイントとなりそうで、維持できれば買い優勢の流れが維持されそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

12460ドル:2020年の高値
12000ドル:心理的な節目
11580ドル:昨日の高値

11570ドル:現在値

11410ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
11230ドル:昨日の安値
11000ドル:心理的な節目
10810ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
10210ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
10000ドル:心理的な節目
4000ドル:2020年の安値

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