ビットコインの価格分析:『節目120万円を巡る攻防が継続。テクニカル主導の続伸に期待』(10/18)

ビットコインの対円相場は、9/8に記録した安値104.6万円をボトムに反発に転じると、10/12には一時123.5万円まで急伸しました。

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ビットコインの価格分析:『節目120万円を巡る攻防が継続。テクニカル主導の続伸に期待』(10/18)

節目120万円を巡る攻防が継続。テクニカル主導の続伸に期待

節目120万円を巡る攻防が継続。テクニカル主導の続伸に期待

直近3ヵ月間(8月以降)のビットコイン円相場は、①世界的な大型景気対策期待を背景としたリスクセンチメントの改善や、②大規模量的緩和を背景としたインフレヘッジ需要の高まり(世界的な量的緩和→法定通貨のインフレ懸念→インフレヘッジを目的とした金及びビットコイン買いへの波及経路)、③米中対立激化や米政治不安を背景としたドル売り圧力(ドル全面安の地合いを受けてUSDTからBTCへの資金移動観測)、④DeFiバブルに端を発したアルトコインの堅調推移(ETHが牽引する形で暗号資産市場全体の時価総額が上昇)、⑤暗号資産マーケットへの機関投資家及び大手企業の参入期待が支援材料となり、8/17には、約1年1ヵ月ぶり高値となる132.2万円(2019年7月以来の高値)まで急伸しました。

しかし、短期間で上昇した反動から利食い売りが優勢となると、⑥中国四川省の大雨被害に端を発したハッシュレートの急低下や、⑦暗号資産オプション市場のダウンサイドを織り込む動き、⑧CME先物市場におけるネットショート急拡大、⑨アルトコインの急反落(DeFiバブルの崩壊→アルトコイン急落→ビットコイン連れ安)、⑩財政出動限界論の台頭(米追加景気対策交渉の難航→世界各国による財政の崖リスクの高まり)が重石となり、9/8には、約1ヶ月半ぶり安値となる104.6万(2020年7月26日以来の安値)まで急落しました。

もっとも、10月に入ると、⑪グレースケールによるビットコインの追加大量購入観測や、⑫米ソフトウェア企業のSquare社(Twitterを創設したJack Dorsey氏がCEO)による50百万米ドルのビットコイン購入報道、⑬SBIリクイディティ・マーケットによる暗号資産大手TAOTAOの全株式取得報道(本邦暗号資産業界の再編加速を好感)、⑭暗号資産取引所大手BitMEXのArthur Hayes CEOの退任報道(悪材料出尽くし感)、⑮強力なレジスタンスの突破(レジスタンスとして機能し続けてきた一目均衡表雲下限の突破)、⑯米追加景気対策期待を背景とした伝統的金融市場のリスク選好ムード(株高→ビットコイン連れ高)、⑰中央アジアを巡る地政学的リスク(退避先としてのビットコイン保有需要)、⑱ビットコインと連動性の高い貴金属市場の持ち直し(金価格上昇→ビットコイン連れ高)を背景に、10/12には、一時123.5万円(9/2以来の高値)まで反発しました。

その後は、⑲新型コロナウイルスの感染再拡大の動き(欧州圏でのロックダウン再開)や、⑳CME先物市場の窓埋め圧力、㉑G7財務相・中央銀行総裁会議にて「米フェイスブックが発行を予定している暗号資産リブラは適切な規制が導入されるまで反対する方針」との一部報道(規制強化の思惑)、㉒米追加景気対策の後ずれリスク(ムニューシン米財務長官が米大統領選前の追加景気対策に係る合意は困難と発言)、㉓SWELL閉幕に伴う材料出尽くし感、㉔大手暗号資産取引所OKExによる出金停止報道(同社の秘密鍵管理者の一人が公安の調査を受けている為、出金オペレーションに影響が発生)が重石となり、本稿執筆時点(日本時間10月17日午後4時現在)では、119.8万円前後での推移となっております。

本稿では、以下テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ローソク足は21日移動平均線(青色)及び90日移動平均線(緑色)を共に上回る水準で推移しております。強い買いシグナルを示唆するパーフェクトオーダー(上から順番に短期移動平均線・中期移動平均線・長期移動平均線が並ぶ状態)の再点灯が期待される中、来週も底堅い動きが続くと予想されます(予想に反して下落した場合でも、90日線が走る116.5万円付近や、21日線が走る116.0万円付近では押し目買い圧力が強まると予想)。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

強い上昇トレンド入りを示唆する強気のバンドウォーク(ボリンジャーバンド上限に沿って上昇を続ける状態)は終了するも、引き続き、トレンドの方向性を示唆するミッドバンド(116.1万円)を上回る水準での底堅い動きが続いております。同水準を下回らない限り、上昇トレンドは継続中と判断できます。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、雲のねじれを境に反発に転じ、約1ヵ月半ぶりに強い買いシグナルを表す一目均衡表三役好転(①ローソク足の雲上限突破、②転換線と基準線のゴールデンクロス、③遅行線のローソク足突破が全て揃う状態)が成立しました。一目均衡表雲上限(118.4万円)を下回らない限り、上昇トレンドは継続中と判断できます。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは、引き続き中立圏(30%−70%ゾーン)での推移が続いており(58.8%付近)、過熱感は特段見られません(ポジション調整リスクは現時点で小さい)。

6. まとめ

ビットコインの対円相場は、9/8に記録した安値104.6万円をボトムに反発に転じると、10/12には一時123.5万円(9/2以来、約1ヶ月半ぶり高値圏)まで急伸しました。この間、一目均衡表基準線や転換線、ボリンジャーミッドバンドや一目均衡表雲上下限を突破した他、強い買いシグナルを示唆する三役好転も成立するなど、テクニカル的にみて「地合いの強さ」を印象付けるチャート形状となりつつあります(上値目途は8/17に記録した高値132.2万円。サポート水準は一目均衡表雲上限が位置する118.4万円、90日線が走る116.5万円、21日線が走る116.0万円)。

但し、ファンダメンタルズ的に見ると、①新型コロナウイルスの感染再拡大懸念(欧米を中心にロックダウン再開→本年3月に見られたコロナショック再来リスク→資産現金化のドル買い→ビットコイン下落の波及経路)や、②世界的な財政出動限界論の台頭(今週はトランプ氏の発言で追加経済対策期待が高まったものの、報道が二転三転するなど不透明感は根強い)、③インフレヘッジ資産の軟調推移(リスク回避のドル買い→インフレヘッジ資産である金や銀など貴金属市場に下押し圧力→ビットコイン連れ安)、④世界的な規制強化の流れなど、ビットコイン相場の下落を想起させる不安材料は山積みの状態です。

以上の通り、ビットコイン円相場は、テクニカル主導の短期的な上昇が期待されます(目先は8/17に記録した年初来高値132.2万円を試すシナリオ)。欧米株や米ドル相場の動き、ビットコインと連動性の高い貴金属市場(金や銀など)の動向、米国の大統領選挙(10/22に予定されている第2回大統領候補者討論会)や、英国の合意無き離脱に関する続報、先物市場やオプション市場のポジショニング、新型コロナウイルスに関するヘッドライン(欧米での感染者数急拡大→ロックダウン再開懸念)を睨みながらも、当方では引き続き、短期的な上昇をメインシナリオとして予想いたします(ファンダメンタルズ的な弱さを孕みながらもテクニカル主導で上値余地を探る展開を想定。但し、サポート水準として意識されている一目均衡表雲上限や90日線、21日線を下抜けた場合には、短期筋の失望売り・見切り売りを通じて上昇トレンドの終了が意識される可能性もあり注意が必要)。

来週の予想レンジ(BTCJPY): 115.0万円−125.0万円

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