仮想通貨(暗号資産)週報「昨年高値をトライする流れ」(10月第5週)

今週に入り一時13847.9ドルと2019年高値13963.8ドルに100ドル強の水準にまで迫りました。

仮想通貨(暗号資産)週報「昨年高値をトライする流れ」(10月第5週)

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

時価総額が大きい3つの仮想通貨(暗号資産)の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜正午までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

Crypto Index=仮想通貨(暗号資産)インデックスの詳細は、トップページのサイト右側メニューの「仮想通貨(暗号資産)分析情報」から「仮想通貨(暗号資産)インデックス」をクリックしてご覧ください。算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。上記レンジに含まれていない前週金曜午後~日曜午前9時も表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。使用チャートは、ドル円とユーロの週報で使っているものと同じものです。
このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

中長期の動きと今週の振り返り(週足)

中長期の動きと今週の振り返り(週足)

ビットコインは先週のペイパルが仮想通貨(暗号資産)の取り扱いを開始するとのニュースに急騰してからも上昇を続け、今週に入り一時13847.9ドルと2019年高値13963.8ドルに100ドル強の水準にまで迫りました。
今週も週足チャートから見ていきますが、先週示した上昇ウェッジ(青のライン)の中で上昇を続け、ほぼ昨年高値と一致する水準からNYダウの下げによるリスクオフの動きとともに反落しましたが、その後の動きは対照的でNYダウは上値が重たい一方で、ビットコインは再び上昇する動きとなっています。
このあたりの動きを日足チャートで見てみましょう。

ここからの見通し(日足)

ここからの見通し(日足)

日足チャートにも先週引いたラインを全て残してありますが、既に上昇N波動によるフィボナッチ・エクスパンションの100%ターゲットは達成しています。ターゲット達成とNYダウの下げが重なって調整が入ったという見方でよさそうですが、昨年高値まで100ドルちょっとで抜けていないというのは不完全燃焼気味で、調整が入るにしても一度はトライしてからの調整という流れを考えています。
すると次のターゲットは当然昨年高値の13963.8ドル、そして上昇N波動の次のターゲットとなる127.2%(161.8%の平方根)エクスパンションの14446となりますが、テクニカルに(数字として)バランスが良いのは14400ドルとなるため、そう遠くない段階で14400ドル前後を見に行くことになりそうです。
来週は一気にそこまでは行かないかもしれませんが、昨年高値の更新は十分あり得ると見て、13000ドルをサポートに14000ドルをレジスタンスとする週を見ておきます。

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨(暗号資産)関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週はこの1週間(前回執筆時以降)で気になったニュースを国内と海外から1本ずつ取り上げます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

今週の主なトピックス

*筆者コメント
どこの大学でやるのかと見たら、伊藤忠テクなど6社は慶應義塾大学で次世代のデジタル学生証の実証実験を始めたとのこと。これまでもスマホアプリの学生証はあったものの、改ざんされないようブロックチェーンを使うのは珍しいとの記述があります。調べてみると海外で1年以上前から同様の取り組みを行っている大学がありました。
既にワークしていることを国内でもやってみようということのようですが、来年3月から同システムを使った証明書の発行も行われるようです。これも既に実用化されている技術を大学で実施というだけではありますが、スマホネイティブな世代がブロックチェーンネイティブな世代へと変わっていく時代は興味深いものがあります。

今週の主なトピックス 2枚目の画像

*筆者コメント
10月下旬になり新興国が相次いでデジタル通貨の発行を始めました。この記事では28日に試験運用から正式発行に切り替えたカンボジア中銀の取り組みを中心に紹介していますが、世界初のCDBC(中銀デジタル通貨)は10月20日に発行したバハマ中銀です。バハマでは銀行口座よりスマホの普及率が高く、40万人の全国民がCDBCサンドダラーが利用可能になったそうです。
カンボジアでは当初は国内小口取引からスタートし、将来的にはデジタル通貨間の交換も視野に入れているとのことですが、個人的にはこの部分に反応してしまいました。仮に将来的にCDBCでステーブルでもあるデジタルドルとデジタル円を手数料なしで交換できるようになるとしたら、銀行業務はほとんど不要になるでしょうし、可能性は低そうですがもしCDBCにレバレッジがかけられたらFX業者もどうなるかわかりません。
G20ではさすがにCDBCにレバレッジといったことはしないでしょうが、新興国がそうした取り組みをしないとは限りません。色々な点でデジタル通貨の本命であるCDBCは面白いことを起こしてくれそうです。

今週のコラム「数字として考える価格」

今週のテクニカルコメントの中で14400ドルという数字について数字としてバランスがいいということを書きましたが、おそらくピンと来ない方もいると思いますので数字と価格について簡単に触れておきます。

価格を考える時には10、100、1000というキリの良い数字での刻みを考えることが一般的ですが、意外と12進数の倍数が節目となることも多いものです。馴染みのあるドル円で考えると、84, 96, 108, 120, 132, 144, 156円といった数字を過去に遡って見てみるとサポートやレジスタンスになっていることがあります。

より大きな価格では10倍、100倍として考えますので、ビットコインの現在の水準では144×100=14400が重要な節目となるであろうということになるわけです。

ディスクレーマー

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