『ビットコイン円時価総額がヒストリカルハイを更新。心理的節目200万円越えも射程圏内』(11/21)

ビットコインの対円相場は、9/8に記録した安値104.6万円をボトムに反発に転じると、11/21には一時197.1万円まで急伸しました。

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『ビットコイン円時価総額がヒストリカルハイを更新。心理的節目200万円越えも射程圏内』(11/21)

1. 直近1週間の値動き

1.	直近1週間の値動き

直近1週間(11/15−11/21)のビットコイン円相場は、週初168.5万円で寄り付いた後、早々に週間安値165.4万円まで下落しました。しかし、前日(11/14)安値164.9万円をバックに下げ渋ると(押し目買い圧力が強まると)、①新型コロナワクチン関するポジティブな報道(前週の米ファイザー社に続き、米モデルナ社も新型コロナワクチンの最終治験で94.5%の効果が初期データから得られたと発表)や、②上記①を背景とした株式市場の堅調推移(リスク選好ムード)、③ハッシュレートの持ち直し(11/3をボトムに切り返す展開)、④オプション市場のトップサイドを織り込む動き(リスクリバーサルでBTCコールオーバーが一段と拡大)、⑤各国中銀による金融緩和を示唆する発言(過剰流動性相場の継続期待)、

⑥グレースケールやCME先物市場への資金流入観測、⑦短期筋のショートカバー(ショート勢のロスカットが相場を押し上げる展開)、⑧外国為替市場のドル売り圧力(USDTからBTCへの資金シフトの思惑)、⑨SECクレイトン長官の年内退任報道(後任にクリプトママと称されるヘスター・ピアース氏が選ばれるとの期待感)、⑩米大手投資アドバイザリーMariner Wealth Advisorsによるビットコインサービス開始報道、⑪大手メディアによる相次ぐビットコイン関連報道(日経新聞やロイター、CNBCや中国CCTV、FTやWSJなど)、⑫ビットコインの時価総額のヒストリカルハイ更新等が支援材料となり、11/21アジア時間には、約2年10ヵ月ぶり高値となる197.1万円まで急伸しました(心理的節目200万円越えが射程圏内)。その後小反落に転じるも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間11/21午後8時00分現在)では194.5万円前後で推移しております(※週間値幅が31.7万円に達する等、ボラティリティの高い相場展開が継続中)。

本稿では、以下テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコインの対円相場は、強い買いシグナルを示唆するパーフェクトオーダー(上から順番に短期移動平均線・中期移動平均線・長期移動平均線が並ぶ状態)が継続する中、今週も力強く上昇しました(地合いの強さを印象付けるチャート形状)。但し、21日移動平均線とローソク足の乖離が極度に広がっていることから、利食い売りに伴う反落リスクには常に注意が必要でしょう。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

強い上昇トレンド入りを示唆する強気のバンドウォーク(ボリンジャーバンド上限に沿って上昇を続ける状態)が継続する中、ビットコイン円相場は今週も急伸しました。バンドウォーク発生時はオシレータ系インジケータが機能しづらく、安易なショートメイクが踏み上げられる相場展開が続く傾向にあります(俄かショート勢がすぐにロスカットに追い込まれる強力な地合い)。バンド幅も緩やかな拡大傾向を示すなど、来週もボラタイルな相場展開が予想されます。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

強い買いシグナルを示唆する一目均衡表三役好転(①ローソク足の一目均衡表雲上限突破、②一目均衡表転換線と一目均衡表基準線のゴールデンクロス成立、③一目均衡表遅行線のローソク足突破が全て揃う状態)が継続する中、ビットコインは今週も力強く上昇しました。テクニカル的に見て、「地合いの強さ」を印象付けるチャート形状となっております。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは、極度の過熱感(買われ過ぎ感)を示唆する80%超(青の点線より上側)の状態が続いております。但し、強い上昇トレンド入りを示唆するバンドウォーク発生時はオシレータ系インジケータが機能しづらく、安易なショートメイク(新規売り建玉の造成)には引き続き注意が必要でしょう(俄かショート勢が増えれば増えるほど、それらのロスカットをトリガーに大規模なショートカバーが誘発される地合い)。

6. まとめ

ビットコインの対円相場は、9/8に記録した安値104.6万円をボトムに反発に転じると、11/21には一時197.1万円(2018年1月10日以来、約2年10ヶ月ぶり高値圏)まで急伸しました(僅か2ヵ月で88.4%の上昇率)。この間、一目均衡表基準線や転換線、ボリンジャーミッドバンドや一目均衡表雲上下限を突破した他、強い買いシグナルを示唆する三役好転や強気のパーフェクトオーダーも成立するなど、テクニカル的にみて「地合いの強さ」を強く印象付けるチャート形状となっております。

ファンダメンタルズ的に見ても、①機関投資家や著名企業をはじめ資金流入を期待させる報道が相次いでいる他、②各国中銀による金融緩和を示唆する発言(過剰流動性相場の長期化期待)、③新型コロナワクチンに関するポジティブな報道(新型コロナウイルスの早期収束期待)、④伝統的金融市場に見られるリスク選好ムード(株高→ビットコイン高)等、ビットコインの上昇を想起させる好材料が増えつつあります。但し、その一方で、⑤新型コロナウイルスの感染再拡大懸念(たとえ新型コロナワクチンが開発されたとしても世界中に行き渡るまでには相当な時間を要するとの悲観的な見方)や、⑥世界的な金融緩和・財政出動の打ち止め観測(ワクチンが開発されれば、金融緩和や財政出動が打ち止めされるとの思惑)、⑦インフレヘッジ資産の冴えない動き(ビットコインと連動性の強い金価格の軟調推移)、⑧暗号資産に係る世界的な規制強化の流れなど、ビットコイン相場の反落を想起させる不安材料が残っている点には相応の留意が必要でしょう。

以上の通り、ビットコイン円相場は、テクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも、地合いの強さが確認されます。ボラティリティを伴いながらも、来週も力強い動きが続きそうです(押し目待ちに押し目なしの展開を想定=短期逆張り勢が都度ショートを造成するも、利食うことが出来ないまま踏み上げられる力強い地合い。心理的節目200万円越えも射程圏内)。但し、欧米株や米ドル相場の動向、ビットコインと連動性の高い貴金属市場の動き、先物市場やオプション市場のポジショニング、新型コロナウイルスやワクチン開発に関する続報には引き続き注意が必要です(伝統的金融市場でリスク回避ムードが強まるか否かに注目。また、来週は11/26に米感謝祭を控えている為、週前半から週半ばにかけてやや大きめのポジション調整が発生する可能性あり)。

来週の予想レンジ(BTCJPY): 180.0万円−205.0万円

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