2017年の記憶(21/1/12)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大幅に下落しての推移です。

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2017年の記憶(21/1/12)

2017年の記憶

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:33285.2ドル(-13.20%)
イーサリアム:1010.7ドル(-24.35%)
リップル:0.27541ドル(-13.53%)
ビットコインキャッシュ:433.92ドル(-36.08%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大幅に下落しての推移です。ここにきて急激な下落を見せており、先行きに対する警戒感がより強まる展開となっています。その他のコインも大きく下落しており、仮想通貨(暗号資産)市場からの資金流出が加速しています。ビットコインの時価総額は8日以降に約1850億ドル(約19兆3000億円)も吹き飛んでいます。

下落の要因はいくつか挙げることができるかと思いますが、やはりここまでの急激な上昇に対する調整の動きであったり、バブルではないかといった懸念、さらにはコロナウィルスの感染拡大に伴う経済の先行き警戒感や米欧の株価の調整などが意識されているところです。そして、年末年始の動きとして急騰、そして急落といった動きが2017年末から2018年頭にかけての動きと似ている点も嫌気されているのではないかと思われます。当時は史上最高値を更新し、さらなる上値を目指すとみられていました。仮想通貨(暗号資産)に対する期待感が急激に高まっていましたが、2018年に入り長期にわたる下落トレンドが形成される展開となり、仮想通貨(暗号資産)に対する期待感も急激にしぼんでしまう結果となりました。

今回の急落に関しては投資している層が違うと見られており、その点においては前回とは違った流れとなる可能性はあるかと思います。ただ、チャート的に見れば2017年の動きと似ていることは事実であり、その記憶が呼び覚まされています。ビットコインのボラティリティの高さはここまでの上昇で証明されており、このまま下落の流れを強めるといった見方が出てもおかしくはありません。まだ多くのポジションで利益が出ているものと思われますが、利益が出ているうちに決済に走る可能性もないわけではありません。特に機関投資家の動きは素早く、また大きなポジションの決済を行うことから動きが増幅されやすいので注意が必要でしょう。

英国の金融監督当局である英金融行動監視機構は『仮想通貨(暗号資産)への投資、ないし仮想通貨(暗号資産)に関連した投資や融資は通常投資家の資金を極めて高いリスクにさらす』と指摘し、『消費者がそうした類の商品に投資する場合はすべての資金を失う覚悟をすべき』としています。ボラティリティの高さや商品の複雑さ、さらに消費者保護の規制がかかっていない事を懸念要因として挙げており、注意を呼び掛けています。ボラティリティの高さに関しては以前からも指摘されていましたが、ここ最近の動きは明らかに異常であり、危険な状況にあると言えるでしょう。

個人的にはここから20000ドル前後の水準まで下落しても驚きはしませんが、あまりに短期間に急騰急落といった動きを見せてしまうと、仮想通貨(暗号資産)に対する信頼に揺らぎが生じる可能性が高まり、その点に関しては懸念しているところです。まだ比較的新しい商品であり、やむを得ないところがあることも事実ですが、市場からの視線は厳しくなるでしょう。機関投資家としても参入を躊躇うかもしれません。そうなれば、仮想通貨(暗号資産)の普及という面では少し後退を余儀なくされるといった状況となるでしょう。

【ビットコイン節目】

ビットコインは日足のボリンジャーバンドの+2σである42120ドル前後の水準から調整が入り、一時中心線である31290ドル前後の水準をブレイクする動きとなっています。目先はそこから持ち直しているものの再度バンドの中心線まで下落する可能性は十分にあるでしょう。その他の節目としては30000ドルや40000ドルが意識されることになるのではないでしょうか。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σから調整の動きが入り、中心線をヒゲで抜けていますが、そこからは持ち直しています。バンドの中心線で支えられるかどうかがポイントとなりそうです。バンドの+2σは横ばいとなっておりバンド幅は徐々に縮小していく可能性が高そうです。ただ、まだ目先はバンドの中心線で支えられる動きであり、底堅い動きが意識されています。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがデッドクロスからの下落です。下落の勢いはかなり強く、このまま下値圏まで下落するかどうかに注目です。下値余地はまだ残しているので、売り優勢の流れということができそうです。

今日は週初ですので、週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σをバンドウォークする展開でしたが、ここにきてバンドの+2σからの乖離が大きくなり、その修正が入る動きです。バンドの-2σは下落基調を維持しており、バンド幅の拡大を伴いながらの動きが展開されています。まだバンドウォークを継続する可能性もあるだけに注意が必要でしょう。バンドの-2σの方向感に注意しながらの対応となりそうですが、仮に上昇基調へと転じた場合、トレンドそのものは上向きながらも調整の動きを入れながらということになりそうで、バンドの中心線を目指しての動きとなる可能性が高まりそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dは高値圏で下が、デッドクロスからの下落となっています。%Kが高値圏から転落しており、このまま下落基調を維持するかどうかに注目です。%Dはまだ高値圏での推移ですが、これが下落基調を強めて高値圏から転落といった動きになった場合は売り圧力が強まることになりそうです。目先は売り優勢の流れへと変化しつつあるので、その点は意識しておいたほうが良さそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

42120ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
41920ドル:史上最高値
40000ドル:心理的な節目
38220ドル:昨日の高値

33290ドル:現在値

31280ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
30410ドル:昨日の安値
30000ドル:心理的な節目
29300ドル:2020年の高値
20440ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
4000ドル:2020年の安値

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