ビットコイン円、節目400万円を4日ぶりに回復。史上最高値更新が射程圏内
〇ビットコイン円400万円台を回復
〇米暗号資産関連企業の初の銀行認可取得、オプションストライクの36,000ドルクリアで上げ加速
〇ビットコイン円テクニカルには上昇トレンド継続が意識される形状
〇ファンダメンタルズも長期金利低下再開、ドル下落がビットコインをサポート
〇1/8の史上最高値434.7万円を試すシナリオか
〇本日の予想レンジ:385.0万円ー435.0万円
昨日の概況
14日(木)のビットコイン円相場は力強く上昇。①本邦の大手暗号資産取引所コインチェック社によるテレビCMの放映開始(2017年12月以来、約3年ぶり)や、②次期SEC(米証券取引委員会)長官に暗号資産の有識者であるGary Gensler氏が指名される可能性が高まったこと、③米大手暗号資産カストディのAnchorage社が米通貨監督庁から認可を取得し、暗号資産関連企業として初となる米国法銀行となったこと、④オプション市場の巨大ストライク36000ドルをクリアに上抜けたことで、ショートガンマに起因するマーケットメーカー側のロスカット(ストップBUY)が発生したこと、⑤パウエルFRB議長によるハト派的な発言を受けて早期テーパリング観測が後退したこと(米ドルとビットコインは逆相関関係である為、早期テーパリング観測の後退は米長期金利低下・ドル売りを通じてビットコイン相場をサポート)等が支援材料となり、米国時間には1/10以来、4日ぶり高値となる416.3万円まで急伸しました。引けにかけて反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間5時50分現在)では409.8万円前後で推移しております。
本日の見通し
ビットコインの対円相場は、1/11に記録した安値311.5万円をボトムに反発に転じると、昨日は4日ぶりに400万円の大台を回復し、一時416.3万円まで急伸しました(わずか3日間で100万円超の急反発→ポジション調整局面では買い遅れた投資家による押し目買いが殺到)。強い買いシグナルを示唆する一目均衡表三役好転や移動平均線のパーフェクトオーダーも継続する中、テクニカル的に見て、上昇トレンドの継続が意識されます。
ファンダメンタルズ的に見ても、トリプルブルー確定後に見られた早期テーパリング観測(米長期金利上昇→ドル高→ビットコイン安の流れ)が後退し、米金融緩和の長期化観測(米長期金利低下→ドル安→ビットコイン高の流れ)が改めて再燃する等、伝統的金融市場から見たビットコインのサポート要因も増えつつあります。また、昨日はオプション市場で年末期日(2021年12月31日)の400000ドル(≒4160万円)CALLが取引されるなど、投資家による上昇目線が日に日に強くなる傾向も確認できます。
以上を踏まえ、当方では引き続き、ビットコイン相場の続伸をメインシナリオとして予想いたします。節目400万円の大台を回復できたことで、次は1/8に記録した史上最高値434.7万円を試すシナリオが想定されます。
本日の予想レンジ:385.0万円ー435.0万円
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