ビットコインの価格分析:『ポジション調整一巡後に急反発。節目400万円を巡る攻防が継続』

大規模なポジション調整に見舞われましたが、トレンドに乗り遅れた勢力による押し目買いに続落を阻まれ、すぐに心理的節目400万円の大台を回復する結果となりました。

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ビットコインの価格分析:『ポジション調整一巡後に急反発。節目400万円を巡る攻防が継続』

『ポジション調整一巡後に急反発。節目400万円を巡る攻防が継続』

『ポジション調整一巡後に急反発。節目400万円を巡る攻防が継続』

今週(1/10−1/16)のビットコイン円相場(BTCJPY)は、週初418.5万円で寄り付いた後、早々に週間高値430.1万円まで上昇しました。しかし、1/8に記録した史上最高値434.7万円をバックに伸び悩むと、①英金融行為監督機構(FCA)による暗号バブルへの警鐘や、②テザー社の財務記録提出期限を前にした警戒感、③トリプルブルー確定後に広がった米長期金利上昇・ドル高の流れ(米ドルとビットコインは逆相関)、④新型コロナウイルスの感染拡大に伴うグローバルなリスク回避ムード(欧米株の下落)、⑤オプション市場に見られる巨大ショートガンマの影響(ビットコインが巨大ストライク36000ドルを再度割り込んだことで、マーケットメーカーによるストップSELLが発動)、⑥アルトコイン相場の急反落(暗号資産市場全体に広がるプチバブル崩壊ムード)、⑦上記①ー⑥を引き金とした短期筋の大型ポジション調整が重石となり、翌1/11には、一時311.5万円まで下げ幅を広げました。

もっとも、売り一巡後は、⑧昨年来の上昇トレンドに乗り切れなかった投資家層による買い支えや、⑨テクニカル的な地合いの強さ、⑩本邦の大手暗号資産取引所コインチェック社によるテレビCMの放映再開(2017年12月以来、約3年ぶり)、⑪次期SEC(米証券取引委員会)長官人事にてビットコインの有識者であるGary Gensler氏が指名される可能性が高まったこと、⑫米大手暗号資産カストディのAnchorage社が米通貨監督庁から認可を取得し、暗号資産関連企業として初となる米国法銀行となったこと、⑬パウエルFRB議長によるハト派的な発言を受けて早期テーパリング観測が後退したこと(早期テーパリング観測の後退→米長期金利低下・ドル売り→ビットコイン相場をサポート)等が支援材料となり、1/14には、4日ぶりに400万円の大台を回復し、一時416.3万円まで急伸しました。週末にかけて反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(1/16日本時間21時00分現在)では390.0万円前後で推移しております(1/8高値434.7万円→1/11安値311.5万円→1/14高値416.3万円→1/16現在390.0万円)。

本稿では、以下テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

トレンド系インジケータの代表格である移動平均線は、強気のパーフェクトオーダー(上から順番に短期移動平均線・中期移動平均線・長期移動平均線が並ぶ状態=強い買いシグナル)が続いております。1/11に発生したフラッシュクラッシュ(大規模ポジション調整)の際にも、21日移動平均線で確りサポートされるなど、短期的にも中長期的にも上昇トレンドの継続が意識されます(押し目買い圧力の強さを再確認)。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ボリンジャーバンドは、ビットコイン相場のポジション調整の影響を受けて、強い上昇トレンドを示唆するバンドウォーク(ボリンジャーバンド上限に沿って上昇を続ける状態)が終了しました。但し、ミッドバンドの傾きが右肩上がりの形状を維持している他、ローソク足のミッドバンド割れも回避できていることから、上昇トレンドの継続が意識されます(バブル的な上昇トレンドから緩やかな上昇トレンドにシフト)。尚、バンド幅(ボラティリティ)は縮小に転じるなど、来週はボラティリティの低下が見込まれます。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

トレンド系インジケータの一目均衡表は、強い買いシグナルを示唆する三役好転(①ローソク足の雲上限突破、②転換線と基準線のゴールデンクロス、③遅行線の26日前のローソク足突破が全て揃う状態)が続いております。1/11に発生したフラッシュクラッシュ(大規模ポジション調整)の際にも、一目均衡表基準線をバックに下げ渋るなど、下値の堅さが確認されます(調整局面では上昇トレンドに乗り遅れた勢力による押し目買いが殺到)。足元では再び転換線より上側の位置に値を戻すなど、上昇トレンドの継続が意識されます。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは、12月中旬以降、過熱感(買われ過ぎ感)を示唆する70%超での推移が続いておりましたが、1/11に発生したフラッシュクラッシュ(大規模なポジション調整)の影響で、現在は中立水準である70%未満へ低下しました。過熱感が解消されたことで、ポジション調整リスクは幾分低下したと判断できます(ハイレバレッジ勢のロスカットが一巡→ダウンサイドリスクが軽減)。

6. まとめ

以上の通り、ビットコイン円相場は、1/11に大規模なポジション調整に見舞われましたが、上昇トレンドに乗り遅れた勢力による押し目買いに続落を阻まれる形で、すぐに心理的節目400万円の大台を回復する結果となりました。ファンダメンタルズ的にも、コインチェック社によるCM再開を通じた個人投資家の参入期待や、欧米を中心とした機関投資家の参入期待、米FRBによる早期テーパリング観測の後退など、ビットコイン買いを想起させる材料が増えつつある他、テクニカル的にも、移動平均線のパーフェクトオーダーや、一目均衡表三役好転など、上昇トレンドの継続を意識させるチャート形状が続いております(都度長い下髭を残しつつも、すぐに反発に転じる力強いチャート形状)。以上を踏まえ、当方では引き続き、ビットコイン円相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします。

尚、オプション市場で注目されていた巨大ストライク36000ドル≒374万円の未決済建玉はすでに解消されており、現在は52000ドル≒540万円のCALLオプションに注目が移りつつあります(行使期日は共に1月29日)。現在の水準からはやや距離が離れているものの、最近の値幅の大きさに鑑みれば、不可能な距離では無いことから、引き続きアップサイドリスクに細心の注意が必要でしょう。

来週の予想レンジ(BTCJPY): 360.0万円−440.0万円

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