ビットコインと到達確率
10年単位で見た場合には到達確率にも傾向があることがわかります。その中でも以下の組み合わせは全てのプロダクトにおいて到達確率が75%を超える前日終値と当日始値の組み合わせです。
C3-O3
C4-O3
C5-O3
つまり、引けがゾーン3からゾーン5の間で引けて、始値がゾーン3(ピボットレートよりも下)の場合には、ピボットレートまで買われる可能性が高いということです。傾向として株価指数も為替も押し目が入っての引けでは翌日に買いが入りやすいわけで、株などではなんとなくわかりますが、FXでもそうだったことは意外ではないでしょうか。
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(編集部注)
◎到達確率
<<ゾーン6>>
●レジスタンス2(R2)前日のレンジ幅を加える
<<ゾーン5>>
●レジスタンス1(R1)前日のレンジ幅の半分を加える
<<ゾーン4>>
●ピボット(P) 前日の高値安値終値の平均値
<<ゾーン3>>
●サポート1(S1) 前日のレンジ幅の半分を引く
<<ゾーン2>>
●サポート2(S2) 前日のレンジ幅を引く
<<ゾーン1>>
前々日の数値から計算される前日ゾーンのどこで終わり
前日の数値から計算される当日ゾーンのどこで今日の取引が始まっているかの組み合わせから、その日のどのゾーンに過去統計上どの程度の確率で到達したかで相場の先行きを予想する手法。
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さて、そうなるとビットコインではどうなのだろうかということで調べてみました。予想としては、これだけ一本調子で上がっているのだから特徴的な傾向が出てくるかもしれないというものです。
統計を取るためには相当量のデータが必要ですから2012年まで遡って2000営業日分のデータを使いました。2012年から2013年末に500ドル台に乗せるまでは取引量としてはほとんど無かったものの、取れるだけ取った上で計算してみます。
以下の前日終値と当日始値の組み合わせが75%以上の確率でピボットレートに到達しています。
C2-O3
C3-O3
C4-O3
C5-O3
C2-O4
C3-O4
終値がゾーン2からゾーン5で始値が3の場合はピボットレートへと上昇する確率が75%以上で、基本的に買われやすいことがわかります。またボラティリティが大きいこともあってピボットより上が始値の場合でも終値がゾーン2かゾーン3の場合にはピボットまで押し目が入る確率が75%以上です。この2つのパターンは絶好の押し目パターンということになりますので、これら2つによる買い戦略が面白いかもしれませんね。
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