ビットコインの価格分析:『史上最高値を大幅更新。ついに時価総額1兆ドルを突破』(2/20)

ビットコイン円相場は、高値警戒感を示しつつも、投資家のFOMOを刺激しながら、「押し目待ちに押し目なし」の力強い相場展開を演じております。

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ビットコインの価格分析:『史上最高値を大幅更新。ついに時価総額1兆ドルを突破』(2/20)

史上最高値を大幅更新。ついに時価総額1兆ドルを突破

史上最高値を大幅更新。ついに時価総額1兆ドルを突破

今週(2/14−2/20)のビットコイン円相場(BTCJPY)は、週初495.6万円で寄り付いた後、①米グレースケール・ビットコイン投資信託(GBTC)への資金流入観測や、②米マイクロストラテジー社による転換社債の発表(調達資金の一部を用いてビットコインを購入するとの思惑)、③伝統的金融市場のリスク選好ムード(米ダウ平均株価は史上最高値を更新。日経平均株価も約30年ぶり高値を更新)、④セントルイス連銀ブラード総裁による「ビットコインは金のライバルとして特徴付けられる」との前向きな発言、⑤カナダ・オンタリオ証券取引委員会によるビットコインETFの承認(2/12に続いて2/16に2つ目のETFを承認→2/18にカナダのトロント証券取引所で正式上場。初日から好調な滑り出し)、⑥上記⑤をトリガーに世界的にETF承認の流れが加速するとの期待感(事実、米国では2/16に暗号資産投資関連企業であるNYDIG社がビットコインETFの申請書を米証券取引委員会へ提出)、

⑦本邦金融庁による暗号資産交換業2社(デジタルアセットマーケッツ社とマーキュリー社)へのライセンス付与、⑧対円での時価総額100兆円越え及び、対ドルでの時価総額1兆ドル越え達成、⑨世界最大規模の資産運用会社ブロックロック社によるビットコイン投資の検討報道、⑩ややハト派寄りのFOMC議事要旨(テーパリング議論は時期尚早→金融緩和の長期化示唆→ドル売り→ビットコイン上昇)、⑪アルトコインの堅調推移(暗号資産使用全体に広がる楽観ムード)、⑫テクニカル的な地合いの強さ(複数の買いシグナルが点灯)、⑬オプション市場のアップサイドを織り込む動き(コールオプションの購入+プットオプションの売却が加速→リスクリバーサルがBTCコールオーバーへ急拡大)が支援材料となり、週末にかけて、史上最高値となる588.5万円まで急伸しました。買い一巡後に反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(2/20日本時間7時15分現在)においても、580.6万円前後での底堅い動きが続いております。

本稿では、以下テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急伸を受けて、強い買いシグナルを示唆するパーフェクトオーダー(上から順番に短期移動平均線・中期移動平均線・長期移動平均線が並ぶ状態)が続いております(短期的にも中長期的にも上昇トレンドの継続を示唆)。但し、ローソク足と21日移動平均線(456万円)の乖離が極度に広がってきていることから、ここから先は、ある程度のポジション調整リスクを考慮に入れた慎重なトレードが必要となるでしょう。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急伸を受けて、強い上昇トレンドを示唆する強気のバンドウォーク(ボリンジャーバンド上限に沿って上昇を続ける状態)が継続中です(押し目待ちに押し目なしの様相)。バンド幅も拡大傾向を示しているため、来週以降もボラティリティの高い(値動きが大きい)相場展開が見込まれます。尚、バンドウォーク発生中はオシレータ系インジケータが機能しづらいと言われることから、安易なショートメイクには注意が必要でしょう。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急伸を受けて、強い買いシグナルを示唆する三役好転(①ローソク足の雲上限突破、②転換線と基準線のゴールデンクロス、③遅行線の26日前のローソク足突破が全て揃う状態)が続いております(短期的にも中長期的にも上昇トレンドの継続を示唆)。万が一反落した際の最初の下値目途としては、一目均衡表転換線が走る525.1万円前後が意識されそうです(押し目買いポイント)。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは、極度の過熱感(買われ過ぎ感)を示唆する80%付近まで上昇しました。また、ローソク足とRSIの方向性が逆行するダイバージェンスも発生しており、高値警戒感の強さを示しています(ダイバージェンスの発生は一般的にロングポジションのクローズのタイミングを示唆。※ショート造成のタイミングを示唆しているわけではない点に留意)。

6. まとめ

以上の通り、ビットコイン円相場は、高値警戒感を示しつつも、投資家のFOMO(fear of missing out=取り残されることへの恐怖)を刺激しながら、「押し目待ちに押し目なし」の力強い相場展開を演じております。テクニカル面の強さ(移動平均線のパーフェクトオーダー+強気のバンドウォーク+一目均衡表三役好転)のみならず、確りとしたファンダメンタルズを伴っていることが背景と考えられます。

特にここ数週間は、①ビットコインを決済に用いる実需筋の増加期待(米テスラや、米ビザ、米マスターカード、米Paypal、米Stripeなど)や、②投機マネーの流入期待(流動性向上に寄与するヘッジファンドや個人投資家の急増)、③機関投資家の参入期待(中長期にわたる安定した投資フローへの期待感。直近ではモルガンスタンレーやドイツ銀行、ブラックロック等が参入検討)、

④上記③を促す上でキーとなるビットコイン投資のインフラ整備(ビットコインETFのローンチや、先物・オプション市場の充実化、BNYメロン等によるカストディ機能の確立など)がバランスよく報じられており、ビットコイン円相場の上昇を促す好循環が生まれております。また、ワクチン普及に伴う新型コロナウイルスの収束期待や、金融緩和+財政出動を背景としたリスク選好ムード(投資家心理改善→リスクアセット上昇)も、ビットコイン相場をサポートしています(※来週は2/23・2/24に予定されているパウエルFRB議長の議会証言や、2/26の米上院での新型コロナウイルス救済法案採決に注目)。
以上を踏まえ、当方では引き続き、ビットコイン円相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします(対ドルでの時価総額1兆ドルを突破したことで一時的に利食い売りが強まる可能性はあるものの、一目均衡表転換線が走る525万円付近ではサポートされると想定。振れを伴いながらも、最終的には節目600万円を上抜け、史上最高値を更新する展開を予想いたします)。

来週の予想レンジ(BTCJPY): 525.0万円−625.0万円

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