3月12日のXEMは乱高下必至、投資家注目の一日(21/3/3)

2月末、本コラムでも何度か紹介していた暗号資産「XEM(ネム)」の大規模アップデートの続報がNEMグループ(NEM Group Ltd)から発表された。

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3月12日のXEMは乱高下必至、投資家注目の一日(21/3/3)

3月12日のXEMは乱高下必至、投資家注目の一日

3月12日のXEMは乱高下必至、投資家注目の一日

2月末、本コラムでも何度か紹介していた暗号資産「XEM(ネム)」の大規模アップデートの続報がNEMグループ(NEM Group Ltd)から発表された。日本時間2021年3月15日(月)に、アップデートを実施し、新しいチェーンとトークンである「XYM(ジム)」が誕生する予定である。

3月12日(金)の9時50分頃にスナップショットが実施される。スナップショットを基準として、XEM保有量を保存及び権利が確定することから、株式投資に例えると権利取りみたいなものだ。基本的には、XEM保有数に応じて、Symbol(プロジェクト名)ローンチと同時に1対1の比率で、新通貨XYMが配布される仕組みとなっている。この辺りは、株式分割と似ているかもしれないが、株式分割とは似て非なるものだ。株式分割はあくまでも「A」という銘柄の株が分割されて「A」という銘柄の株がもらえるが、今回のXEMの大規模アップデートは、XEMではなくXYMという別のブロックチェーンを母体とした暗号資産が配布される。一体どれだけの価格がつくかもわからない暗号資産の配布を狙うというのは、株式投資の世界では考えられないことだ。暗号資産の投資家には、2017年のビットコインキャッシュ(BCH)誕生のイメージ(ハードフォーク後、BCH、BTCともに上昇)が頭にあるのだろう。こればかりはスナップショットのイベントを通過するまではわからないが、ここまでの価格動向からスナップショット以降の動向を想定してみる。

今回のスケジュール発表があったのは、日本時間2月23日20時頃である。発表のタイミングで67円台から40円台半ばまで急落したことで、市場では「材料出尽くし」との見方がされたが、ビットコインなど暗号資産が急落した2月26日以降、XEMはじりじりと上昇。国内で最もXEMの売買が多いZaifでは、3月2日に足元の高値74.95円を付けている。3月12日のスナップショットまで10日ほど残っていることを考慮すると、この水準を上回るのも時間の問題だろう。2018年1月以来となる100円台奪取が目先の上値メドとして意識されると考える。

一方、3月12日のスナップショットを通過した後、「材料出尽くし」感が強まるのは否めない。株式や為替の世界でよくある「イベントドリブン」という投資手法が当てはまるのではないか。簡単に説明すると、イベントをターゲットに投資し、イベント通過直前で反対売買を行い、投資リターンを確定する手法だ。MSCI採用銘柄のリバランスや日経平均採用銘柄の入れ替えなどのタイミングでよく見られるが、大体、該当する銘柄は直前まで買われるものの、イベント通過後は下落するケースが多い。このイメージ通りとなれば、今回は3月12日のスナップショットまで買い優勢、12日の朝方、上下に大きく振れた後、急落するというパターンが想定されよう。急落のタイミングで買いたくなるが、「往復びんた」を食らうリスクは背負っておきたい。

XEMの大規模アップデートを数年待ちわびていた暗号資産ファンからすると、価格が上下するのはどうでもいい事かもしれないが、投資家(むしろ投機家)にとっては、3月12日は上下に大きく動く可能性があるスリリングな瞬間となるのは間違いない。

オプトインはあくまで「意思表示」であり、スナップショット前に保有XEMを全て売却してしまうと、SymbolのXYMを受け取る権利は得られない点には注意したい。NEMグループによるストレステストはすでに終了し、メインネットのローンチが21年3月15日(月)頃に実施されることが発表された。

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