インフレと仮想通貨(暗号資産)(21/3/8)

週末の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが上昇しての推移となっています。

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インフレと仮想通貨(暗号資産)(21/3/8)

インフレと仮想通貨(暗号資産)

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:49989.9ドル(+2.98%)
イーサリアム:1667.6ドル(+1.56%)
リップル:0.46223ドル(+0.70%)
ビットコインキャッシュ:508.47ドル(+2.61%)

【概況】

週末の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが上昇しての推移となっています。金・土曜日はやや上値の重い展開となりましたが、日曜日に買い戻しの動きが意識され、50000ドルを挟んでの推移となっています。その他のコインも堅調地合いであり、全体的に買い優勢の流れとなっています。米雇用統計で非農業部門雇用者数・失業率が市場予想よりも良かったことなどを背景に、米株が大幅上昇となったことなどが好感されて底堅い動きが展開されています。

さて、現状の米国市場において注目を集めているのは米国債利回りの動向ではないでしょうか。ここ最近急激に利回りが上昇し、先週金曜日に米10年債利回りは一時1.6%を超えて昨年2月以来の高水準となりました。その後は調整の動きが入って下落しましたが、それでもインフレに対する懸念から債券に対する売り圧力が強まる流れとなっています。

現状、米経済の先行きに対する楽観的な見方が強まりつつあり、急激なインフレの進行が市場では警戒され、短期金融市場では2022年末までの利上げを織り込む状況となっています。その一方でパウエルFRB議長の発言などを見る限り、FEDがそれに対応する動きを見せる気配はありません。コロナを受けて足元の経済に対する不透明感が意識されている状況でインフレが進む可能性もあり、先行きにはまだ懸念が残るところではあるでしょう。

それはさておき、ここ最近の米国債利回りの急騰により債券投資から受取利息の増加を期待することができる状況になりつつあり、投資行動に変化が生じているのではないかといった見方があります。一般的には株はインフレに強いとされていますが、債券上昇が株安をもたらしている理由としてはこのあたりが意識されている可能性があるでしょう。

であるならば、今回のインフレに対する思惑を受けているとされている米国債利回りの上昇が仮想通貨(暗号資産)にもたらす影響はネガティブなものとなるのではないでしょうか。ブルームバーグの記者がビットコインのインフレヘッジ機能が試されるといった記事を書いていますが、インフレヘッジ機能があるとされている株価が米国債利回りの上昇を受けて下落しているという事情も勘案するべきでしょう。

個人的には仮想通貨(暗号資産)にはインフレヘッジ機能がある程度は存在すると考えています。しかし、現状はコロナの影響が色濃く残る状況であり、通常の経済状況ではないと考えるべきでしょう。そうした中で仮想通貨(暗号資産)のインフレヘッジ機能があるかないかを判断するべきではないと考えています。いずれにせよ、現状米国債利回りの上昇が株価の下押し要因となっている以上、仮想通貨(暗号資産)にとっても米国債利回りの上昇はネガティブ材料となるのではないでしょうか。

【ビットコイン節目】

ビットコインはバンドの中心線である49990ドルや50000ドルが意識されています。一時的に下落する場面があったものの、すぐに持ち直しており、50000ドルを挟んでの動きが展開される状況です。目先はバンドの中心線で抑えられており、バンドの-2σである43570ドル前後の水準まで下落する可能性が高いところですが、ここを突破した場合はバンドの+2σである56820ドル前後の水準が意識されることになりそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線を意識しての動きです。現状はバンドの中心線が上値抵抗帯となっており抑えられる可能性が高いところですが、仮に中心線をブレイクした場合はバンドの+2σまで上昇する可能性も出てくるでしょう。ただ、現状ではバンドの中心線が意識される局面であり、バンドの-2σまで下落する可能性のほうが高そうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dはゴールデンクロスから持ち直しています。一時的に下落する場面もありましたが、流れとしては底堅い動きが展開されています。このまま上昇基調を維持することができるかがポイントとなりそうで、仮に上昇基調を維持した場合はバンドの中心線を抜けてくるでしょう。

今日は週初ですので週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σから調整の動きが入ったものの、+1σ前後で持ち直しての動きとなっています。バンドの±2σは上昇基調となっており、トレンドそのものは上向きです。再度バンドの+2σまで上昇することができるかに注目が集まります。ただ、一時的には調整の動きが強まってもおかしくはないので、その点は注意が必要でしょう。バンドの中心線までは下値余地があるとみておいたほうが良いでしょう。とはいえ、基本的には買い優勢の流れですので、下落したところでは押し目買い優勢となりそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはデッドクロスからの下落となり高値圏から転落する動きです。ただ、%Kは持ち直し基調となっており、再度高値圏に入る可能性が高まっています。%Dが持ち直すかどうかに注目が集まりそうですが、%Dが下落基調を維持した場合は上値の重い展開となりそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

60000ドル:心理的な節目
58340ドル:史上最高値
56820ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
51340ドル:昨日の高値
50190ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
50000ドル:心理的な節目

49990:現在値

488900ドル:昨日の安値
43570ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
40000ドル:心理的な節目
29300ドル:2020年の高値
4000ドル:2020年の安値

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