インフレヘッジ機能があるかどうかはわからない?(21/3/22)

週末の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが小動きとなって推移しています。

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インフレヘッジ機能があるかどうかはわからない?(21/3/22)

インフレヘッジ機能があるかどうかはわからない?

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:57773.9ドル(-1.29%)
イーサリアム:1798.7ドル(-1.58%)
リップル:0.51255ドル(-1.97%)
ビットコインキャッシュ:527.99ドル(-2.26%)

【概況】

週末の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが小動きとなって推移しています。金曜朝と比べて小幅に上昇していますが、日曜日に調整の動きが意識されて上値を抑えられており、方向感は見えにくい状況ということができそうです。その他のコインも底堅い動きですが、リップルを除いて大きな動きにはなっていません。また、全体的に日曜日に調整の動き意識される展開となっています。

さて、ビットコインにインフレヘッジ機能があるかどうかという点に関してはこれまでも何度か触れてきましたが、ニューヨーク大学のデビット・ヤーマック教授は『統計的に厳密な意味で証拠を見つけるのは困難』とみています。ニューヨーク大学は2013年に米国で初めて院生向けに『仮想通貨(暗号資産)の教育課程』を提供し、2017年のビットコインの盛り上がりを受けて学部生向けにも提供する動きを見せていますが、ヤーマック教授はその中で中心的な役割を果たしています。

また、コーネル大学のエスワー・プラサド経済学教授は『FRBからの流動性の急増が事実上すべての主要な資産クラスの利益を促進し、ビットコインなどへの純粋な投機行動がより一層恩恵を受けている』と指摘しています。これは、現状の株式市場などとの相関があることと、インフレヘッジの機能があることとは必ずしもイコールではないことを示しているのではないかと思われます。

そもそも、ビットコインが誕生してから10数年しかたっておらず、データが不足していることは否めません。そして、米国の政策金利は2015年12月からじりじりと上昇しましたが、2019年7月からは下落に転じ、今は0.00-0.25%となるなど低金利政策が維持されています。また上昇した時期も最大で2.50%であり、歴史的に見れば低い水準が維持されていたということができるでしょう。株式市場もコロナショックなどはありましたが基本的には上昇基調が維持されており、過剰流動性相場が意識されていたということができるでしょう。

そう考えると、そもそもビットコインにインフレヘッジの機能があるかどうかを論じること自体が時期尚早であり、政策金利が正常化して過剰流動性相場が終焉した後にビットコインがどういった動きを見せるのか、などといったことを総合的に判断する必要があるのかもしれません。

ただ、実際問題として過剰流動性相場が終焉するのかどうかといった点は不透明ですし、インフレが急騰しない限りは政策金の正常化に向けた動きにはなりにくいでしょう。となると、短期的には財政刺激策などと正の相関にあるとみられているビットコインへの投資は有効ということになるでしょう。注意すべき点としては、インフレヘッジを目的とした投資をビットコインで行うべきではないということでしょう。もちろん、ビットコインにインフレヘッジ機能がある可能性はあります。しかし、現状は証明できているわけではなく、インフレヘッジ機能がない可能性も十分にあるわけです。インフレヘッジ機能があるからこういった動きをするはず、という認識で投資をするにはまだまだリスクがありそうです。

【ビットコイン節目】

ビットコインはバンドの+2σである62990ドル前後の水準と中心線である54880ドル前後の水準で挟まれたレンジを動いており、目先はやや方向感の見えにくい状況です。60000ドルが心理的な節目として意識されており、上記の3つの価格に注目しながらの対応となりそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+1σを挟んでの動きが展開されており、やや方向感の見えにくい状況です。バンドの±2σが上昇基調となっているため、トレンドそのものは上向きですが、バンドの+2σの上昇の勢いが落ちてきているので、積極的に上値を拡大してといった動きとなるかは不透明です。バンドの+2σの方向感に注意しながらといったところでしょう。目先はバンドの中心線まで下落する可能性のほうが高そうに思われます。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがデッドクロスからの下落となっています。一時的に持ち直した場面もありますが、目先は再度下落基調となっており、このままの流れを維持した場合は下値余地も十分にあるため売り圧力が強まるでしょう。

今日は週初ですので週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σを意識しての動きから調整の動きが入っています。バンドの±2σが上昇基調となっており、トレンドそのものが上向きです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、一時的には調整の動きが入りやすい形です。バンドの中心線がかなり遠いので、+1σがまずは目標となりそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dは高値圏での推移です。%Kは天井打ちから下落していますが、目先は下落の勢いが落ちています。一方、%Dは上昇基調を維持しています。%Kの方向感には注意が必要ですが、まだいずれも高値圏での推移であり、底堅い動きが意識されやすい形ということができそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

62990ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
61800ドル:史上最高値
60000ドル:心理的な節目
58580ドル:昨日の高値

57770ドル:現在値

55580ドル:昨日の安値
54880ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
46760ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
29300ドル:2020年の高値
4000ドル:2020年の安値

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