パウエルFRB議長の発言(21/3/23)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大きく下落しての推移となっています。

関連通貨:

パウエルFRB議長の発言(21/3/23)

パウエルFRB議長の発言

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:54587.3ドル(-5.52%)
イーサリアム:1669.5ドル(-7.15%)
リップル:0.55771ドル(+5.13%)
ビットコインキャッシュ:510.65ドル(-3.30%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大きく下落しての推移となっています。ポジション調整の動きやビットコインに対するパウエルFRB議長の警戒発言などが嫌気されて売り圧力が強まる展開となっています。ビットコインは対円で600万円を割り込む展開となっています。また、その他のコインはまちまち。リップルに対する買いの流れが継続する一方、イーサリアムやビットコインキャッシュなどは下げ幅を拡大しています。

さて、上記のパウエルFRB議長の発言ですが、ビットコインに関しては環境への負荷に対する懸念を示しています。これに関してはこれまでも書いてきましたが、マイニングの際に膨大な電力を消費する点が問題視されています。こうした指摘が増えてきている状況で投資家がビットコインの購入を躊躇する可能性は否定できないところです。

その他に、中央銀行デジタル通貨に関しても言及しており、デジタルドルの発行は米議会の支持が不可欠であり、ドルは基軸通貨であることを考えると、デジタル化した際の影響が大きく、急ぐ必要はないといった姿勢を示しています。

デジタルドルに関してはFRBとしてもメリット・デメリットの判別に重点を置いて研究を進めているようで、より効率的かつ効果的な決済システムを実現できる可能性があると判断しています。しかし、その一方で悪用のリスクや金融システムの安定性を損なう恐れもあると指摘しています。そして、導入に関しては米国民が必要性を感じているかどうかも検討していく、としています。

中央銀行デジタル通貨がビットコインなどの既存の仮想通貨(暗号資産)に与える影響はまだ見極めにくいところではありますが、あまりポジティブなものとはならないのではないかとみています。この仮説が正しいとするならば、デジタルドルの発行の遅れはビットコインなどに対する買い安心感が広がる可能性はあります。また、米国としてはデジタル人民元などの普及は阻止したいとの思惑があるのではないかと考えているので、その意味でも既存の仮想通貨(暗号資産)の役割は重要なものとなる可能性はあるでしょう。

とはいえ、現状の仮想通貨(暗号資産)はパウエルFRB議長も指摘している通り投機資産としての側面が強くなってきているのではないかと思われます。この状況で通貨としての役割を果たすことは難しいでしょう。となると、やはり中央銀行デジタル通貨の存在がクローズアップされることとなるのではないかとみています。そうなったときに既存の仮想通貨(暗号資産)はどれくらいが生き残るのかという点には懸念を抱くところではあります。

【ビットコイン節目】

ビットコインはバンドの中心線である55160ドル前後の水準を下抜けており、このままバンドの-2σである47630ドル前後の水準まで下落するかどうかに注目が集まります。持ち直した場合は60000ドルやバンドの+2σである62700ドル前後の水準が意識されることになりそうです。また、50000ドルも心理的な節目として意識されそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+1σを挟んでの動きから売り圧力が強まり、目先はバンドの中心線を割り込む動きとなっています。ここで支えられる可能性はあるものの、仮に下値を拡大した場合はバンドの-2σまで下落する可能性が高まるだけに注意が必要です。バンド幅は縮小傾向となっており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきています。ただ、現状はまだバンドの中心線を意識しての動きであり、方向感の見えにくい局面と言えそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dがデッドクロスからの下落となっています。下げ幅を拡大する動きであり、%Kはそろそろ下値圏に入りそうです。下落の勢いが強まっているため、まだ売り優勢の流れということができそうです。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから持ち直したものの、バンドの中心線で抑えられて再度バンドの-2σまで下落する展開となっています。目先はバンドブレイクからバンドウォークとなって下値を拡大しています。バンドの+2σの上昇の勢いは強まってきており、バンド幅の拡大を伴いながらのバンドウォークであり、さらに下値を拡大する可能性も十分にあるでしょう。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dは下落して下値圏での動きです。%Kは底打ちから小幅に持ち直しており、上昇基調を維持して下値圏から外れる動きとなるかどうかに注目です。ただ、現状においては下値圏での動きであり、上値の重さが意識されています。まだ売り優勢の流れが意識される局面ということができそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

62700ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
61800ドル:史上最高値
60000ドル:心理的な節目
58380ドル:昨日の高値
55160ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線

54590ドル:現在値

55340ドル:昨日の安値
47630ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
29300ドル:2020年の高値
4000ドル:2020年の安値

関連記事

ページトップへ戻る