米決済巨人のペイパル動く、需要増加でBTCは史上最高値更新を試す(2021/3/31)

6万ドル水準でいったん売りに押されていたビットコインが、史上最高値更新をうかがう展開を迎えている。

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米決済巨人のペイパル動く、需要増加でBTCは史上最高値更新を試す(2021/3/31)

米決済巨人のペイパル動く、需要増加でBTCは史上最高値更新を試す

新たな暗号資産であるSymbol(暗号資産名はXYM)誕生に浮かれ、主要な暗号資産の動向をさほど気にしていなかったが、6万ドル水準でいったん売りに押されていたビットコインが、史上最高値更新をうかがう展開を迎えている。材料視されているのは米大手決済企業による決済参入ニュースであり、利用者増加に対する需要拡大への期待感が値を押し上げている様子だ。

まずは米決済企業大手のVisaである。同社はイーサリアムチェーン基盤のステーブルコインであるUSDCの決済利用を開始する方針を発表した。この発表を受けて、イーサリアムがまずは反応し日本円で20万円台を回復したほか、ビットコインやアルトコインなど幅広い暗号資産が一斉に買われる展開となった。日本ではイーサリアムチェーンという表現はあまり耳にしないが、最近のイーサリアムは大規模なアップグレードを行っており、市場での関心は高い。ビットコインよりも様々な用途に利用されやすいことから、今後の展開に対する期待感も先行している。

そして、米大手決済の巨人であるペイパルも続いた。米国の利用者に対して、既に売買サービスで対応しているビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュの4暗号資産によるオンライン決済を開始したと一部で報じられた。米国の利用者は、ペイパルの暗号資産ウォレットにある資産を決済に利用して、世界中で展開する数百万以上のオンライン店舗で消費できるようになるとのことだ。このニュースを材料視した買いが、4暗号資産だけではなく様々な暗号資産に向かい、そろって陽線を残すような地合いとなっている。

こうした米大手決済会社による上昇は昨年10月頃と非常に似ている。あの時もペイパルが暗号資産サービス開始を発表し、暗号資産市場が盛り上がるきっかけを作った「BTC上昇要因は巨人のペイパルと需給面?(11/11)」参照。暗号資産を決済で使う利用者が増えれば増えるほど存在価値が高まるというロジックである。これだけボラティリティが激しい資産を決済に使用できるのか?という疑問はある。確かに利用者が増加することで自然と価格は安定していくだろうが、「暗号資産=値動きが激しい」というイメージは残る。

一方、ドルや円など法定通貨の時価総額と比べると「アリと象」だ。ビットコインでさえ、時価総額はわずか1兆ドルほどしかない。ようやく大手決済企業が動き出したにすぎないため、まだまだ利用者拡大の途中といったところだ。保有していた方が資産価値は増加するから、上昇局面にある暗号資産を積極的に決済に回す利用者は少ないかもしれないが、暗号資産が上昇し資産が拡大することで、一部を決済に使用する利用者は間違いなくいるだろう。ペイパルやVISAの動向を横目に見ながら、他の決済会社も取り残されないために導入準備は進めていくようなイメージは容易に想定できる。暗号資産市場は、利用者増加に伴う需要拡大局面は今しばらく続くと考える。年内に1ビットコイン=10万ドルという大台も十分視野に入ろう。

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