ビットコインの価格分析:『対ドルの節目6万ドルを一時回復。史上最高値を試す展開』(4/3)

ビットコイン円相場は3/25に記録した安値550.7万円をボトムに切り返すと、今週後半にかけて、一時663.8万円まで急伸しました。

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ビットコインの価格分析:『対ドルの節目6万ドルを一時回復。史上最高値を試す展開』(4/3)

対ドルの節目6万ドルを一時回復。史上最高値を試す展開

対ドルの節目6万ドルを一時回復。史上最高値を試す展開

今週(3/28−4/3)のビットコイン円相場(BTCJPY)は、週初612.4万円で寄り付いた後、早々に週間安値599.9万円まで下落しました。しかし、心理的節目600万円や、3/27安値592.1万円をバックに下げ渋ると、①米政府による大型インフラ投資計画への期待感(リスク選好ムード)や、②米クレジットカード大手VISA社による米ドルに連動するステーブルコインUSDCでの決済を認める方針表明(2021年中にサービス開始予定)、③米CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)による個人投資家を対象とした小口のビットコイン先物サービス(Micro Bitcoin Futures)の提供開始報道(5/3よりサービス開始予定)、④米PayPal社による暗号資産を用いたオンライン決済サービスの開始報道(Dan Schulman CEOは、「PayPalウォレットの中で、クレジットカードやデビットカードと同じように暗号通貨をシームレスに利用できる」と発言)、

⑤アルトコイン相場の堅調推移(暗号資産市場全体に広がる楽観ムード)、⑥米ゴールドマンサックス社による富裕層顧客向けビットコイン関連サービスの開始検討報道、⑦米ブラックロック社によるビットコイン先物取引の実績確認、⑧米暗号資産取引所大手コインベース社によるナスダック上場予定日の発表(4/14)等が支援材料となり、週後半にかけて、週間高値663.8万円まで急伸しました(対ドルの心理的節目60000ドルも一時突破)。週末にかけて反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間4/3午前11時50分現在)では、656.3万円前後で推移しております。

本稿では、以下テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の上昇を受けて、ローソク足は再び21日移動平均線を上抜けしました。上から順番に短期移動平均線(青)→中期移動平均線(緑)→長期移動平均線(赤)が並ぶパーフェクトオーダー(強い買いシグナル)も継続する中、テクニカル的に見て、ビットコイン円相場の地合いは強いと判断できます。但し、ローソク足と21日移動平均線の乖離が広がってきたことから、ポジション調整リスクには引き続き警戒が必要でしょう。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の上昇を受けて、ローソク足はトレンドの方向性を示唆するミッドバンド(赤)を上抜けしました。但し、ボリンジャーバンド上限に接近していること、バンド幅が縮小傾向(ボラティリティの低下)を辿っていること等を考慮すれば、上値余地は乏しい(戻り売りが出易いチャート形状)と判断できます(=ボラティリティの低下は投機マネーの流入鈍化に繋がる可能性あり)。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

強い買いシグナルを示唆する三役好転(①ローソク足の雲上限上抜け、②転換線の基準線上抜け、③遅行線の26日前のローソク足上抜けが全て揃う状態)が継続する中、地合いは強いと判断できます。但し、向こう1週間以内に史上最高値672.4万円を突破できない場合、遅行線とローソク足の接触を通じて、三役好転が消滅し、ビットコイン円相場が反落に転じる恐れがある点には留意が必要でしょう(強い買いシグナルを示唆する三役好転消滅→投資家心理悪化→短期筋の利食い売り・見切り売りを誘発)。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは、高値警戒ゾーン(70%超)へ接近中です(現在は63.9%)。史上最高値672.4万円をバックに戻り売りが出易いチャート形状と考えられます。また、ローソク足とRSIの方向性が逆行する弱気のダイバージェンスも見られることから、ポジション調整リスクには引き続き注意が必要でしょう(※一般的に弱気のダイバージェンス発生中はロング手仕舞いのサインと言われます。ショート造成を促すサインではありません)。

6. まとめ

ビットコイン円相場は3/25に記録した安値550.7万円をボトムに切り返すと、今週後半にかけて、一時663.8万円まで急伸しました(対ドルの節目60000ドルも一時回復)。①強い買いシグナルを示唆する三役好転や、②移動平均線のパーフェクトオーダーが継続する中、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます。但し、③ボリンジャーバンド上限や、④RSIの過熱警戒ゾーンに接近中であること、⑤遅行線のローソク足接触(三役好転終了)が警戒されつつあること、⑥RSIのダイバージェンスが発生していること、⑦バンド幅が縮小傾向を辿っていること等を考慮すれば、ポジション調整リスク(短期筋のロング解消)には引き続き注意が必要でしょう。

ファンダメンタルズ的に見ると、米企業による相次ぐ参入報道といったポジティブな側面(テスラやVISA、ゴールドマンサックスやモルガンスタンレー、BNYメロンやブラックロック、PayPalやフィデリティ等)と、世界各国による暗号資産に対する規制強化といったネガティブな側面が混在しており、安易に「突っ込み買い」を行い難い相場環境が続いております。また、米早期テーパリング観測の高まりを通じた「米長期金利上昇・ドル高→株価市場・商品市況下落→リスクアセットとしてのビットコイン下落」の波及経路も、ビットコイン円相場の上値を抑制する材料として意識されそうです。

以上を踏まえ、当方では中長期的なビットコイン上昇を見込みつつも、短期的には(向こう1週間程度のスコープでは)、ビットコイン円相場の反落をメインシナリオとして予想いたします(週末金曜日に発表された米雇用統計が強かったことで、来週は早期テーパリング観測が一段と織り込まれるシナリオを想定。伝統的金融市場はリスク回避色を帯びる可能性が高く、現在高値圏で推移するビットコイン相場はポジション調整リスクに晒されると予想)。

来週の予想レンジ(BTCJPY): 600.0万円−685.0万円

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