仮想通貨(暗号資産)週報「高値を見た後の調整局面が続く」(4月第4週)

ビットコインはコインベースの上場の14日高値がそのまま高値となり下げに転換する動きを見せ始めた中で19日に1日で9000ドル近い急落を見ることとなりました。

仮想通貨(暗号資産)週報「高値を見た後の調整局面が続く」(4月第4週)

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

時価総額が大きい3つの仮想通貨(暗号資産)の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜始値までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

Crypto Index=仮想通貨(暗号資産)インデックスの詳細は、トップページのサイト右側メニューの「仮想通貨(暗号資産)分析情報」から「仮想通貨(暗号資産)インデックス」をクリックしてご覧ください。算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。上記レンジに含まれていない前週金曜9時~日曜午前9時の2日間もチャートには表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。使用チャートは、ドル円とユーロの週報で使っているものと同じものです。
このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

今週の振り返り(日足)

今週の振り返り(日足)

ビットコインはコインベースの上場の14日高値がそのまま高値となり下げに転換する動きを見せ始めた中で19日に1日で9000ドル近い急落を見ることとなりました。急落の背景には中国のマイニング施設における停電からハッシュレート(マイニング速度)が急低下し、それがビットコイン売りのきっかけになったと言われます。
しかし、ハッシュレート自体は既に17日から下がり始め、現時点でも低下中です。実際にハッシュレートの低下がビットコイン価格の下げの要因とするのであれば、反発するには時間がかかるということになってくるでしょう。ただ相関はあるものの常に相関しているというわけでも無いという点には注意が必要です。
ここではテクニカルな観点で見ていきますが、3月初めからの上昇ウェッジを下抜けたことで下げが加速した動きと言えます。4時間足チャートで拡大して見てみましょう。

ここからの見通し(4時間足)

ここからの見通し(4時間足)

日足チャートの各ラインと最高値からの逆N波動によるターゲットを加えてあります。サポートライン下抜け後の戻り高値が同ラインで上げ止まったことから引き続き上値が重たい流れが継続しやすいと考えることとなります。
下値のターゲットは逆N波動をフィボナッチエクスパンションで計算すると61.8%エクスパンションが49369、78.6%(61.8%の平方根)エクスパンションが47155となり、日足チャートの3月安値と史上最高値との78.6%(61.8%の平方根)押し47718(日足チャート赤いラインのターゲット)は後者に近い水準です。47000ドル台まで現在の下げが継続しやすいと言えそうです。
上記2つのテクニカルなターゲットから、来週は47500ドルをサポートに、57500ドルをレジスタンスとする週を見ておきます。

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨(暗号資産)関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週はこの1週間(前回執筆時以降)で気になったニュースを海外から2本取り上げます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

今週の主なトピックス

*筆者コメント
以前ビットコインのマイニングに全世界の5%の電力が使われESGの観点から望ましくないと見る投資家がいるという記事がありましたが、その関連記事となります。比較としては世界の全データセンターの電力消費量と同じで、温暖化ガス排出量はロンドンと同じだそうです。
このような温暖化ガス排出量が多い事業を座礁資産と呼ぶそうですが、座礁資産とみなされると今後資産価値が低下するという見方が欧米の投資家で定着してきているようです。またマイニングが行われている国=電気代が安い国ですが、代表的な国としては中国、ロシア、カザフスタン、イランで、人権問題においても問題視されています。
今後再生可能エネルギーしか使わない方向が示されると、電気代は上がるでしょうが、そうなったときにマイニングがどのような状況になっているのか、仮想通貨(暗号資産)の価格はそれをカバーして上がっているのか、色々と興味深いテーマではあります。

今週の主なトピックス 2枚目の画像

*筆者コメント
トランプ政権でOCC(通貨監督庁)の長官代行をしていたブルックス氏が5月から米国バイナンスのCEOに就任するとのこと。同氏は先週上場したコインベースで法務責任者をしていたこともあってOCCの際にも規制緩和に積極的な立場を示すことで有名でしたが、法務に詳しい元当局の人物がバイナンスに入ることで米国における業者の発展には好材料でしょう。
いっぽうで先日SECの委員長に指名されたゲンスラー氏は規制推進派ですから、今後両氏がぶつかる局面も出てきそうです。この1年でかつてないほど仮想通貨(暗号資産)に対しての注目度が高まり、また中国もCBDCを年内に発行するなど、今年の米国当局の動きもかつてない注目度になることは間違いなさそうです。

今週のコラム「アストロチャート」

久しぶりのビットコインのアストロチャートをご覧ください。

今週のコラム「アストロチャート」

史上最高値の位置に水色のラインが位置していますがその前の高値、安値でも水色のラインがよく効いていました。昨日時点で水色のラインを下抜けし始めたのは気になるところですが安値に関しては前回安値が青のラインで止められていて、現在49700ドル水準に青いラインが位置しています。

同ラインで下げ止まるようであればアストロチャート的には反転の可能性が出てきますが、同水準も下抜けるようであるとテクニカルなターゲットよりも更に下の水準まで目立ったサポートが無いという状況です。水色と青のラインが位置している水準がサポート、レジスタンスとなりやすいとシンプルに見て問題ありません。

ディスクレーマー

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