ビットコインの価格分析:『大規模ポジション調整発生で約1ヶ月半ぶり安値圏へ』(4/24)

ビットコイン円相場は、4/14に記録した史上最高値705.4万円をトップに反落に転じると、今週末にかけて約1ヶ月半ぶり安値となる511.1万円まで急落しました

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ビットコインの価格分析:『大規模ポジション調整発生で約1ヶ月半ぶり安値圏へ』(4/24)

『大規模ポジション調整発生で約1ヶ月半ぶり安値圏へ』

『大規模ポジション調整発生で約1ヶ月半ぶり安値圏へ』

今週(4/18−4/24)のビットコイン円相場(BTCJPY)は、週初656.4万円で寄り付いた後、早々に週間高値660.1万円まで上昇しました。しかし、一目均衡表転換線に続伸を阻まれると、①米暗号資産取引所大手コインベースのナスダック上場に伴うSell the fact(材料出尽くし感→コインベース株急落→ビットコイン急落)や、②暗号資産に係る世界的な規制強化の思惑(米国やインド、トルコ等)、③日米税務当局による税務調査強化の報道、④中国新疆ウイグル自治区の停電に伴うハッシュレート低下への警戒感、⑤オプション市場のショートガンマ急拡大(ビットコインが上昇する過程で蓄積されたダウンサイドのショートガンマ→ビットコイン下落に伴ってオプション勢によるストップSELLが活発化)、⑥過剰流動性相場の逆流リスク(中国当局による金融引き締め観測やカナダ中銀によるテーパリング発表等)、

⑦バイデン米大統領によるキャピタルゲイン課税提案のヘッドライン(所得が100万米ドルを超える富裕層に対するキャピタルゲイン課税を39.6%へ引き上げることを提案)、⑧イエレン米財務長官が暗号資産に80%の課税を提案しているといった真偽不明のTwitterニュース、⑨世界的に広がるリスク回避ムード(株式相場をはじめリスクアセットに下押し圧力→暗号資産も全面安)、⑩3/25に記録した直近安値550.7万円を下抜けたことに伴うダウ理論上の中長期上昇トレンドの終了示唆、⑪短期筋の大規模ロスカットが重石となり、週末にかけて、3/6以来、約1ヶ月半ぶり安値となる511.1万円まで急落しました(週間高値656.4万円から▲145.3万円の暴落劇)。売り一巡後に持ち直すも(自律反発)戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間4/24午前8時00分現在)では546.9万円前後で推移しております。

本稿では、以下テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急落を受けて、ローソク足は短期移動平均線(21日線、青)および中期移動平均線(90日線、緑)を下抜けしました。強い買いシグナルを示唆するパーフェクトオーダー(上から順番に短期移動平均線→中期移動平均線→長期移動平均線が並ぶ状態)は継続するも、目先は続落リスクに警戒が必要でしょう(200日移動平均線が走る368.0万円付近に吸い寄せられる展開に要注意)

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急落を受けて、トレンドの方向性を示唆するミッドバンドを下抜けしました。また、下落トレンドの強さを示唆する弱気のバンドウォーク(ボリンジャーバンド下限に沿って下落を続ける状態)も成立した他、バンド幅の拡大(スクィーズからの上放れ)も確認されるなど、更なる下落を意識させるチャート形状となっております。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

遅行線のローソク足下抜けや、転換線と基準線のデッドクロスを受けて、これまでビットコイン相場を下支えしてきた三役好転が終了しました。足元では強い売りシグナルを示唆する三役逆転の可能性が高まるなど(ローソク足が終値ベースで一目均衡表雲下限533.0万円を下回れば三役逆転成立)、テクニカル的に見て地合いは弱いと判断できます。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは買われ過ぎゾーン(70%付近)から反落し、週末にかけて売られ過ぎゾーン(30%付近)へと急低下しました。但し、上述の通り、弱気のバンドウォーク発生中はオシレータ系インジケータに基づく逆張りトレードが機能しづらい地合いとも言われることから、安易な値頃感ディール(買いエントリー)は避けたいところ。

6. まとめ

ビットコイン円相場は、4/14に記録した史上最高値705.4万円をトップに反落に転じると、今週末にかけて約1ヶ月半ぶり安値となる511.1万円まで急落しました(わずか9日間で▲27.5%の暴落劇)。この間、一目均衡表転換線や基準線、21日移動平均線や90日移動平均線を下抜けした他、一目均衡表三役好転の終了や、弱気のバンドウォークの発生、ダウ理論における上昇トレンドの終了など、テクニカル的に見て、トレンド転換(上昇→下落)を意識させるチャート形状となりつつあります。

ファンダメンタルズ的に見ても、暗号資産を巡る世界的な規制強化の思惑や、資産バブル崩壊への警戒感(中国当局による金融引き締め観測やカナダ中銀によるテーパリング開始。各国政府当局者による世界的な資産バブルへ警鐘を鳴らす発言の増加)、米政府によるキャピタルゲイン課税の提案(来週4/29に詳細発表予定)など、過剰流動性相場逆流のトリガーとなり得る材料が増えつつあります。


また、オプション市場のポジショニングを見ても、楽観相場が長らく続いた影響で、ダウンサイドにショートガンマが蓄積されており(ビットコインが上昇する過程で、投資家によるBTCプット売りが拡大したことが背景)、ビットコイン相場が下落すればするほど、オプション勢によるストップSELLが発動する市場構造となっております(マーケットのペインは引き続きダウンサイド)。以上を踏まえ、当方では引き続き、ビットコイン円相場の続落をメインシナリオとして予想いたします(ボラティリティの拡大に注意しつつ、戻り売りスタンスを継続)。

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