暗号資産急落、カナダ中銀のテーパリング決定でジャブついたマネーに変化(21/4/26)

先週末からビットコインを筆頭に暗号資産価格が急落している。

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暗号資産急落、カナダ中銀のテーパリング決定でジャブついたマネーに変化(21/4/26)

暗号資産急落、カナダ中銀のテーパリング決定でジャブついたマネーに変化

先週末からビットコインを筆頭に暗号資産価格が急落している。700万円台をつけたビットコインは、23日(金)には一時500万円割れ寸前まで値が落ちるなどきつい下げ局面となった。イーサリアム、ビットコインキャッシュなど時価総額が大きい暗号資産だけではなく、モナコインなど時価総額が小さい暗号資産も総じて下落した。要因として、バイデン政権が株式などの売却益にかかるキャピタルゲインの課税を強化する可能性があるといったニュースのほか、金融政策の正常化の可能性などが考えられる。

NYダウもネガティブな反応を見せたが、暗号資産市場の下げはその比ではない。今回伝わったバイデン政権の増税のニュースは、既に大統領選挙のときからバイデン氏が富裕層の投資収益課税を20%から39%以上に引き上げる案を示していたので想定線ではある。ただ、暗号資産は総じて2‐3割の急落とレバレッジ取引を行っていた人は追証発生レベルの急落である。この違いの要因として、カナダ銀行(中央銀行)のニュースを取り上げておきたい。

カナダ銀行(中央銀行)は、21日の金融政策決定会合にて、国債の購入を減額することを決めた。国債の購入減額、つまりテーパリングである。これは、テーパリング後、政策金利の利上げを進め、金融政策の正常化を進める意思表示につながるわけだ。昨年春のコロナショック後、先進国のなかでは最も早くカナダが金融政策の正常化に舵を切った。となれば、気になるのはやはりお隣の米国である。米連邦制度理事会(FRB)のパウエル議長は4月中旬に「利上げにコミットする前に、量的緩和策の縮小に踏み出す可能性」を示唆しており、テーパリングにつながる布石は打っている。

こうしたカナダ中銀、FRBの流れを考えると、6月のジャクソンホール会合やFOMCにて、パウエルFRB議長が何かしらテーパリングに関する発言をする可能性は十分ある。今の株高、暗号資産高は、各国中央銀行による金融緩和によるジャブついたマネー流入が根底にあり、市場が小さい暗号資産はその恩恵を最も受けていると考える。私はこのジャブついたマネーが存在する限り、暗号資産は右肩上がりというイメージを以前から抱いていた。その前提が大きく変わる可能性がでてきたわけだ。マネーを供給する各国中央銀行が、その蛇口を締め始めるとなれば、逆流とまではいかないが、積極的な投資スタンスは手控えられるだろう。ファンダメンタルズが存在しない暗号資産は需給要因に左右されがちなため、そのインパクトは大きい。一本調子の暗号資産高には黄色信号が点灯するかどうかを見極める必要がでてきた。しばらくは米金融当局関係者の発言に注視したい。

暗号資産急落、カナダ中銀のテーパリング決定でジャブついたマネーに変化

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