仮想通貨(暗号資産)週報「最近のレンジ内でもみあいを継続」(4月第5週)

ビットコインは先週執筆時点では史上最高値からの下げ相場継続中でしたが、26日に46900ドルの安値をつけて以降は反発しています。

仮想通貨(暗号資産)週報「最近のレンジ内でもみあいを継続」(4月第5週)

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

時価総額が大きい3つの仮想通貨(暗号資産)の週間レンジを示しています。始値は日曜東京午前9時、高値・安値は始値から金曜始値までのレンジのため、それ以降日曜午前9時までのレンジは含まれていません。なお、各レートとも特定業者のレートは示さず対ドルでの気配値となっていることにご留意ください。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ

Crypto Index=仮想通貨(暗号資産)インデックスの詳細は、トップページのサイト右側メニューの「仮想通貨(暗号資産)分析情報」から「仮想通貨(暗号資産)インデックス」をクリックしてご覧ください。算出の基準日は2017年9月1日です。また「到達確率チャート」も併せてご利用いただけます。

今週の仮想通貨(暗号資産)レンジ 2枚目の画像

チャート(上段から上記表の順番)は、到達確率チャートと同じ1時間足・週7日のチャートです。上記レンジに含まれていない前週金曜9時~日曜午前9時の2日間もチャートには表示されています。

今週の振り返りと来週の見通し

今週もドル建てビットコイン(BTC/USD)について、前回執筆時点以降の値動きを振り返りつつ、今後の見通しについて純粋にテクニカルな観点から分析を加えます。使用チャートは、ドル円とユーロの週報で使っているものと同じものです。
このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみを平均足と同様とすることで、短期的な方向性(白=上昇、黒=下降)を見やすくした独自チャートとなっています。また、一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。

今週の振り返り(日足)

今週の振り返り(日足)

ビットコインは先週執筆時点では史上最高値からの下げ相場継続中でしたが、26日に46900ドルの安値をつけて以降は反発しています。ここまでの動きは14日に上場したコインベースの株価と終値ベースでは似たような動きとなっていて、コインベースの株価が23日に安値をつけ、株式は週末取引がありませんので26日に反発する動きと重なったと言えます。時間足で細かく見るとビットコインが反転したからコインベースも上がったというほうが正しいのですが、仮想通貨(暗号資産)も関連会社も似たような動きとなった一週間です。
また最近ではビットコインよりもアルトコインの動きの方が活発で、イーサリアムは昨日高値を更新していますし、リップルも4月は安値から3.5倍以上も暴騰後に高値から半値まで急落という荒っぽい動きをしています。それらに比べるとビットコインの動きは比較的穏やかとも言えますが、バイデン政権が富裕層へのキャピタルゲイン課税を打ち出すなど、今の反発もまだ本流とは言えない流れが続いています。
テクニカルには次の4時間足チャートで拡大して見てみましょう。

ここからの見通し(4時間足)

ここからの見通し(4時間足)

4時間足チャートに示されている史上最高値以降の動きだけを見ると、いったん調整の売りは終わったように感じさせるチャートパターンですが、今週の戻り高値は崩れる前にもみあっていた水準(オレンジの丸四角)に戻したに留まっていて、しばらくは上下ともに警戒感を持ちながらのもみあいになりそうなチャートと言えるでしょう。
最近は値幅が大きいので、戻り高値のターゲットとしては史上最高値とその後の安値の61.8%戻しとなる57985ドル、また押しのターゲットとしては今週安値とその後の高値の61.8%押しとなる50526ドルがあげられます。
上記2つのテクニカルなターゲットから、来週は50000ドルをサポートに、59000ドルをレジスタンスと、直近2週間のレンジの中でもみあいとなる週を見ておきます。

今週の主なトピックス

今週の仮想通貨(暗号資産)関連のニュースの中から、筆者が気になった内容をコメントともに「主なトピックス」として取り上げていきます。今週はこの1週間(前回執筆時以降)で気になったニュースを国内と海外から1本ずつ取り上げます。

取り上げた元記事を確認できるように、ピックアップするソースを日経新聞に絞っています。日経新聞の朝刊と電子版の別と日時を併記してありますので、ご自身の目でお読みいただくと良いと思います。

今週の主なトピックス

*筆者コメント
トルコに拠点を置く仮想通貨(暗号資産)取引業者の関係者60人超が拘束されたそうですが、利用者が取引口座にアクセスできず詐欺の疑いで告訴されていたそうです。創業者は20億ドルの顧客資産を持って国外逃亡したため国際指名手配されているようです。
こうしたことが起きる背景にはトルコのインフレ率が高いことがあります。政策金利が19%という時点でインフレが起きていることがわかりますが、資産防衛のために自国通貨ではなく仮想通貨(暗号資産)に資金をシフトしていた国民も多かったようです。
日本のように低金利でも利回りが良い金融商品の詐欺が多いですが、高金利の国でもインフレによる資産目減りがあると、やはり金融商品の詐欺が出てくることがわかるニュースです。身の回りには常に金融詐欺を行う者が存在するということを忘れてはいけないというニュースです。

今週の主なトピックス 2枚目の画像

*筆者コメント
ネクソンは東証一部に上場するゲーム開発会社ですが、28日にビットコインを1億ドル相当購入したことを発表しました。同社は現金を50億ドル以上保有しているため、資産の目減りを防ぐために長期保有目的での購入だそうです。
ネクソンは東証に上場しているものの韓国の会社が親会社で、韓国で作られたソフトの日本語化とスマホゲームの配信を行っています。現在では売り上げの半分以上が中国向けとのことですが、過去のゲームタイトルを聞くと聞いたことのあるものが結構あります。
スマホの売り上げランキングなどを見てもゲーム会社の売上高というのは相当なもので、開発費がかかるとは言っても利益も凄いものがあります。以前はゲーム会社が証券会社を買うといったこともありましたが、今後はゲーム会社に限らず現金資産が多い企業によるビットコインへの投資が増えていくのではと感じさせるニュースでした。

今週のコラム「イーサリアムのターゲット」

史上最高値更新中のイーサリアムですが、テクニカルな上昇のターゲットを考えてみましょう。

今週のコラム「イーサリアムのターゲット」

2月末安値を起点とした上昇N波動を赤いラインで、3月下旬の押しを起点とした上昇N波動をピンクのラインで示してあります。

すると前者の261.8%エクスパンションが3241.4ドル、後者の127.2%(161.8%の平方根)エクスパンションが3211.0ドルと、どちらも3200ドル水準をターゲットとしていることがわかります。同水準まではまだ距離はあるものの、今後の上値の目途として3200ドルというのは気にしておきたい水準と言えます。

ディスクレーマー

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