ビットコインの価格分析:『ポジション調整一服でショートカバー発生。600万円台回復』(5/1)

ビットコイン円相場は、4/25に記録した安値510.0万円をボトムに反発に転じると、週末にかけて、高値640.4万円まで急伸しました.

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ビットコインの価格分析:『ポジション調整一服でショートカバー発生。600万円台回復』(5/1)

ポジション調整一服でショートカバー発生。600万円台回復

ポジション調整一服でショートカバー発生。600万円台回復

今週(4/25−5/1)のビットコイン円相場(BTCJPY)は、週初540.6万円で寄り付いた後、①過剰流動性相場逆流への警戒感(世界的な金融緩和縮小リスク)や、②暗号資産に係る規制強化の思惑(トルコやインド、米国や欧州)、③オプション市場のダウンサイドのショートガンマ、④米政府によるキャピタルゲイン課税の提案が重石となり、週明けアジア時間に、3/5以来、約1ヵ月半ぶり安値となる510.0万円まで下落しました。しかし、心理的節目500.0万円をバックに下げ渋ると、⑤米JPモルガン・チェース銀行によるアクティブ運用型ビットコイン・ファンドの準備開始検討報道や、⑥前週のビットコイン急落のトリガーとなったバイデン米大統領によるキャピタルゲイン課税の提案について、ディーズ米国家経済会議委員長が「影響を受ける納税者はわずか0.3%に留まる」と発言したこと、

⑦イラン中銀が輸入品に対して暗号資産を用いた決済を認める方針を示したとの一部報道、⑧米VISA社による暗号資産事業の拡大報道、⑨米USバンクによる暗号資産のカストディ事業参入報道、⑩パウエルFRB議長によるハト派的な発言(FOMC後の記者会見で同氏は「テーパリング議論は時期尚早」と発言)、⑪シカゴマーカンタイル取引所(CME)によるマイクロビットコイン開始に向けた期待感(5/3ローンチ予定)、⑫オーストラリア証券取引所(ASX)によるビットコインETFローンチ検討報道、⑬月末オプションカット前後のポジション調整が支援材料となり、週末にかけて、4/19以来、約2週間ぶり高値となる640.4万円まで急伸しました。本稿執筆時点(日本時間5/1午後12時45分現在)でも、高値圏での底堅い動きが続いております。

本稿では、以下テクニカル分析の観点でビットコイン円相場の先行きを考察いたします。

2. 移動平均線(テクニカル分析)

2.	移動平均線(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急伸を受けて、ローソク足は中期移動平均線(90日線、緑)及び、短期移動平均線(21日線、青)を共に上抜けしました。強い買いシグナルを示唆するパーフェクトオーダー(上から順番に短期移動平均線→中期移動平均線→長期移動平均線が並ぶ状態)も継続するなど、テクニカル的に見て、地合いの強さが確認されます。

3. ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

3.	ボリンジャーバンド(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急伸を受けて、4/18から4/25まで続いた弱気のバンドウォーク(ボリンジャーバンド下限に沿って下落を続ける状態)が解消しました。ローソク足もトレンドの方向性を示唆するミッドバンド(赤線)を上抜けするなど、テクニカル的に見て、地合いの強さが確認されます(但し、ミッドバンドの傾きが依然右斜め下側を向いている為、本回復には至っていないと判断できます)。

4. 一目均衡表(テクニカル分析)

4.	一目均衡表(テクニカル分析)

ビットコイン円相場の急伸を受けて、強い売りシグナルを示唆する三役逆転入り(遅行線のローソク足下抜け、転換線と基準線のデッドクロス、ローソク足の雲下限下抜け)は回避されました。週後半にかけては、一目均衡表転換線、基準線、雲上限を立て続けに上抜けするなど、テクニカル的に見て、地合いの強さが確認されます。

5. RSI(テクニカル分析)

5.	RSI(テクニカル分析)

オシレータ系インジケータのRSIは売られ過ぎゾーン(30%割れ)に突入した後、すぐにショートカバーを誘発しました。現在は中立圏(30%−70%の範囲内)で推移するなど、過熱感は無くなりました。ポジションの偏りが無くなったことから、目先は方向感を見出し辛い時間帯(ボラティリティの低下傾向)が予想されます。

6. まとめ

ビットコイン円相場は、4/25に記録した安値510.0万円をボトムに反発に転じると、週末にかけて、高値640.4万円まで急伸しました(4/14に記録した史上最高値705.4万円と4/25安値510.0万円を起点としたフィボナッチ半値戻し607.7万円の上抜けに成功)。一目均衡表転換線や一目均衡表基準線、一目均衡表雲上下限やボリンジャーミッドバンドも上抜けするなど、テクニカル的に見て、地合いの強さを印象付けるチャート形状となっております。但し、ダウ理論で見た上昇トレンドが既に崩壊していることから、すぐに史上最高値705.4万円を試すシナリオも想定しづらく、目先は上下しつつも、方向感を見出しづらい時間帯が続きそうです(レンジ相場入りが見込まれる為、来週は今週の上げ幅を吐き出す展開を想定)。

ファンダメンタルズ的に見ても、米企業の相次ぐ参入報道といったポジティブな材料の裏側で、①暗号資産を巡る世界的な規制強化の思惑や、②米国に於けるETF認可の遅れ、③根強い米早期テーパリング観測(パウエル氏は「テーパリング議論は時期尚早」と否定するも、ダラス連銀カプラン総裁は「量的緩和の調整について議論を始めることが適切」と発言)、④上記③を背景とした米長期金利上昇→ドル高の波及経路(ビットコインと米ドルは逆相関関係にあるため、来週以降ドル高が加速すれば、ビットコインに下押し圧力が加わる可能性あり)、⑤過剰流動性相場の逆流リスク(米早期テーパリング観測に加えて、中国当局による金融引き締め観測やカナダ中銀によるテーパリング開始も後押し)など、ビットコインを含むリスクアセットに下押し圧力を加える材料が増えつつあります。

以上を踏まえ、当方では、ビットコイン円相場の下落を来週のメインシナリオとして予想いたします(史上最高値圏への早期回復を望む俄かロング勢を苦しめる相場展開を想定)。尚、来週は本邦ゴールデンウィーク(アジア時間帯の流動性欠如)で且つ、米国の重要経済指標が相次ぐことから、米長期金利や米主要株価指数の乱高下を通じた突発的なボラティリティ上昇にも注意が必要でしょう(力強い米経済指標→早期テーパリング観測再燃→米長期金利急騰→米ドル高→米主要株価指数や商品市況下落→ビットコイン下落の波及経路に警戒)。

来週の予想レンジ(BTCJPY): 570.0万円−670.0万円

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