ビットコインどこまで上がる
2017年の年初に人民元急騰にからめてドル建てビットコイン(XBT/USDあるいはBTC/USD)について触れましたが、当時執筆時点(1月6日)のレートはちょうど1000ドルの大台を超えた水準でした。その後、ビットコインは取引の主役が中国から日本へと移り、取引対象も対人民元から対円へと、日本人の投機対象へと転じた感が強まりました。
さらにビットコインは、ブロックチェーンの規格対立から分裂することが決まり、それまでのBTCが8月1日にBTC(ビットコイン)とBCC(ビットコインキャシュ)に分裂し、ブロックチェーンの更新(ハードフォーク)が行われました。つまり、7月31日までのBTCと8月1日以降のBTCは厳密には連続性は無い(新BTC+BCC=旧BTCのイメージ)のですが、それ以降もBTCは一般的には同じビットコインとして扱われていますので、ここでもそのように扱ったチャートを使います。
XBT/USD(=BTC/USD)の日足チャートをご覧ください。
ビットコイン 対ドル日足
垂直線の位置が8月1日ですが、5月中旬から8月1日までは分裂に対する警戒からもみあいとなっていたものの、その後は今まで以上のスピードで上昇し8月12日には4000ドルを超え、14日には4500ドル近い水準までの急騰を見せました。
これまでも押しらしい押しが無かったため、上のチャートでは3月の押しを起点に6月までの上げ、そして7月の押し、これをN波動と捉えてフィボナッチ・エクスパンションを引いてみました。すると、8月12日高値と127.2%(161.8%の平方根)のエクスパンションがほぼ一致を見ていること、また8月11日が為替の変化日という日柄に当たっていること(ドル円は短期底入れした)から、この流れでの高値は見た可能性が高いと考えられます。
このあたりでいったんミニバブル的な上昇の調整が入り、次のターゲットとしては161.8%エクスパンションにあたる5200ドル水準と考えることが妥当だと思われます。今後も時々ビットコインについては追っていきましょう。
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