米国SECのETF否決は織り込み済みだった?(8/24)

昨日の仮想通貨取引は下げ渋りが意識される局面となっています。

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米国SECのETF否決は織り込み済みだった?(8/24)

米国SECのETF否決は織り込み済みだった?

主要仮想通貨価格(日本時間6時)

ビットコイン:6413.4ドル(-0.22%)
イーサリアム:273.34ドル(+1.02%)
リップル:0.31948ドル(-0.13%)
ビットコインキャッシュ:518.41ドル(+0.39%)

【概況】

昨日の仮想通貨取引は下げ渋りが意識される局面となっています。一昨日の急落が一服し、買い戻される動きです。昨日の下落に関しては、中国が仮想通貨に対する規制を強化といった報道に加え、米国でSECが9つのビットコインETFを拒否すると発表したことが嫌気されたといわれています。

SECがビットコインETFを拒否とのことですが、以前にここで何度か触れ、結局延期されたものとは別のものです。今回否決されたのはProSharesやDirexionのETFなどで、これに関しては否決の可能性のほうが高いのではないか、とみられていました。昨日の急落から持ち直したのはいわゆる『噂で売って、事実で買い戻し』といった動きだったと思われます。ただ、否決の可能性も十分に高いといわれていた中でここまで下落したことに関しては、下げさせたい向きがあったのではないかと思われます。

また、今回の動きに関しては気になる噂もあります。『一昨日の急落は事前にSECの否決が漏れていたのではないか』といったものです。たしかに一昨日の下落は発表前から始まっていました。これに関してははっきりしたことはわかりません。しかし、事前に情報が漏れていた可能性を疑いたくなるような動きであったことは事実でしょう。また価格操作ではないか?とも思われかねない状況であり、SECとしてもETFの承認にさらに慎重にならざるを得ないことを示してしまったのではないかと懸念しています。

【ビットコイン節目】

ビットコインは、日足でボリンジャーバンドの-2σから横ばいでの動きで現状バンドの中心線を意識しての動きです。ここを抜けるか、それともここで抑えられるのかがポイントとなります。抜けた場合はバンドの+2σである6990ドル前後の水準が、抑えられた場合はバンドの-2σである5930ドル前後の水準が意識されることになるでしょう。ちなみにバンドの中心線は6460ドル前後となっています。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの-2σから持ち直しの動きを見せています。上げ下げはあるものの底堅い動きが意識されています。目先バンドの中心線に到達し、ここを抜けることができるかに注目が集まっています。上ひげでは抜ける動きを見せていますが、実体で抜けていない点が気がかりです。このまま中心線で上値を抑えられる動きが継続した場合、売り圧力が強まる可能性が高まりバンドの-2σまで下落といった動きが展開されやすくなるので注意が必要です。逆にバンドの中心線を抜けた場合はトレンドの転換が意識されて回に弾みがつくといった動きを意識すべきでしょう。また、バンド幅は急激に縮小してきています。まだ縮小の余地を残していますが、市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきている点は頭に入れておきたいところです。

また、ストキャスティクスを見ると、腰折れしていた%K、%Dが再度持ち直しの動きを見せています。このまま上昇基調を維持することができるかがポイントとなりそうです。ここまでの流れを見る限りでは一時的な調整の動きはあっても上昇の流れを維持しており、しっかりとした動きを継続しやすいのではないかとみています。

一方でビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線を抜けて下落しての動きであり、バンドの下限を目指す可能性が高まっています。ただ、現状はバンドの-1σ前後の水準であり、ここで支えられる可能性もありそうです。そうなった場合は再度バンドの中心線である7450ドル前後の水準を目指していくものと思われます。昨日の持ち直しにより直近の足は陽線となっています。この足が陽線・陰線どちらで確定するかは意外と重要なものとなるかもしれません。

ストキャスティクスで見ると%Dが下落する一方、%Kは持ち直しの動きを維持しています。%Dが再度持ち直すことができるか、%Kがしっかりとした動きを維持することができるかが重要かと思われます。目先はやや方向感が見えにくいところではありますが、%Kの持ち直し基調を見る限りでは比較的下値の堅さも意識されてきているように思われます。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

9620ドル:ボリンジャーバンド週足の+2σ水準
9000ドル:心理的な節目
8500ドル:5月中旬の水準
8000ドル:5月中旬の安値水準・心理的な節目
7450ドル:ボリンジャーバンド週足の中心線
7000ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準・心理的な節目
6780ドル:7月上旬の高値水準
6460ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線

6420ドル:現在値

6200ドル:6月13日・7月13日の安値水準
6080ドル:7月12日の安値水準
6000ドル:直近の安値水準・心理的な節目
5940ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
5760ドル:年初来安値
5280ドル:ボリンジャーバンド週足の-2σ水準

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