エルサルバドルがビットコインを法定通貨に?(21/6/7)

週末の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが金・土曜日に上値を抑えられて下落する展開となっています。

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エルサルバドルがビットコインを法定通貨に?(21/6/7)

エルサルバドルがビットコインを法定通貨に?

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:35901.6ドル(+0.24%)
イーサリアム:2709.4ドル(+3.04%)
リップル:0.93580ドル(+0.45%)
ビットコインキャッシュ:653.19ドル(+0.68%)

【概況】

週末の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが金・土曜日に上値を抑えられて下落する展開となっています。日曜日に小幅に持ち直していますが、上値の重さが意識される状況となっています。米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を下回り警戒感が意識される一方、米国の金融緩和策の早期縮小に対する思惑が後退したことで株価が上昇し、米国債利回りも大きく下落する展開となっています。ドル安基調も意識されており、仮想通貨(暗号資産)市場にとっては本来買われやすい地合いとなったことは事実でしょう。しかし、その他のコインも含めて上値を抑えられており、ここまでの上昇に対する利食いが意識される展開となりました。中国の動向などが意識されているといった話もありますが、仮想通貨(暗号資産)市場全体の先行きに対する警戒感が意識されているのではないかと思われる動きであり、下値を拡大する可能性も十分に残されているのではないかと懸念しています。

さて、エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領がビットコインを法定通貨にする法案を議会に送ると発表しました。ブケレ大統領はフロリダ州マイアミで行われたBitcoin 2021カンファレンスの中で事前に録音されたメッセージでこの件を発表しています。

メッセージの中で『短期的には雇用を生み出し、正式な経済圏外の何千人もの人々に金融包摂を提供するのに役立つだろう』と述べています。現状でエルサルバドルの活動人口の70%以上が銀行口座を持っていないとみられており、こういった層に金融システム参加を促すことが目的の一つとしています。

仮想通貨(暗号資産)と金融包摂に関しては、フェイスブックのリブラ(現ディエム)が理念として唱えていました。しかし、現状において金融包摂は成し遂げられておらず、今後の課題として残っています。以前、マスターカードのバンガCEOは金融包摂の実現を促進できるものとして、ビットコインよりも中央銀行デジタル通貨のほうがボラティリティの面で優れていると指摘しています。

バンガCEOはその際にコカ・コーラの価格を例に出して説明しています。これまで金融にアクセスできなかった人がビットコインを使うとして、ビットコインを今日は2本のコカ・コーラの価格で買うことができるが、明日はコカ・コーラ21本分の価格で買うことになる。このようなボラティリティのある通貨では金融包摂にはならない、と指摘しています。その一方で、中央銀行デジタル通貨は中央銀行が発行する極めてボラティリティが低いものという認識を示しました。

これに関しては国の状況にもよるので一概に言えないものではありますが、現状の乱高下している状況でビットコインを法定通貨にするのは時期尚早にも感じるところです。特に、金融システムに参加できていない人々が使うには非常にリスクが高いと言わざるを得ないのではないでしょうか。そう考えると、やはりビットコインなどは金融商品であって通貨ではないとの立ち位置を確立すべきではないかと考えています。

【ビットコイン節目】

ビットコインはバンドの中心線である37470ドル前後の水準が上値の抵抗帯として意識されており、再度-2σである33470ドル前後の水準を目指す形となっています。40000ドルや30000ドルがやや遠くなったこともあり、目先は狭いレンジでの動きが意識される状況ということができそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線で抑えられて下落する動きとなっています。上値の重さが意識される中で再度-2σまで下落といった動きとなる可能性は十分にあるでしょう。またバンド幅の縮小基調が継続しており、かなり狭い状況となっています。市場にはエネルギーが蓄積されてきており、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きが見られる可能性も高まってきています。目先は上値の重さが意識される状況ですので、バンドの-2σに到達した場合は注意が必要でしょう。逆にバンドの中心線を突破した場合はバンドの+2σがポイントとなりそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dは上昇基調から腰折れして下落しています。高値圏に届かずに下落しており、デッドクロスも意識される状況です。下落の勢いはそれなりに強まっていますが、まだ下値余地もあるので、目先売り優勢の流れが維持されそうです。

今日は週初ですので、週足分析をやっていこうと思います。

ビットコインの週足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの中心線を下抜けて下落していましたが、バンドの-2σにはギリギリ届かずに持ち直す動きとなっています。ただ、上昇の勢いは弱く、上値の重い展開が継続しています。ここからバンドの中心線まで上昇するのか、再度下落してバンドの-2σに到達するのかで流れが変わってくるでしょう。バンドの±2σはほぼ横ばいから若干バンド幅が縮小する方向へと動いています。レンジ圏での動きが意識されやすい局面ではあり、しばらくは方向感の見えにくい流れとなるのではないかとみています。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはデッドクロスからの下落となり、目先は下値圏での推移です。%Kが底打ち基調ですが、まだ上昇の勢いは弱く下値圏での動きを継続しています。このまま持ち直し基調を強めるかどうかに注目ですが、現状はまだ上値の重さが意識されやすいところではないかと思われ、バンドの-2σまでは下落の余地があるのではないかとみています。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

64780ドル:史上最高値
41470ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
40000ドル:心理的な節目
36430ドル:昨日の高値
37470ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線

35900ドル:現在値

35420ドル:昨日の安値
33470ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
30000ドル:心理的な節目
29300ドル:2020年の高値
4000ドル:2020年の安値

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