エルサルバドルの動き(21/6/10)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大幅に持ち直しての推移となっています。

関連通貨:

エルサルバドルの動き(21/6/10)

エルサルバドルの動き

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:36392.1ドル(+8.26%)
イーサリアム:2560.9ドル(+1.04%)
リップル:0.87644ドル(+0.22%)
ビットコインキャッシュ:620.17ドル(+3.57%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが大幅に持ち直しての推移となっています。エルサルバドルのビットコイン法案が議会で可決され、エルサルバドルでビットコインが法定通貨になったことが意識されての動きとなっています。その他のコインも底堅い動きを見せていますが、ビットコインほどの上げ幅とはなっていません。エルサルバドルの動きがほかの国にも波及するかどうかといったところには注目が集まるところであり、今後の展開を見極めたいところです。

さて、世界で初めて仮想通貨(暗号資産)を法定通貨としたことに対する反応は様々なものとなっていますが、米ウィラメット大学法学部のローハン・グレイ教授は『自国の政策分野に対する自治権と統制権を通貨に期待される役割を果たしてきた実績を持たないネットワークに明け渡すことになる』と指摘し、今回の動きに対して懐疑的な見方を示しています。

その一方で、そもそもエルサルバドルは以前は自国で『コロン』を発行していましたが、2001年1月からドルを公式通貨として用いており、現在はドルのみが流通している状況です。であるならば、自国の政策分野に対する自治権や統制権というものはそもそも存在しないことになります。こういった国において現状のFEDの金融政策が自国にとって利益となっているのかどうかといったところは議論のあるところではあります。

現状の超低金利政策のもとでドルの価値は低下していますが、ドルの安定性が失われることはエルサルバドルにとっても不利益を受けかねない状況であり、今回の決定はそういったことに対応するという要因もあったのではないでしょうか。もちろん、先日述べたように70%の国民が金融ネットワークに参加していないことも視野に入っているものと思われます。

今回のエルサルバドルの決定に関してはその国独自の都合もあるため、一概に善悪を論じることは難しいところであり、最終的には今後の展開を見守るということに行き着いてしまいます。それを踏まえた上で私の個人的な見方を述べるのであれば、やはりリスクが大きすぎるのではないかといった印象を抱くところです。確かにここ最近のドルの減価がもたらした影響は大きなものであるのかもしれません。しかし、現状におけるビットコインのボラティリティを考えると、ドルとは比較にならないほどリスキーであるということができるのではないでしょうか。ドルからビットコインに変更することで米国の金融政策などに左右されることは少なくなるかもしれませんが、機関投資家などの動向に左右されることになるだけではないでしょうか。

エルサルバドルもすぐにドルを捨ててビットコインなどということにはならないでしょうし、様子を見ながらといったところになるのではないかと思いますが、現段階ではドルに回帰する可能性が高いのではないかとみています。

【ビットコイン節目】

ビットコインはバンドの-2σである33200ドル前後の水準で支えられて持ち直し、バンドの中心線である36620ドル前後の水準を意識しての動きとなっています。現状はこの二つの価格が意識されており、どちらをブレイクするかで流れが変わってきそうで、注意したい価格といえそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから持ち直して中心線を意識しての動きです。バンド幅が縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。動き出したら大きなものとなりそうで、バンドの+2σもしくはー2σでの動きには注意が必要です。ただ、現状では中心線を意識しての動きですので、とりあえずは方向感を探りながらの展開ということができそうです。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dはゴールデンクロスからの上昇となっています。%Kの上昇の勢いが強く、すぐに高値圏に入ってい競いうです。一方、%Dは持ち直し基調であり、上値余地を残す形となっています。目先は買い優勢の流れであり、バンドの中心線を抜ける可能性も十分にあるでしょう。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σからの持ち直し基調が強まり、バンドの中心線を抜けて上昇基調を維持しています。目先はやや伸び悩んでいますが、バンドの+2σまでは上昇する可能性があるでしょう。バンドの±2σはほぼ横ばいであり、バンド幅は広い状況ですので、ここからバンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところでしょう。バンドの+2σまで上昇してもそこでは抑えられそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはゴールデンクロスからの上昇で高値圏に入っています。%Kは一時的な下落があったものの、目先はじり高基調です。%K、%Dともに上値余地は少ないものの、高値圏での推移を継続していることから底堅い動きが意識されやすい展開ということができそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

64780ドル:史上最高値
40030ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
40000ドル:心理的な節目
36850ドル:昨日の高値
36620ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線

36390ドル:現在値

33200ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
32430ドル:昨日の安値
30000ドル:心理的な節目
29300ドル:2020年の高値
4000ドル:2020年の安値

関連記事

ページトップへ戻る