増える『デットコイン』(8/27)

先週末のの仮想通貨取引は比較的底堅い動きを見せたものの、積極的に上値を追うといった流れにもならず、様子見ムードが意識されている状況です。

関連通貨:

増える『デットコイン』(8/27)

増える『デットコイン』

主要仮想通貨価格(日本時間6時)

ビットコイン:6695.5ドル(-1.04%)
イーサリアム:272.65ドル(-2.48%)
リップル:0.32291ドル(-1.86%)
ビットコインキャッシュ:521.25ドル(-2.50%)

【概況】

先週末のの仮想通貨取引は比較的底堅い動きを見せたものの、積極的に上値を追うといった流れにもならず、様子見ムードが意識されている状況です。SECが22日に拒否した9つのビットコインETFについて、再審査すると発表しています。再検討している間は22日の拒否判断は有効であり、再検討にかかる期間については公表されていません。ただ、これに関しては22日の決定が覆されることはほぼないとみられています。というのも今回の決定を覆すにはSECの委員の過半数の賛同が必要とされており、ハードルがかなり高いとみられています(再審査の請求に関しては委員一人でも可能で、以前も再審査を請求したケースがあり、最終的に否決されています)。ただ、こういった報道を受けて底堅い動きとなっている可能性はありそうです。

さて、今回は『デットコイン』が900を超えたというニュースについてふれたいと思います。『デットコイン』とは開発が終わってしまったもの、SNSの更新が途絶えているものなどと指します。日本語では『死にコイン』などと訳されているようですが、ウェブサイトの荒廃や価格の上がる見込みのないもの、取引高の極めて少ないものを指すこともあるようです。こういった『デットコイン』を掴まないようにしなければならないのは言うまでもないことでしょう。

また、仮想通貨ブームにより多数のコインが誕生しているわけですが、そのうちの約半分が『デットコイン』となっている状況です。現在は仮想通貨の急落によりICOも落ち着いてきているように見えますが、それでも数多くのICOが行われています。それらがすべて『デットコイン』になるわけではありませんが、中には最初から詐欺目的でコインを発行することもあります。詐欺目的で発行されたコインは遅かれ早かれ『デットコイン』となっていきます。こうしたことをしっかりと考えた上で、取引をする際は十分にリスクを認識して臨むべきでしょう。

【ビットコイン節目】

ビットコインは、日足でボリンジャーバンドの中心線を抜けて上昇し、バンドの+2σに到達しています。+2σで抑えられるのか、バンドブレイクからバンドウォークが展開されて上値を拡大するのかに注目でしょう。現状でバンドの+2σは6790ドル前後、中心線は6420ドル前後の水準となっています。まずはこの水準が節目となっていくものと思われます。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、現状はバンドの中心線を抜けてバンドの+2σまで上昇しています。+2σでは抑えられる動きを見せており、ここからバンドの中心線まで下落する可能性が高まっています。バンド幅は縮小傾向であり、市場にはエネルギーが蓄積されてきているものと思われ、バンドブレイクからバンドウォークの可能性もありますが、目先はまだ時期尚早ではないかとみており、バンドの中心線を目指しての調整売り圧力が強まるのではないでしょうか。

また、ストキャスティクスを見ると、上昇基調を強めていましたが、ここにきて%Kが腰折れしています。これが下落基調を強め、さらに%Dが天井打ちから下落といった動きになった場合は売り圧力が意識されやすくなるでしょう。まだデットクロスから下落といった動きは確定していませんが、バンドの+2σで抑えられる動きなどから総合的に判断すると、一時的には調整の下落が入りやすい局面ではないかとみています。

週足は日々の変化に乏しいことを鑑み、今日から週足にかわって4時間足の分析を行っていきます。週足などの中長期的な分析は機を見てやっていこうと考えています。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの+2σから調整の動きが入り、バンドの中心線まで下落したものの、そこから持ち直す動きを見せています。大きな動きではないものの下値の堅さが意識される状況です。ここからバンドの+2σまで上昇する可能性も十分にあるでしょう。価格としては6820ドル前後の水準です。ただ、バンド幅は縮小傾向に入っており、目先は大きな動きとはなりにくいのではないかとみています。バンドの±2σを意識してたレンジ圏での推移が予想されるのではないでしょうか。ちなみにバンドの-2σは現状では6450ドル前後となっています。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dが腰折れから下落する流れです。一時反転上昇となる場面もありましたが、再度下落に転じており上値の重さが意識されています。売り圧力が強まりやすい形であり、警戒感が高まりそうです。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

9000ドル:心理的な節目
8500ドル:5月中旬の水準
8000ドル:5月中旬の安値水準・心理的な節目
7000ドル:心理的な節目
6780ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準・7月上旬の高値水準

6690ドル:現在値

6420ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線
6200ドル:6月13日・7月13日の安値水準
6080ドル:7月12日の安値水準
6050ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
6000ドル:直近の安値水準・心理的な節目
5760ドル:年初来安値

関連記事

ページトップへ戻る