地熱発電でのマイニングの可能性(21/6/11)

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが小幅に下落となる一方、その他のコインは売り圧力が強まる展開となっています。

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地熱発電でのマイニングの可能性(21/6/11)

地熱発電でのマイニングの可能性

主要仮想通貨(暗号資産)価格【日本時間6時】

ビットコイン:36298.6ドル(-0.25%)
イーサリアム:2463.1ドル(-4.56%)
リップル:0.86696ドル(-1.78%)
ビットコインキャッシュ:598.76ドル(-4.21%)

【概況】

昨日の仮想通貨(暗号資産)取引は、ビットコインが小幅に下落となる一方、その他のコインは売り圧力が強まる展開となっています。エルサルバドルがビットコインを法定通貨にしたことに対する期待感からビットコインに対する買いが意識されましたが、NY時間に入り上値を抑えられ、結局マイナス圏に転じています。また、その他のコインからビットコインへと変換する流れが強まり、アルトコインの下げ幅が拡大される展開となったのではないでしょうか。ビットコイン買い・アルトコイン売りの流れが強まりビットコインドミナンスが上昇する展開ですが、この動きが継続するのかは注目しておきたいところでしょう。

さて、エルサルバドルに関しては大統領が地熱発電を活用することでビットコインのマイニングを支援といった報道が出ています。地熱発電は再生可能エネルギーの一つとして注目を集めているものであり、大統領は『火山から、ビットコインを採掘する施設に非常に安価で100%クリーン、100%再生可能、排出物ゼロのエネルギーを提供する計画を立てるように指示』したとツイートしています。

エルサルバドルは多くの火山があり、地熱発電が同国の消費電力に占める割合が20%以上と世界的に見て多く、さらに潜在的な地熱エネルギーの1/3程度しか発電に利用されておらず、大きな余地を残していると言われています。ビットコインがきっかけとなって地熱発電の利用が進めば、マイニングの電力消費に対する懸念が多少なりとも払しょくされることになるでしょう。

しかし、地熱発電の利用に関してはいくつかのデメリットも指摘されており、この計画がどの程度うまくいくかはしっかりと見極めていく必要がありそうです。地熱発電に関する問題点としては発電効率が比較的低い(10~20%程度であり、水力は80%程度)ことや地熱資源が地中深くにあるために調査が困難であること、建設コストなどが高く費用対効果に課題があることなどが挙げられています。最大の地熱資源量を誇るアメリカ(3000万kW)で運転している地熱発電の発電で370万kWにとどまっていることなどを考えると、地熱発電のハードルの高さが伺えるところです。

そして上記のデメリットの中でおそらく問題となるのが、コストの問題かと思われます。地熱発電に関しては長期的に見れば安定的で比較的安価な電力という評価がなされていますが、短期的には調査や建設などのコストが高いため、国の積極的な関与が必要とみられています。その点でエルサルバドルの動きは期待が持てるところではあります。ただ、実際に軌道に乗るまでに時間がかかることとそれまでにビットコインの普及などが達成できるかどうかとなると不透明なところが多いこともまた事実かと思われます。

ちなみに再生可能エネルギーの発電コスト自体は急激に下がってきており、今後は電力消費に占める火力などの割合が低下する可能性は高まってきているものと思われます。とはいえ、現状において安定供給という点で火力発電などのメリットが非常に大きく、問題解決にはある程度の時間がかかるものと思われます。

【ビットコイン節目】

ビットコインはバンドの-2σである33200ドル前後の水準から持ち直してバンドの中止線である36620ドル前後の水準まで上昇して一時中心線をブレイクする動きを見せましたが、結局そこで抑えられる形となっています。買いの流れの強まりからバンドの+2σである40030ドルも意識されていますが、現状は中心線と-2σが節目として意識されやすい状況といえそうです。

【ビットコインチャート分析】

【ビットコインチャート分析】

ビットコインの日足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σから持ち直して中心線を意識しての動きです。一時中心線を抜けて+2σを目指す動きとなりましたが、結局抑えられて目先はバンドの中心線が意識される形となっています。このままバンドの-2σまで下落する可能性も十分にあるので注意が必要でしょう。バンドの±2σは横ばいとなっており、レンジ圏での動きが意識されやすいところです。ただ、バンド幅は比較的狭い状況となっていることから市場にはエネルギーが蓄積されており、バンドの+2σもしくは-2σでの動きには注意が必要でしょう。

またストキャスティクスを見ると、%K、%Dはゴールデンクロスからの上昇基調となっています。ただ、%Kが腰折れとなっており、このまま下落の流れが継続するかどうかに注目です。一方、%Dは上昇基調を維持しており、こちらも上昇基調を維持できるかに注目です。まだ流れとしては底堅い動きが意識されやすいところではないかとみています。

ビットコインの4時間足のボリンジャーバンドを見ると、バンドの-2σからの持ち直し基調が強まり、バンドの中心線を抜けてバンドの+2σを意識しての動きとなりました。しかし、バンドの+2σには届かずに下落しており、目先はバンドの中心線を目指す形となっています。バンドの±2σはほぼ横ばいでの推移となっており、バンド幅も比較的広い状況となっています。レンジ圏での動きが意識されやすい状況であり、バンドの中心線まで下落してそこで支えられるかどうかがポイントとなりそうです。

ストキャスティクスで見ると%K、%Dはデッドクロスからの下落となり、高値圏から外れる動きとなっています。このまま下落基調を維持するかどうかに注目ですが、下値余地が十分にあることから売り圧力が強まる可能性も十分にあるでしょう。

【ビットコイン価格の注目ポイント】

64780ドル:史上最高値
40030ドル:ボリンジャーバンド日足の+2σ水準
40000ドル:心理的な節目
38340ドル:昨日の高値
36620ドル:ボリンジャーバンド日足の中心線

36300ドル:現在値

35820ドル:昨日の安値
33200ドル:ボリンジャーバンド日足の-2σ水準
30000ドル:心理的な節目
29300ドル:2020年の高値
4000ドル:2020年の安値

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